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気密試験で、建物の気密性を計測

2004年10月29日

気密性能試験 今日は、品質チェックの現場で、気密試験に立ち会いました。

気密試験とは、「給気口以外の余分な隙間を計測する試験」です。気密性能試験とも言います。

右の写真のような装置を玄関ドアや窓に取り付け、室内の空気を外に追い出します。その時の室内外の圧力差と、空気の流れる量などによって、家全体のすき間面積を求めるものです。

一般的にはあまり行われませんが、本当の高気密・高断熱住宅のような、高性能住宅を作るには欠かせない試験です。

たまに、「最近の建物は高気密になってしまう・・・」などの受身の発言を聞く事がありますが、これは間違い。

本来、高気密とは、
「なってしまうものではなく、施工者が作り上げるもの」なのです。

結果はというと、スウェーデンやカナダの基準でさえラクラクとクリアする気密性能でした。
気密試験の時には、毎回緊張するとおっしゃっていた大工さんも、一安心。ひとまず、お疲れ様でした!

私は、日本の大工さんは器用だと思っています。この器用さを上手く使えば、他の先進国以上の高性能住宅が作れるものと信じています(実際、日本の一部の先進的な業者さんは、カナダやスウェーデン以上の性能の住宅を作っているのですが)

「コンセントから、隙間風が入ってきて寒い。」気密に関する意識の違いとは

2004年12月08日

このような事を、住んでいる方から言われ、困っているという現場監督の方から、対処方法を求められました。
このような場合、そのすき間を埋めて対処したとしても、全体として良くなりません。建物全体の気密性が低いため、部分修繕にしかならないからです。

今、日本の工務店や設計者・施工者を「気密性への考え」という面で分類すると、大きく2つに分かれます。

A:新しい家づくり型B:これまでの家づくり型
自分達の作る「家全体の余分な隙間の大きさ」が分かる。
余分な隙間は、徹底的に無くすよう、努力している。気密試験は必ず行う。
(性能の最低ラインを決めて、それ以下の性能では引き渡さない所もある。)
自分達の作っている家に、どれだけのすき間があるかなんて、分からない。

知ろうとも思わない。

割合で言うと、は、10%90%という所ではないでしょうか。Bの考え方の工務店の方がずっと多いのが現実です。

一般的に、Aの工務店は『技術肌』、『性能重視』、『建築が好き』な所が多くなっています。
逆にBの工務店は、『売り上げ重視』、『営業力重視』、『デザイン重視』という感じではないでしょうか。

この2つの工務店で建ててもらい、入居後すぐに、壁や窓に結露が出たとします。このような場合、考えられる返事はそれぞれ次のような感じだと思います。

えっ!?本当ですか!
どこかに施工のミスがあるかも知れないので、出来るだけ早く確認しにお伺いします。
お宅の「住まい方」が悪いんですよ。結露が出るなんて普通ですよ。
お宅の、「住まい方」を変えて下さい。

この、の住まいに対する意識の差、知識の差は歴然としている事が多いです。
同様に、それぞれの工務店を選ばれる方の、住まいに対する意識の差も大きいのが現実です。

勉強して、の工務店と同じレベルで話が出来るようになった方は、の工務店の家作りには、全く興味が無くなります。(例えば、見るべき所が本質的な所に変わってきます。
住まいの寿命に関しても、の工務店が造る住まいの方が長寿命な仕様になっていることがほとんどです。

この2つの工務店の違いを見分けるためには、住まいに関する勉強をすることが欠かせません。
購入者が勉強して、求めるものが高くなれば、必然的に住まいの性能は上がります。

勉強のために、まずは、書籍や、メルマガをどうぞ

エアコンスリーブの先行設置のススメ。気密性・断熱性能・防水性能を得るために。

2005年01月22日

エアコンを動かすために必要な配管を通すため、エアコンの周辺には直径6cm以上の穴が必要で、その穴を一般的にスリーブといいます。

マンションの場合、壁が鉄筋コンクリートのため固く、後から穴を開けるのは大変なので、スリーブを建物建築時にあらかじめ取り付けるのが一般的です。

 

木造の場合、簡単に壁に穴が開けられるため、新築の建物でも引渡し時にスリーブが設けられていないことの方が多いようです。

しかし、可能であるならエアコンのスリーブは、建築時にあらかじめ取り付けておくことを強くオススメします。建築後にスリーブを取り付ける場合、以下のようなリスクが生じる可能性が高いからです。

