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ガラスの結露判定 エクセルシート。ペアガラス、Low-Eガラスの判定に

2009年02月14日

ご依頼者への説明などを兼ねて、ガラスがどんな室内・屋外条件で結露するのか、シュミレーションのエクセルファイルを作ってみました。

ガラスの結露判定

 

室内の温度と湿度、ガラスの種類、外気温度を選択または入力することで、ガラスが結露するか判定できます。

結露の判定は、ガラスのみで、枠部分の判定はできません。

結露する量の目安も表示されますが、これはあくまで参考です。

 

結露判定の計算式は、以下のサイトに掲載されたものを元にしています。

セントラル硝子株式会社 板ガラスの設計技術 板ガラスの表面結露
 http://www.cg-glass.jp/pro/sub_technique/

 

↑参考にしておいて言うのも何ですが、このPDF資料における「室内空気露点温度表」の、30℃-30%の数値 18.3℃は間違っています。29℃-30%の値と大きく違うことからも明らかです。

 

ファイルは以下のURLからダウンロードできます。
ファイルはエクセルファイルで、マクロは使っていません。
(マクロ(VBA)を使うともっと色々できますが、この計算のために実行の警告がでるのが面倒なので・・・。)

 

 

項目を変更できるのは、黄色い背景で枠が赤色になっている4箇所です。

 

サッシの種類は、シングルガラス(単板ガラス)、ペアガラス、Low-Eペアガラス、真空ガラス(スペーシア)が選べます。 

計算などに間違いがあったら教えてください・・・。

 

項目をいろいろ入力してみると分かりますが、室内環境を快適にしつつ、シングルガラス(単板ガラス)で結露を防ぐのは難しいです。

 

また、外気温度と室内の条件によっては、ペアガラスでも結露するのが分かります。ペアガラスは万能ではありません。
ペアガラスにLow-Eコーティングを入れると、結露が生じる外気温度は低くなります。

 

真空ガラス(スペーシア)の性能は抜群です。
最も高いグレードの場合、氷点下50℃でも結露しないのですから。

 

ちなみに、東京の最低気温平年値は 2.1℃、大阪は 2.5℃、福岡は3.2℃です。 入力のご参考に。

お住まいの地域における過去の気象データを調べるには、気象庁のサイトが便利です。

気象庁 過去の気象データ検索
 http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php

除湿を考える。コンプレッサー式・デシカント・ゼオライト式の除湿機か、再熱除湿式のエアコンか?

2009年07月13日

梅雨から秋の長雨まで、日本では湿気が多い時期があります。
そのときに必要なのが、「除湿

除湿といっても、いろいろな方法があり、何が最適なのか分からないのでいろいろと調べてみました。

除湿の4つの方法

除湿の方法についてですが、冷却方式、吸着方式、吸収方式、圧縮方式の4つに分けられます。
また、それぞれの方式において、複数の方法があります。

除湿の方法


この中で、一般的なものは、冷却方式と吸着方式です。

一般の方が使う除湿の方法は、除湿機とエアコンだけだと思いますので、これをまとめると次のようになります。

 

除湿機とエアコンによる、機器別の除湿方法

 

機器別の除湿方法

 

それぞれについて、説明を書きます。

 

コンプレッサー式の除湿機

一般名称   コンプレッサー式除湿機 
 別の呼び名  (代替)フロン式
 除湿の方式  冷却方式(結露させる) 
 除湿に必要な熱  冷熱 
 エネルギー効率  80%程度 
 室温の変化  室温が2~4℃上がる↑ 
 

コンプレッサー式の除湿機は、基本原理はエアコンと同じ。
圧縮機を使って冷たい部分を作り、そこに結露させることで除湿させます。

コンプレッサー式の除湿機は「冬季の除湿量が減る」ということがデメリットだとされています。
しかし、気温が低いときは、そもそも空気中の水蒸気も少ないもの。
温度10℃・80%の空気を20℃まで暖めると、湿度は43%まで下がります。
室内の除湿目的であれば、そもそもこの指摘そのものがナンセンスな気がします。

居室においては、10℃を下回る条件というのは、快適性からも良くありません。


コンプレッサー式除湿機のメリットは、比較的除湿量が多いこと。
そして、それなりに省エネです。機械の効率的には、80%前後。

 

