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建物調査(インスペクション)で入った高温の小屋裏

2004年06月17日

昨日は、土屋さんに同行して、建物調査(インスペクション)に。
物件に足を踏み入れると、「おやっ?」と感じる床の傾き。体感で分かる程、床が傾いていました。

床下にもぐってみると、断熱材の施工は無し。床下に加え、2階の天井裏、屋根ともに断熱材は入っていませんでした。昭和初期の物件ならまだしも、今回調査の物件は、平成初期のものです。

屋根裏部屋(小屋裏部分)に入ってみると、中はまるでサウナ。
外気温は25℃でしたが、屋根裏部屋の温度は36.2℃、湿度は60.7%。天気予報で聞く、不快指数で示すと、不快指数は89。「暑くてたまらない」という判定になります。

パッとこの数値を見た場合、「湿度 60.7%なら大した事は無いんじゃないの?」と思う方もみえるかも知れません。
しかし、この温度 36.2℃、湿度60.7%の空気が 28℃まで下がった場合、湿度は94.4%にもなります。湿度は、温度によって大きく違ってくるのです。
いずれにせよ、この環境では小屋裏部屋に置く事が出来る物はかなり限られてしまいます。

様々な問題が見られた建物チェックは終了。
いろいろ考えさせられる物件でした。当初から、建物を長持ちさせようとは考えていない設計、数々の問題があるにも関わらず問題が無いとして売ろうとする仲介業者。このような状況では、ユーザーや業界のみならず、日本そのものにとっても不利益です。

学生時代に恩師が、

「生きるために必要なのは、衣食住と言われるが、衣と食に関しては学校では教えても、住に関してはほとんど教えない。日本の住宅を変える為には、まず住に関する消費者への教育・情報発信が必要だ」

と言っていたのを思い出しました。さくら事務所の理念とも似ています。私も、この場で住まいに関する様々な情報を提供出来るよう、頑張りたいと思います。

給気口のスリーブが無いのが標準仕様?フィンランド・ヘルシンキの日の出、日の入り

2004年07月03日

あれれ?今日は、午前、午後それぞれ1件ずつ三上さんと内覧会へ。
右の写真は、2件目の内覧会で、24時間換気の給気口を外したところの写真です。
スリーブが壁の中に入っておらず、壁が見えています。



上の写真を、横から見たイメージ図です。
スリーブ忘れコンクリートと仕上げ壁の間にスリーブが入っていないので、このままでは新鮮空気がスムーズに室内に入ってきません。冬季には、仕上げ壁の裏側で結露が生じる可能性もあります。

内覧会のチェックに同行されていた施工業者さんに確認を求めると、

「うちの標準仕様です。」


なんて言われちゃいました。いやいや、それはないでしょ。
結局、施工業者さんの勘違いだったのですが、給気口のカバーを外さないと分からない部分だけに、注意が必要ですね。エアコン用の穴も同様です

ヘルシンキ大聖堂今日の1枚(もう上に写真載せてますが・・・)は、フィンランド の首都ヘルシンキにある、ヘルシンキ大聖堂。今から150年以上前の1852年に完成しました。少し高い位置にあるので、海からでもよく見えます。
隣にはヘルシンキ大学があります。ヘルシンキ大学は、1640年に創立された、非常に歴史のある大学で、Linuxを作ったLinus B. Torvalds氏がいた事でも知られています。

ちなみに、ヘルシンキ大聖堂の写真を撮ったのは、午後10時頃。私が行ったのは4月下旬ですが、日没が夜の9時頃なので、10時頃にならないと夜景が撮れないのです。

ヘルシンキの観光案内局にあったパンフレットに、日の出、日の入りの一覧が載っていたので、見やすいようにグラフにしてみました。

東京とヘルシンキの日の出、日の入り時刻の比較


7月だと、日の出が4時で、日没が夜の11時頃。1日が長いですね。でも逆に1月は、9時過ぎにようやく日が昇って、4時前には沈んでしまいます。通勤・通学の時は行きも帰りも外は暗いのでしょうね。
フィンランドだけではありませんが、北欧の人が長くて暗い冬を過ごすため、光にこだわり、デザイン性に優れた家具や商品を作り続ける理由が分かるような気がします。

やってはいけない、ありえない ~給気口を空けるために鉄筋切断~

2004年07月17日

問題のある給気口最近、換気がらみのネタが続いたので、今日も換気がらみのネタで。

右は、ある現場(鉄筋コンクリート造)で見かけた給気口部分です。
給気口の室内側のカバー(レジスター)を外して撮影したものです。右の写真には、大きな問題点があります。それは何でしょう?