1.穴を開けたときに断熱材がずれ、断熱性能が低下する可能性が高い
2.穴のコーキング状態によっては、気密性が低下する可能性がある
3.雨水侵入の原因が増える。(防水性能の確保)
4.筋かい(筋交い)など、構造上必要な物を切ってしまう可能性がある


エアコンを取り付ける電気屋さんが、その建物の工事に携わった方ならこれらのリスクは抑えられると思います。
しかし、家電量販店など、その建物の工事に携わっていない方が施工される場合には、上記のリスクがあると思って間違いないでしょう。(特に1と4の項目)

 

エアコンスリーブをあらかじめ取り付けない業者さんは、その理由(言い訳?)に、「エアコンの機種が決まらないと、配管が見えてしまう」などといいます。

 

確かにそうかも知れません。しかし、よく考えてみてください。

 

日本の建物は短いと言われますが、それでも約30年。それに対して、エアコンの平均寿命は10年です。
つまり、建物の寿命を迎える頃まで、またローンを支払い終える前までに、エアコンは2回買い換えます。

 

あなたは、10年後、20年後に発売されるエアコンのスリーブ位置が分かりますか?
当然、分からないでしょう。製造元の人も分からないでしょう。3年後の製品でさえ、普通は分かりません。

 

よって、「エアコンの機種が決まらないと、配管が見えてしまう」という話は、たったの10年程度の話でしかないのです。

工事中にエアコンのスリーブを開けておけば、防水工事は構造用合板を張った後、防水紙を張った後、サイディングを張った後など、2~3回行うことができ、安全性が高まります。防水ラインが複数になりますからね。

これに対し、建物が完成した後では、外壁面からの防水1回のみしか出来ません。モルタル塗りの外壁の場合、モルタルそのものには防水性はありませんので、しっかりとシーリングしたとしても、リスクが増えます。 

 

エアコンと、建物。それぞれの寿命を考えれば、どちらを優先させるのが良いかは、すぐ分かるでしょう。

本日内覧会でお伺いした現場では、エアコン取り付けの位置全てにエアコンのスリーブが設置されていました。とても良い配慮だと思います。

現在建物を建築中の方、あるいは今後建てようとお考えの方は、ぜひご検討ください。

 

ちなみに、しっかりとした高気密高断熱の建物を作っている業者さんなら、スリーブを後から開けるという発想自体がありません。後から開けると気密性が低下するため、気密性確保のために工事中に必ず取り付けるからです。

高気密・高断熱と言いながら、後からエアコンのスリーブ工事を薦めてくる業者さんは、気密や断熱の重要性を本当には理解していないと考えて差し支えありません。

温度ではなく、湿度を下げるためのエアコン。顕熱、潜熱、全熱(エンタルピ)

2007年08月19日

幾分か涼しくなったと思いましたが、夜に降った雨で少し蒸し暑くなりました。

暑い季節には、エアコンを使う方が多いでしょう。寝苦しいため、寝ているときもエアコンをつけっぱなしの方もいるでしょう。

 

さて、そのエアコンですが、エアコンには温度を下げる役割と、湿度を下げる役割の2つがあります。これは、空気の中には水蒸気の形で水分があり、それが熱を持っているためです。

単純な、乾燥した空気だけが持っている熱を顕熱(けんねつ)

空気の中にある水蒸気が持っている熱を、潜熱(せんねつ)といいます。

そして、顕熱潜熱の合計が、全熱(ぜんねつ)で、エンタルピとも呼ばれます。

 

さて、エアコンの仕事は、どちらの役割が大きいのでしょうか。

 

今から3日前、8月16日の正午の東京は、気温36.5℃、湿度51%でした。これは、不快指数という指数で示すと87となり9割以上の人が暑さを感じる状態です。
また、この空気1m3に含まれる水分の量(絶対湿度)は、21.8gで、エンタルピは20.4kcal/kg(86.9kJ/kg)という値になります。

この空気を、そのまま部屋や会社の事務所に取り入れたら、暑くて暑くて仕事がはかどりませんので、エアコンで28℃に冷やします。

 

事務所で働く人が不快に感じないよう、不快指数を76以下にすることを目標にし、湿度の設定は50%にします。
このとき、気温28℃・湿度50%の1m3に含まれる水分の量(絶対湿度)は、13.6gで、エンタルピは13.9kcal/kg(58.0kJ/kg)という値になります。

 