デシカント(ゼオライト)式の除湿機

一般名称   デシカント(ゼオライト)式除湿機
 別の呼び名  オールシーズン対応除湿機
 除湿の方式  吸着方式(乾燥剤に吸湿させる) 
 除湿に必要な熱  高温熱
 エネルギー効率  50%程度 
 室温の変化  室温が4~7℃上がる↑ 

 

「オールシーズン対応」などと書かれているのが、デシカント式の除湿機です。ゼオライト式とも言われます。
コンデンス式というのもありますが、価格が高く、作っているメーカーも少ないので、一般的ではありません。


お菓子に入っている乾燥剤の例 デシカント式は、吸着方式の分類となり、お菓子や海苔、お煎餅の中に入っているような「乾燥剤」を使った方法です。
乾燥剤は、一定量の湿気を吸ってしまうと、それ以上吸わなくなってしまいますから、乾燥剤を温めて湿気を飛ばします。
これを、「再生」といいます。

余談ですが、家の床下に炭を入れて除湿を試みる人がいますが、「乾燥させる」という工程がないため、永久的な除湿は不可能です。
床下に入れた炭は、一定量の湿気を吸ったらそれ以上吸えません。当然です。ドラえもんの四次元ポケットでないのですから。

話がずれました。

一般的なデシカント式除湿機の場合、再生のために、80℃以上の温度が必要です。
そのため、デシカント式除湿機の中には電熱ヒーターが入っており、乾燥剤を暖めるのですが、ここがエネルギーを多く使います。

乾燥剤を暖めるために電熱ヒーターを使うことから、室温が高くなります。
また、ゼオライトなどの乾燥剤は、吸湿するときに発熱しますので、これも室温が高くなる原因です。
(煎餅などの袋にシリカゲルと呼ばれる乾燥剤が入っていますが、その表面に「水濡れ厳禁」などとあるのは発熱するためです)

 

夏の時期、「湿気を取りたいから」として締め切った部屋で使おうとしても、部屋が暑くなるデメリットから、まず使えません。

 

デシカント式除湿機のメリットはオールシーズン使えるということ。
しかし、消費電力が大きい割には除湿性能は低め。機械の効率的には、50%前後と、コンプレッサー式を下回ります。

 

エアコンのドライ運転(弱冷房ドライ)

一般名称   ドライ運転
 別の呼び名  弱冷房運転ドライ
 除湿の方式  冷却方式(結露させる) 
 除湿に必要な熱  冷熱 
 エネルギー効率  450%前後 
 室温の変化  室温が下がる↓

 

エアコンの冷房運転というのは、除湿も行っており、かなりの省エネ運転です。温度が下がっても良いという条件であれば、一般向けの除湿機器としては、圧倒的に高いエネルギー効率です。

 


エアコンのドライ運転(弱冷房運転ドライ)は、結露によって除湿を行っています。

本格的な夏ではなく、梅雨の時期など少し暑いときに使うのがエアコンのドライ機能。
実はこれ、単に冷房を弱くして運転しているだけですので、冷たい風がでてきます。
あまり冷たい風を出しすぎると冷房になってしまうため、力をセーブしているのがエアコンのドライです。

 

例えるなら、

 

食べ物(湿気)がたくさんあるバイキングで、
「太ってしまうから(寒くなってしまうから)」
という理由で、食べるのをセーブしているようなものです。


実は、もっとたくさん食べられる(湿気を除去できる)のですが、あえて止めているのです。

 

エアコンのドライ運転や、冷房運転では、湿度は成り行きです。
エアコンのリモコンを思い出して下さい。一般的に温度(℃)の設定はありますが、湿度(%)の設定は無いでしょう。


最近のエアコンは、10年くらい前のエアコンの、2~3倍省エネになっています。
これは、吹き出し口の温度を昔よりも温かくしているからです。
昔のエアコンは、吹き出し口が結露するくらい冷たい風を出していましたが、今はそのようなことはありません。

 

最近、エアコンの省エネ化のため、吹き出し温度を温かくする反面、結露の量が減るために除湿機能が低下してしまうという問題が出てきました。
つまり、昔のように冷房をしても湿度が下がらないのです。

 

省エネ化による除湿量の低下と、湿度コントロールを実現する機能として、最近のエアコンの上位機種には、次に示す「再熱除湿機能」が付いています

 