外側から写した写真すぐに分かったアナタはスルドイ。

分からなかった方のために、外側のカバーを外し、外側から部屋側に向かって、同じ部分を写した写真を示します。

何となく分かってきたでしょうか?


鉄筋が切り取られています答えはこれ。
赤い部分にあったものが切り取られています。そう、鉄筋が切り取られているのです。
これは、やってはいけません!

建物にとって壁は、地震に耐える役割を果たします。鉄筋が切られていると、力を上手く伝える事が出来ず、地震の時に建物の被害が大きくなります。

コンクリートの壁などに給気口やエアコン用の穴を空ける時には普通、コンクリートを打つ前に、紙製のスリーブ(パイプ状のもの)を設置します。そして、コンクリートが固まった後に、そのスリーブを外し、目的の用途に使います。

今回のものは、コンクリートを打つ前に、スリーブを入れておらず、コンクリートが固まった後から専用の機械を使って穴を空けています。

止むを得ず、コンクリートを打った後に大きな穴を空ける時には、まず最初にレントゲンを行います。その後、レントゲンの結果を元にして、鉄筋を切断しない位置に穴を空けます。

今回の施工は、業者側の問題意識が低いとしか言えません。

北海道での建物調査のため、スーツケースがいっぱい

2004年07月24日

今日は、品質チェックの打ち合わせで埼玉に行った後、事務所に戻って建物調査(インスペクション)の報告。
報告が終わった頃には、11時を回っていました。遅くまでお疲れ様でした。

明日からは、北海道に建物調査(インスペクション)
スーツケースには、各種の計測機器に、ノートパソコン、図面に各種書類、デジタルカメラ、着替えなどが入っていて、既にいっぱい。

さっき重さを計ってみたら、スーツケースが20kg・・・。うーん、重い。
運動不足の身には、少々移動が厳しそうです。帰ってきたらやせてるかも?

地場工務店が高性能住宅を進める、北海道。建物調査を終えて。

2004年07月27日

北海道での建物調査(インスペクション)より帰ってきました。涼しいと思っていた北海道でしたが、初日は 34℃を越えていました。でも、2日目以降は涼しかったです。

今回の依頼者は、本当によく勉強されていた方でした。あれだけ勉強されていれば、不動産での失敗はまず無いでしょう。
北海道という土地柄なのか、依頼者の方は断熱・気密にも詳しく、不勉強な業者さんだと、その分野に関しては会話が成立しないのでは無いでしょうか。

依頼者のお話で印象に残ったのが、北海道では、設計者ではなく地場の工務店の方々が積極的に高性能な住宅を進めているということ。お話を聞いていると、フムフムと納得出来ることがいくつもありました。

購入者が住まいについて勉強されると、必然的にそれに対応できる業者さんも勉強し、良い物を作ろうとします。やはり、日本の住まいの性能を上げるには、購入者に正しい知識を広める事が重要であると感じた、北海道での調査でした。

図面の向こうに見えるもの。建物調査(インスペクション)にて

2004年08月16日

今日は、大久保さんと、建物調査(インスペクション)の報告が2件。

建物チェックでは、設計図あるいは竣工図がある時は、それらをじっくり見ます。この、図面を見る仕事、なかなか面白いんです。

設計者の顔は直接図面からは見えませんが、じっくりと図面を見ていると、設計者の意図しようとしている事が見えてくる時があります。

「お!細かい事に気がきいてるねぇ~。」とか、
「この形状になっているのは法規が引っかかっているからか」とか、
「う~ん、これはどうだろう。設計者、本当はこのように配置したく無かったんだろうけど、仕方なくこの配置になっているな」とか、いろいろです。