顕熱比 前置きが長くなりましたが、8月16日正午の東京の外気を、仕事がしやすい環境にするためにエアコンを動かすと、電気代の内訳(エアコンの仕事の内訳)は右のグラフのようになります。


グラフから分かるように、エアコンの仕事は、熱を下げるよりも除湿の方が割合が大きくなっています。
高温多湿と言われる日本の夏では、空気中の水分を取り除くためのエネルギーが、かなり大きくなります。
エアコンの室外機のホースから出てくる水は、エネルギーの塊と言っても良いでしょう。

 

ちなみに24時間換気は、1時間に0.5回、部屋の空気が変わるように計算します。つまり、1時間で部屋の半分の空気が新鮮な空気と入れ替わる訳です。

 


ここから、エアコンのドレイン水から出てくる水の量がわかります。試算してみましょう。

8畳間の部屋の体積は約32m3。1時間に0.5回ということは、1時間に約16m3の空気が入ってくることになります。

 

先の例で、気温36.5℃、湿度51%の空気1m3には、21.8gの水分が含まれていると書きました。この空気を28℃、50%にするためには、13.6gまで水分を減らす必要があります。
従って、(21.8g - 13.6g) × 16m3≒130gとなり、ドレイン管からは1時間に、約130ccの水が出てくることがわかります。これは、ヤクルト2本分に相当します。24時間では3リットルを超えます。

8畳の部屋でこの量です。
延べ床100m2の家を同様に計算すると、1時間に約1リットル。24時間では24リットル程度になります。かなりの水分量ではないでしょうか。

 

世の中に、「夏涼しい」と謳う建物の工法はいくつもあります。
壁の中を空気が通るとか、床下の冷たい空気だとか、そのような工法です。

 

それらの資料を良く見るとわかると思いますが、言及しているのは「温度」つまり、顕熱だけ。冬の暖房の場合、顕熱だけ考えれば省エネは問題ありません。
しかし、高温多湿といわれる日本の夏では、エネルギーの消費を抑えるためには、これまでの例でも分かるように、湿度潜熱)への対策の方が重要です。
それらの工法に関わっている建築関係者の中には、顕熱潜熱の区別さえ分かっていない人も多い(というか、そちらの方が多い)ので要注意です。

 

では、建物側で湿度のエネルギー(潜熱)をどのように削減できるのか?
これが難しい。

 

日射を遮るための庇やすだれ、太陽の熱を反射させるLow-Eガラスなど、建物そのもので対処できるものは、顕熱のみ。
湿度を取り除くためには、エアコンのような機械設備を使わないと困難です。

 

除湿のため、地面に穴を掘り、そこに外気を送り込んで地熱で冷却するクールチューブという方法もありますが、結露水が底に溜まってカビが生じる問題や、人口が多い地域ではその穴を掘る敷地の問題から現実的に難しいといえます。

 

イギリスの建築批評家、レイナー・バンハムは、1965年に書いた、「環境としての建築―建築デザインと環境技術」という本の中で湿度について以下のように書いています。


 環境管理に包含される全ての要因のうちで、湿度はほとんど建築の歴史にとって最も有害で、微妙で、制御しようにもとらえどころのないものであった。


このように、エアコンが出来る前までは、湿度をコントロールすることがいかに難しかったのかが分かります。

 

エアコンや全熱交換機などの設備ではなく、建物そのもので除湿にかかるエネルギーを減らす方法として、余分な水蒸気を入ってこなくするために、気密性能を上げるという方法があります。
(厳密には、気密性能ではなく防湿性能ですが、防湿性能を測る方法はありませんので、気密性能で代用します。)

 

省エネ住宅を本当に作っている人が、気密性能試験を行い、建物の気密性能を高めるのは、防湿性能を上げて、冷房にかかる費用を下げるためでもあるのです。

 

逆に言うと、「気密性能は高くなくても、すき間風があった方がいいんですよ~」などといっている建築関係者は、
「エアコン入れても、すき間からたくさんの湿気を持った空気が入ってきてしまうけど、ごめんなさいね~」と言っているのと同じです。

 

普段、意識することのない「空気」ですが、その特性というものはなかなか奥深いものです。

気密性能を上げるために(フレーミング中の気密処理)