再熱除湿式のエアコン

一般名称   再熱除湿ドライ
 別の呼び名  寒くならない除湿、さらら除湿、カラッと除湿、フルシーズン除湿
 除湿の方式  冷却方式(結露させる) 
 除湿に必要な熱  冷熱温熱の両方 
 エネルギー効率  150%前後 
 室温の変化  変わらない →

 

再熱除湿とは、エアコンのドライ運転と同様に、結露によって除湿しています。

普通のドライ運転と違うのは、冷たい風を室内に送り込まないよう、外気であたためてから室内に空気を吹き出すことです。
そのため、部屋が寒くならないのに、除湿をすることが出来ます。

 

例えるなら、

食べ物(湿気)がたくさんあるバイキングで、
「太ってもいいから(寒くなってもいいから)たくさん食べてしまおう。後で、スポーツジムに行って、運動して痩せるから(あたためるから)いいわ」
という感じでしょうか。

 

再熱除湿では、普通の冷房やドライ運転と比べて、3倍程度の電気代がかかります。
この電気代のアップを、「空気を暖めているから」と説明しているサイトなどがありますが、間違いです。

 

吹き出し空気を暖めるための熱は、室外機から排出される熱を移動させているだけですので、発熱のための電気代はかかっていません。
これだけで、電気代は3倍にはなりません。

 

電気代がかかる理由は、
「結露の量を増やすために、冷媒の温度を低くしているから」です。
また、熱交換器の面積が、再熱除湿中は半分になってしまうことも、原因の1つです。

 

再熱除湿の除湿量は後で示すように、かなり多いです。
電気代は、エアコンの冷房運転と比べるとかかるものの、除湿機と比べたらずっと高効率。
機械の効率としては、150%程度になります。

梅雨の時期になると、エアコンのドライは電気代を使うかどうか?という記事が新聞などに載ります。

 

確かに、再熱除湿機能のついたエアコンは、一般的な弱運転ドライよりも電気代を使います。

しかしそれでも、除湿機と比べたらずっと高効率です。

なお、再熱除湿機能がついたエアコンのリモコンには、湿度(%)設定ができるものが多いです。
逆に言うと、湿度(%)設定ができるエアコンには、再熱除湿機能が付いています。

 

主なエアコン製造元のうち、再熱除湿機能が搭載されている機種は以下の通りです。

●日立
 Xシリーズ
 Sシリーズ
 Eシリーズ
 (M、Lシリーズは再熱除湿なし)

●ダイキン
 Rシリーズ
 Sシリーズ
 Pシリーズ
(C、Nシリーズは再熱除湿なし)

●富士通ゼネラル
 Zシリーズ
 Sシリーズ
(R、Jシリーズは再熱除湿なし)

●三菱電機
 ZXVシリーズ
 JXVシリーズ
 (BXV、AXV、SVシリーズは再熱除湿なし)

●パナソニック
 Xシリーズ
 Vシリーズ
 Rシリーズ
 (SX、EX、F、Hシリーズは再熱除湿なし)

●東芝
 PDRシリーズ
 PDシリーズ
 (PDX、PV、PDRNシリーズは再熱除湿なし)

●シャープ
 Y-SXシリーズ
 W-SVシリーズ
 (Y-SV、Y-SC、W-SEシリーズは再熱除湿なし)

 

 

デシカント式のエアコン

一般名称   DESICA(デシカ)
 別の呼び名  水配管レス調湿外気処理機
 除湿の方式  吸着方式(乾燥剤に吸湿させる)
 除湿に必要な熱  40℃程度の中温熱
 エネルギー効率  350%~420%前後 
 室温の変化  室温(顕熱)は別の機器で調整


ダイキン デシカDESICA ダイキンから出ているDESICA(デシカ)と呼ばれる機種は、一般向けではなくビル向けの設備ですが、除湿について画期的な商品です。

 

方式としては、商品名から分かるようにデシカント式の装置です。 
しかし、乾燥剤の再生温度が、一般的な80℃以上の半分となる40℃と低温。

 

日本の夏の外気が30℃後半になることを考えると、40℃で再生できるというのはこれが限界。
これ以下にすると、外気37℃~38℃程度の場合に除湿ではなく、湿度を放出してしまうからです。

 