このように、設計者の意図が図面から感じられた時には、近くに設計者がいるような感じがします。

ハウス(ホーム)インスペクター。

2004年08月21日

インスペクターとは、直訳すると検査者、監視員のこと。
ハウス(ホーム)インスペクターは、建物を建てている現場に行き、不具合がないかを確認する仕事で、一般的には第三者機関によるチェックを示す事が多いようです。インスペクション(建物調査)とも言います。

私が高校生の頃、この仕事をしている人をテレビで放送していました。なぜか顔にはモザイク入り。当時はまだそのような仕事は認知されておらず、施工側からのプレッシャーも強かったとの事。
「この仕事は、家族がいる人には薦められない」と言っていたのを覚えています。

欧米ではこのように、第三者がチェックする仕事が一般的です。アメリカでは(州によるとも思いますが)、不具合があった時に工事を止める法的な権限を持っている為、システム的に欠陥住宅が作られにくくなっているそうです。

さくら事務所では、戸建ての場合、品質チェックが、この仕事に該当します(広い意味では、全てのサービスが該当しますが)
ちなみに品質チェックでは、物件によっては現場監督より多い回数、現場に行っています。

私たちは、現場であら探しをするつもりはありませんし、設計図書以上の仕様や性能を求める事もありません。ただ、設計図通りに施工されているかをチェックしているだけです。

施工に自信がある業者さんは、我々を快く受け入れて下さいます。
「うちの基礎の施工は完璧ですからどうぞ見て下さい!」と言った業者さんの作った基礎は、確かに凄かった!精度もコンクリートの仕上がりもバッチリでした。

しかし問題は、間違った施工・知識が普通になっている業者さんが施工する現場。
このような現場で、業者さんを説得させて、施工を修正するのは大変骨が折れます。何も指摘事項がない現場と比べると、数倍疲れます。

工事中のミスや手抜きを未然に防止するには、第三者によるチェックは、欠かせないでしょう。住宅の場合、金額が大きいのでなおさらです。

トラブルの際には大変疲れますが、私はこの仕事が好きです。また、やりがいもあります。自分で言うのも何ですが、この仕事いいですよ。
次回の訪問時も、しっかりとチェックしてきます!

先日の建物調査(インスペクション)にて。見えないインターフォン

2004年10月01日

ピンポーン 先日の建物調査(インスペクション)で伺った物件にあった簡単なミス。

ピンポ~ン♪
「すいませーん、さくら事務所です」

と、ここまではよくある風景

 

顔が見えない!? はいはい、誰かな。
インターフォンで確認してみよう。

あ、あれ!?顔が見えない!

カメラの位置調整が上手くいっていない例ですね。でも、たまにあります。
カメラの位置を調整するだけで簡単に直りますが、チェックしなくてはいけないポイントですね。

再来週の日曜日に行われる一戸建てセミナーでは、一戸建ての様々なチェックポイントを、具体的な例を示してご説明する予定です。

内容も前回より大きく変更してありますので、これまで一戸建てセミナーに出席された方でも、参考になると思います。

まだ席に若干の余裕がありますので、お時間がある方はぜひどうぞ!

北海道へ日帰り建物調査(インスペクション)

2004年11月16日

朝4時起床。札幌日帰り調査の始まりです。

眠い目をこすりつつ羽田空港へ行き、朝一番の千歳行き飛行機に乗り込みます。
離陸後5分くらいで夢の中へ。機体がグラグラッ!と揺れて、「何だ!?」と思ったら、もう千歳空港でした。

JRに乗り換え、札幌市内へ。2駅くらい乗っていると、雪がちらつきはじめました。「ちらついている程度か」と安心していたら、電車が進むにつれて雪の量が増え地面は真っ白。
こりゃ寒そう!ということで、ダウンジャケットを着込みます。