2007年09月26日

ツーバイフォー(枠組壁工法)の構造検査へ
しかしまだ未済部分多し。

事前連絡はもらっていましたがちょっと早すぎた感じ。

写真は外周りの部材のシーリング。
普通はこのようなシーリングは行いませんが、この物件では気密性能を高くするために、細かな部分までちゃんとシーリングしてあります。

特にうちからお願いした訳ではなく、大工さんが当然のようにしています。気密試験を行うので、施工慣れしています。

省エネ住宅で気密性とは
「高くなってしまうもの」ではなく、あくまで「意図的に作り上げるもの」です。

気密という1つだけ取り上げてみても、本質的な部分を理解していないと、省エネ住宅にはなりえません。

省エネ住宅は断熱だけでなく、気密、換気、冷暖房、遮熱(日射)をトータルで考える必要があります。

全館空調のダクトの設計には、ノウハウが

2007年10月13日

設計コンペで決まった物件に、配管や内装下地の確認へ。

物件は次世代省エネ基準の2倍程度の優れた省エネ性。
先日の気密試験でも、C値=0.30cm2/m2という、優れた性能が確認されました。鉄骨系の建物の10倍以上の性能。

建物の省エネ性が高ければ、個別空調よりも全館空調の方が快適面でのメリットが。ランニングコストも高くありません。

 写真は全館空調用(兼換気用)のダクト。中にグラスウールが入っているので、直径が太いです。
そのため、設計の時から、ダクトのスペースを確保し、梁や床根太の位置・方向にも注意する必要があります。この辺りはノウハウですね。

ダクトを細くすると、空気の抵抗が増えて電気を多く必要としてしまうので、省エネの観点からあまり細くすることも出来ませんしね。

エアコン取り付け業者が、スリーブを柱の真ん中に開けてしまった

2007年10月19日

もう1年以上前に起きたトラブルです。
分譲住宅で、購入時には建物にエアコンのスリーブがありませんでした。そのため、電気屋さんにエアコンの設置とスリーブの穴あけを依頼。

エアコンを取り付けるプレートが設置され、配管をスリーブに通したときに、ご依頼者が「何かがおかしい」と気が付きました。
それが、下の写真。

エアコンのスリーブ

何がおかしいか分かりますか?

配管の貫通部を拡大したのが、下の写真です。

柱の真ん中に、エアコンスリーブが

柱の真ん中に、配管を通す穴が開けられています!

しかし、これ、どう考えても穴を空けた人は柱などの構造部分を削っていると分かっているんですよね。木屑の量が全然違いますから。
しかし、ご依頼者が気が付かなかったら、このままだったんでしょうねぇ・・・。当然、工事は中止。

エアコンの取り付け業者さんと分譲住宅の売主さん・建築業者さんは関係がありませんが、修繕のためには施工業者さんの協力が不可欠。

その後、施工業者さんと補強方法を検討し、構造的な安全を確認した後、補強工事となりました。補強工事は内外装を剥がし、数日に渡りました。

後から別の物件でお会いしたこの現場担当の監督さんいわく、修理代金は60万円を超えたとか。当然、全額エアコン業者さん持ちです。
エアコンの取り付けで儲かるどころか、大赤字です。

分譲住宅(建売住宅)では難しいかも知れませんが、このような事故のないよう、エアコンのスリーブは工事中に空けておきましょう。構造的に安全なだけでなく、気密性、断熱性、防水性も高まります。

【参考エントリー】
 エアコンスリーブの先行設置のススメ。気密性・断熱性能・防水性能を得るために。

ドレーキップ(drehkipp)窓。内開きと内倒し

2007年12月05日

ドレーキップ窓 左の写真は、設計コンペの物件でたくさん使ってある、ドレーキップ窓(Drehkipp Fenster)
一見普通の窓に見えます。
ちなみに、オール樹脂枠のLow-Eペアガラス(エコガラス)です。
これからの時代、どんどん一般的になっていくサッシの仕様でしょう。

ドイツ語はよく分かりませんが、drehenは回る、回転するという意味。
そして、kippenは「傾く、傾いて倒れる」という意味。
ドレーキップ(drehkipp)窓は、まさしくその2つの機能を持ったサッシです。

内開き レバーを90度傾けて手前に引くと、このように全開します。
新鮮な空気を取り入れたいときや、ガラスを掃除するときに楽です。

日本の外開きのサッシは、手元のレバーをクルクルと回転させて開くのが多いですが、あれって、個人的には面倒だと思ってしまいます。
このように、ガバッ!と開ける方が簡単です。
機構もシンプル。