再生にはヒーターを使わず、ヒートポンプ技術を使っています。
そのため、低ランニングコスト。
エネルギー効率は350%~420%ほどで、デシカント式除湿機と比べたら、6倍程度の高効率です。

40℃程度の熱源であれば、夏季の太陽熱温水器でも十分すぎる温度ですから、「太陽熱で除湿」ということも技術的には可能でしょう。 

 

現在はビル用かつ受注生産品のデシカですが、一般エアコン向けの商品が開発されたら、除湿の効率が高くなりそうです。  なんとかなりませんか?ダイキンさん。

 

除湿機とエアコンの、除湿能力の比較

除湿機とエアコンの、除湿能力の比較をしてみます。

 

それぞれ、比較した機種は以下の通りです。
価格.comのランキングで人気があり、Webサイト上で情報が細かく載っている機種を元に選んでいます。その他の細かい理由はありません。

 再熱除湿エアコン:日立 RAS-X40Y2
 コンプレッサー式除湿機:CORONA CD-Hi185
 ゼオライト式除湿機 :三菱 MJ-Z70DX

 

まずは1日当たりの除湿量の比較です。
エアコンとコンプレッサー式除湿機の除湿能力は、室温27℃・湿度60%のものですが、ゼオライト式(デシカント式)除湿機の除湿能力は、(他社でも)室温20℃・湿度60%での条件と、基準が異なっています。

 

ゼオライト式(デシカント式)除湿機は、発熱量が多いので、27℃の環境で使うことはないということでしょうか。(室温が30℃を超えてしまうため)

 

この計測条件の違いから、ゼオライト式(デシカント式)除湿機と他の機種を直接比較するのは無理がありますが、参考まで。

1日当たりの除湿量の比較

これを見ると分かりますが、エアコンの除湿能力は除湿機よりも圧倒的です。

除湿を考えるなら、普通の除湿機よりも再熱除湿機能が付いたエアコンが有利です。

 

しかしこのグラフには消費電力がありませんので、消費電力で除湿量を割ると以下のグラフになります。

 

消費電力1W当たりの除湿量[mL]

これを見ても、再熱除湿エアコンが、一般向けの除湿装置としては最も高効率であることが分かります。

エアコンよりも除湿機の方が消費電力が低いと思われていますが、除湿機は効率も低いため、単位電力当たりの除湿量も悪いのです。

 

ちなみに、先に出たDESICA(デシカ)や、普通のエアコンの冷房運転は、再熱除湿のさらに 2.3倍以上の効率ですから、普通の除湿機とは、比較にならないくらいの高効率です。

 

除湿機とエアコンの、除湿に関するまとめ

除湿機とエアコンの、除湿に関するまとめをすると、以下のようなことが言えます。

  • 一般に「除湿は除湿機」と言われますが、効率・能力、ランニングコストいずれでも、エアコンが除湿機を上回ります。
  • 除湿について聞いたとき、単純に除湿機を薦めてくる建築関係者には注意しましょう。エネルギーについて疎い可能性があります。
  • エアコンは非常に優れた除湿機です。
  • エアコンが設置できる場所については、除湿機よりもエアコンを使って除湿するのが理想です。
  • エアコンのドライ運転が、冷房よりも電気代が高いか安いかは、再熱除湿を使っているかどうかによります。
  • 再熱除湿運転は、除湿として考えると高効率ですが、冷房としてはコストが高くなります。暑い場合には、再熱除湿運転のドライではなく、弱冷房運転のドライが良いでしょう。
  • 洗濯物を室内干しする部屋には、再熱除湿機能が付いたエアコンを選ぶことをオススメします。除湿機よりも早く洗濯物が乾きます。
  • 再熱除湿機能が付いたエアコンは、各社から販売されています。

 

このエントリーの参考資料
 室内環境と湿度 ~効果的な除湿とは~ 九州芸術工科大学 客員教授 北原博幸[PDFファイル]

温度[℃]と、相対湿度[%]から絶対湿度を求める計算式

2010年02月16日

覚書です。

 

温度[℃]と、相対湿度[%]から絶対湿度[g/m3]を求める計算式

 

絶対湿度[g/m3]=/100*0.00794*EXP(-6096.9385/(+273.15)+21.2409642-0.02711193*(+273.15)+0.00001673952*(+273.15)^2+2.433502*LN((+273.15)))/(1+0.00366*((+273.15)-273.15))

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