窓の外に見える北海道の住宅を、一人フムフムと眺めている間に、札幌駅に到着。雪は降っていましたが、幸いにも地面に積もっていませんでした。

ファイバースコープカメラ 不動産屋さんの案内で現地へ。
調査のために持ち込んだ数々の機材の総額は、私のデジカメ一眼レフが100台くらい買えてしまうような額です。(出発の前日、神尾さんに「体は茅場町に戻ってこなくてもいいから、機材だけは返してね♪」という、優しい言葉をいただきました。)
サーモグラフィカメラ
午前中は、外の天気は雪が降ったり晴れたり。外壁部分は、晴れている間を狙っての調査です。暖房の入っていない室内の気温は6℃でしたが、外が寒かったため、それでも暖かく感じました。

調査をしているとあっという間に昼になり、おなかも減ってきました。
「昼食は札幌らしいものを・・・」と考えていましたが、歩いていける距離には、コンビニ2店とファミレスが1店。いずれも全国展開の店・・・。
高価な機材を置いて長時間離れる訳にもいかず、雪の中をコンビニまでダッシュ!

冷えた体を温めるため、温かい飲み物や肉まん、使い捨てカイロなどを買い込みます。楽しみにしていた昼食の時間は10分程度で終わり、午後の調査にかかります。

午後は、床下にもぐったり室内の精度を測ったり。見れるところを全て見終わった後、調査は終了。ちょうど調査が終わる頃に不動産屋さんがみえたので、調査終了後に他の物件も見せていただきました。

北海道の窓は、最近は樹脂サッシ+ペアガラスが普通。また、マンションは多くが内廊下になっているそうです。建物自体の性能は、勉強されている業者さんとそうでない業者さんで、かなり違うようです。
新築物件の中には、札幌において外壁がコンクリート打ちっぱなしというチャレンジャー的な物件もありました。外壁の凍害が気になります。内側に拭き付け程度の断熱だとしたら寒いでしょうね。

旧北海道道庁本館(赤レンガ) 不動産屋さんで、温かいお茶をいただき、体がかなり温まりました。ありがとうございました!

その後は、札幌で行ってみたかった旧北海道道庁本館へ。

以前の仕事で、特殊な形状のレンガを設計したのですが、その頃足繁く通ったレンガ屋の社長さんに、「札幌に行く時があったら必ず見て来い!」と言われた建物です。

建物を見に行くというより、レンガを見に行くという方が近いかも知れません。昔のレンガは、今よりも手間がかかっているので、密度が高くなっています。
先のレンガ屋さんは、東京駅の復元の調査にも参加されていましたが、今のレンガの作り方と当時のものは違うので、色を合わせるのが大変だとおっしゃっていたのを思い出しました。

札幌駅の近くで夕食を食べたあとは、大久保さんにお願いされた、じゃがポックルというものを探すも、どこに行っても売り切れ。かなり人気がある商品のようです。

調査は寒かったですが、個人的に色々と勉強になった、札幌日帰り旅行(?)でした。

常に進化。建物調査(インスペクション)でのチェック項目

2005年01月06日

夕方から、建物調査(インスペクション)で調べる項目について話し合い。

建物調査(インスペクション)に限らず、各種の調査報告は、常に進化し続けています。半年単位でなく、もっと細かいスパンで項目が追加されたり、細かくなっています。

今回の話し合いでは、建物の表面的な仕様については、バッサリと単純化。


その分、建物の本質的な部分のチェック項目を重点化。建物を数十年に渡って使うときに重要視される項目についてのウェイトを意図的に高くしました。

キッチンの仕様やメーカー、床面の仕上げのような表面的なものは、ローンが支払い終わる頃には寿命が来ていたり、交換の時期を迎えています。これら表面的なものは、比較的簡単に変えられます

しかし、建物の階高や、間口の大きさ、可変性の高さや窓、断熱の仕様は簡単には変えられません。現在のマンションは表面的な仕様は高くなっているものの、本質的な部分の仕様はまだまだ低いと言えます。