この開き方だけでは、単なる内倒しサッシです。ドレーキップ(drehkipp)窓が便利なのは、もう1つの開き方が出来るから。

内倒し  レバーを、締まっている状態から180度回して手前に引くと、写真のように内倒し状態になり、上側に隙間ができます。

この状態で、窓開けによる通風が得られます。
土砂降りのような大雨でなければ、このままの状態でも雨は入ってきませんので、開けた状態でも大丈夫です。

ドレーキップ窓は、内開き・内倒しといずれも内側にサッシが出てくる開き方なので、網戸は外側に取り付けます。
そのため、外開きのように、サッシを開いてから、網戸を閉めるといった、面倒な手続きは不要です。

ドレーキップの防犯性 内倒しのもう1つのメリットは防犯性。
内倒しの状態を屋外から見ると、写真のようになります。

引き違いサッシや、外開きサッシでは、サッシを開いた状態の場合、防犯性が問題となります。

しかし、ドレーキップ窓の場合、屋外から窓を全開しようにも、レバーは手が届きにくいサッシの下側で、かつ回すためには、1度閉める必要があります。
このことから、(内倒しで)開いた状態であっても防犯性が得られるサッシです。
自宅に防犯目的としてサッシにマグネットセンサーを取り付ける場合、普通のサッシでは、窓を開ける場合には、防犯モードをオフにする必要があります。
つまり、夏に窓を開けた状態で寝ようとすると、せっかくの防犯機能が働きません。

しかし、ドレーキップでは、マグネットセンサーを下部に取り付けることにより、「内倒し状態で開きつつ、防犯モードはそのまま」という裏技ができます。(恥ずかしながらこれは最近知りました)
これにより、サッシを開いた状態でも、防犯性が保たれます。

日本の住宅というと、まず基本が引き違い。
そして、トイレや洗面室、階段室は、ジャロジーか外開き、あるいは上げ下げ窓といったパターンが多いと思います。
ひょっとしたら、ドレーキップ窓を知らない建築関係者もいるかも知れません。

省エネ住宅に詳しい建築関係者は、ドレーキップ窓を使いたがります。それは、気密性を高くすることができるから。気密性が高いということは、外部からの防音性も高まります。
日本で多く使われている引き違い窓は、構造上、気密性を高くできないため、省エネに詳しい設計者であればあるほど、性能面から敬遠する傾向があります。

長くなりましたが、ドレーキップ窓はオススメです。

先張り防湿シートとは何?防湿シートを連続し、気密性を上げるために

2008年01月29日

先張りシート 品質チェックでツーバイフォーの建て方確認へ。今日は小雨で寒い。

写真は2階のフレーミングの様子です。緑色のものは防湿気密シート。 0.2mm厚の厚手のものです。基礎の下に敷きこむ一般的な0.1mmと比べて触った感じもかなり厚め。手で引っ張っても破れません。

このシートは用途上、先張りシートと呼び、
 外周部の壁と交差する間仕切り壁
 階間部など
に施工します。

この施工業者さんは、高性能が売りの業者さんなのでこのような施工をしています。

先張りシートは何の為にあるのでしょうか?

答えは、
「グラスウールやロックウールなどの繊維系断熱材を充填断熱として施工する際、施工を簡略化しつつ気密・防湿性を高める為」
です。

 高性能住宅に関わる人には、先張りシートは半ば常識化しているものです。先張りシートが無いと気密性を上げるのが難しいですからね。充填断熱で、C値1.0cm2/m2を切ろうと思った場合、必須でしょう。

しかし、関東周辺の業者で先張りシートを知っていて、施工しているところはかなり「まれ」です。 「大手」といわれるハウスメーカーでも、(少なくとも関東周辺では)施工していません。

今回のこの物件のように、何も言わなくても施工している業者さんは貴重な存在です。

周りに大工さんや設計士がいたら聞いてみてください。先張りシートを知らない事の方が多いと思います。一般的な袋入りグラスウールを、柱の内側で留めてしまう大工さんなどには、頭に無い世界の話です。

ツーバイだけでなく、在来工法でも高性能住宅では、先張りシートを施工するのが一般的です。
その施工位置は、柱と梁の取り合い、火打ち、土台、棟梁、屋根垂木など多くあるため、ツーバイフォーより面倒です。

施工が面倒なため、気密性確保が容易な外張り断熱に走ってしまうところが多いのかも知れません。
外張りのみの場合、断熱性能はイマイチのところが多いですが。

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