購入者の視点が変わり、建物の本質的な部分を重要視するようになれば、必ずこの部分の仕様は良くなります。


そのために購入者はマンションの選び方を勉強して、建物の本質的な部分にお金をかけている物件を見抜く目を養わなければなりません。


今月に開催されるマンションセミナーでは、本質を見抜く目を養う良い機会だと思います。ご都合のつく方は、ぜひご参加ください。

札幌日帰り、建物調査(インスペクション)の予定が猛吹雪で飛行機飛ばず

2005年02月23日

早朝の羽田空港 今日は建物調査(インスペクション)のため、早起きして北海道は札幌へ。

眠い目をこすりながらたどりついた、早朝の羽田空港はなかなかキレイです。
飛行機と電車の移動中に読むために本を1冊購入。

離陸後、本を数ページ読んだところで夢の中へ。寝ている途中にウーロン茶を頂いたことしか覚えていないまま、千歳空港に到着。

外の様子 現場に案内していただき、早速調査へ。

建物には囲いがしてあり、中で暖房を焚いていますが、室温はマイナス 1.8℃。吐く息は真っ白。
それでも、風が無いため、外より温かく感じます。

お昼には、寒さのために遠くへ出かけることもなく、目の前の喫茶店で野菜炒めランチを。北海道でなくても食べられるような・・・。

昼食後、調査再開。午後からは外回りのチェックです。
チェックを再開してすぐに、大きな問題を発見。
う~ん、これは。。。雪が降り込む足場の上で、一人、絶句。欠陥住宅になりかけ。

予定より時間がかかりましたが、調査は終了。外の雪はどんどん強くなっているようです。
「早めの飛行機で帰ろう」と思い、札幌駅に着くと、空港に向かう電車が30分以上の遅れ。嫌な予感がします。

空港に着くと、カウンターは長い行列。 電車に揺られること約30分。
予想は的中で、飛行機は大幅な遅延。欠航便も出ています。
それでも、早いのに乗ろうと、空席待ちをしていましたが、途中で東京行きは全便欠航が決定。

宿の情報を検索しようとバックからノートパソコンを開くも、PHSのカードが入っていません。携帯電話もバッテリー切れになっていまいました。

こうして、日帰りのはずが泊まりになったのでした。

翌朝の空港は見事な快晴!
昨日の雪がウソのよう。

滑走路もキレイに除雪され、飛行機は問題なく離陸していきます。
朝の千歳空港1 朝の千歳空港2

予定以上に長くなってしまった今回の調査。お疲れ様でした。

柱を取る無理なリフォームで床が傾く。構造を知らないリフォーム業者には要注意

2005年03月10日

以前、建物調査(インスペクション)でお伺いした、既存木造一戸建てでのお話。
築20年弱の建物でしたが、外観に大きな問題はなく、どちらかというと奇麗な物件でした。

既存一戸建ては図面が無いことも多々ある中、建築時の図面もしっかり残っています。これ、とても重要なポイント。

まず最初に間取りなどをつかむため、建物の中をぐるりと回ります。
「リビングとキッチンが広い空間だな~」などと思いながら1階を見て回り、2階へ。すると、歩いて分かる、床の傾き。

日常的に床の傾きや垂直を見ているため、(私でなくとも)さくら事務所の所員は、床の傾きに敏感です。これはかなり傾いています。

2階は廊下だけでなく、他の部屋も傾いていました。そのため、サッシなども上手く締まらなくなっています。

建物のチェック後、図面をよ~く見ていると、図面にかかれている1階リビングの柱と壁がありません!しかも、その壁は、本来筋交い(筋かい)が入っていた壁です。

どうやら調べてみると、リフォームの時に取ってしまったようです。
そのため、リビングとキッチンが広く感じたのですね。

しかし、1階と2階の間取りから考えると、構造的に取り払うのが厳しい箇所。構造に詳しくないリフォーム屋さんが工事したのでしょうね。

結局、その問題のあるリフォームのため、2階の床を正常にするためには多額の費用がかかることが分かりました。

テレビなどの影響で、最近リフォームが人気のようですが、構造的に無理の無いことを十分ご確認ください。


北海道での建物調査(インスペクション)。建物の内容に絶句

2005年03月18日

羽田空港 今日は北海道で建物の調査。
朝日が昇るのが以前よりも早くなっていて、5時前でも外は明るい。
たくさんの機材が入ったスーツケースをガラガラと引きながら、始発の電車に乗って羽田空港へ。
空港到着後、あまり時間がないので、早々に手荷物検査を受けて軽く朝食を。

本屋で本を選んでいたらあっという間に搭乗時刻に。
昨日もいつものように2時頃寝たので、とても眠い。毎度のごとく、離陸後すぐに熟睡。

札幌駅 新千歳空港に到着後、すぐに荷物を受け取り、足早にJRへ。
預けた荷物が出てくる時間にもよりますが、少し急ぐと急行電車に乗ることができます。
今回も前回と同じく、予定通りの電車に乗車。40分ほど乗ると札幌駅です。電車を降りると、約1ヵ月前に来たときよりも、寒くありません。(それでも、東京よりは当然寒いです)

ここからはタクシーに乗るつもりでいましたが、調査物件が地下鉄の駅から近かったので、スーツケースを引いて地下鉄に乗り込みます。

現地に到着。
早速建物の中に入ります。
物件に入ると・・・、しばし絶句。調査に時間がかかることがすぐに分かりました。まだ建築中ですが、既に欠陥住宅の兆しが。長い1日になりそうです。

不適切な土台の高さ調整 アンカーボルトのずれ 完全にずれたアンカーボルト
不適切な土台の高さ調整(軒天用の材料を使用) アンカーボルトのずれ 完全にずれたアンカーボルトは折り曲げて終わり
5cmも欠き込まれた土台 5cmも欠き込まれた土台 梁を貫通した配管
5cmも欠き込まれた土台 土台を欠き込んで配管 梁を貫通した配管
相欠きした両筋かい 許容範囲を超えた柱の傾き(1000分の5mm) 梁を貫通した配管
相欠きした両筋かい(強度が出ない) 許容範囲を超えた柱の傾き(1000分の5mm) コンクリートの施工不良

問題のある所は、100箇所以上。ここまで多いと、修繕はとても困難。
施工業者さんにいろいろと聞いてみると、罪の意識どころか、どこが悪いのかも分かっていない様子。

いちいち反論していても、自分が疲れるだけなので、情報収集を目的に聞き込み。

しかし、施工業者さんよりも困ったことが。
実はこの日に、役所の金物検査があり、OKが出ているのです。

上の写真のような問題のある箇所があるにも関わらず、なぜ通ってしまうのでしょう。はっきり言って、見ていないも同然です。役所が問題のある物件を認めているようなもの。呆れました。そんな検査なら、しない方がいい。

4時過ぎになり、調査は終了。
肉体的というより、精神的にかなり疲れました。

駅に戻って早めの夕食を取り、空港へ。

img20050318-13.jpg(3830 byte) 定刻通りに離陸した機内では、朝に買った本を読みました。
機長からアナウンス飛行機の中では飛行機に関する本を。
パイロットの方が書かれたエッセイ。中学の頃、飛行機の整備士(パイロットでない所が私らしい)になりたいと一時期本気に思っていた私は飛行機好き。といっても、飛行機の雑誌を読んでいたりする訳ではないのですが。

本の中にあった、「羽田と同じほぼ同じ規模のロンドン ヒースロー空港の年間発着回数は、羽田の約4倍」というのを見て、「日本の空港は効率悪いな~」と思ってしまった。

本が読み終わるころ、羽田に無事着陸。
その後、荷物を置くために事務所にもどり、終電で帰宅。

問題が多い物件の調査は、そうでないのと比べて本当に疲れます。何だか、エネルギーを吸い取られているような感じ。
お疲れさまでした。

北海道で建物調査(インスペクション)。帰りの駅のロッカーでトラブル

2005年04月14日

羽田空港。第2ターミナルにはまだ行った事がありません。 約1ヶ月ぶりの北海道です。
北海道は、今年3回目の出張。
今の北海道なら、花粉が少ないというのがうれしいところ。今回は前回より2本遅い便で出発です。
天気は快晴でとってもいい気持ち。
空港に着くと、前々回来たときに悩まされた雪は、雪はほとんどありませんでした。札幌駅に着いた後は、早めの昼食です。

その後は、すべり止めの砂利がたくさん残っている歩道を、重いスーツケースを引きながら現場に移動し、建物調査(インスペクション)

建物調査(インスペクション)は、2~3時間ほどで無事に終わり。氷点下でない調査は助かります。

札幌駅に戻り、重たいスーツケースを置くためにコインロッカーへ。
コインロッカーに着き、財布を見ると小銭がありません。このようなとき、コインロッカーに限らず、100円パーキングでも、近くにあるのが自動販売機。「ここで小銭を作ってください」と言わんばかりです。

しかし、バックの中にはお茶が2本もあるし・・・と思って周りを見渡すと、近くに1000円札が使える集中式のコインロッカーが!ナイス!

早速、400円を入れると、自動でロッカーが開きました。
「さーて、これで身軽になるぞ」 と思いながら、スーツケースを入れようとすると、ロッカーが小さくて入らない。
頑張ってみますが、どうやっても入りません。ノコギリでスーツケースを半分に切らないと無理です。

仕方なくそのままロッカーを閉め、お釣りの600円で別のロッカーへ。
えらく高いロッカー代になってしまいました。

赤レンガ庁舎 とぼとぼ ロッカーでのショックを背負いつつ、トボトボと赤レンガ庁舎へ。
去年行ったときには真っ暗でしたが、今回はまだ陽が沈んでいないので、じっくり見れます。
5時前だったので、中も見学できました。
赤レンガ庁舎の中 玄関を入ると、正面のアーチが綺麗。正面と両側にある階段のうち、長い右側の階段を使って上に上ると、何ともいえないキシミ音が。こんなところで歴史を感じてしまいます。
中にはいろいろな資料や展示物があり、いろいろ見ていたらすぐに時間が過ぎました。

離陸 その後は、近くをぶらぶらした後、空港へ。
予定より早い便に変更して飛行機に乗り込みます。
速度を増して飛行機の中で、流れていく光の束を見ていると、すぐに離陸。角度を増した飛行機は、どんどん高度を増していきます。

 

建築断熱の考え方という本や、パソコン雑誌、新聞を読んでいるとあっという間に東京上空。

お疲れ様でした。
お台場上空
お台場上空
フォントが気になる
妙に明朝なフォントが気になる

在来工法の金物の規定 建設省 告示1460号(N値計算)

2005年05月07日

2000年(平成10年)の建築基準法改正で、木造(在来工法・軸組工法)の金物は大幅に増えました。

これは、建設省(当時)告示1460号によるもので、金物の数の計算、または、建物の構造計算をしない場合、柱には何らかの金物が必ず付くほど増えました。また、この告示では、筋かいなどの配置についても定められています。

これは、阪神淡路大震災での教訓を元にしたもので、この改正前の建物と改正後の建物を比べると、改正後の建物の方が、地震のときに「ねばり」があります。

金物が現場に入るとき、2通りのケースがあります。
1つは、プレカット業者さんが木材と金物を一緒に送ってくるケース
もう1つは、プレカット材と金物が別々に搬入されるケースです。

プレカット材と金物が一緒に入ってくる場合には、プレカット業者さんが金物の数の計算(具体的には、N値計算といいます)をしているため、金物の数に問題は無いはずです。

木材と金物が別々に入ってくるケースで、施工者が基準法の改正を知らない場合には、金物の数と位置が法律を満たしていないケースが"まれ"にあります。建築確認における、金物のチェックも自治体によってその程度にばらつきがあり、金物を具体的に指示しなくても問題無いケースがあるためです。

このような場合、新築で建てるにもかかわらず、法律を満たしていない可能性もあります。
在来工法で建てる方は、金物について告示1460号を満たしているか、事前にご確認ください。


建物調査(インスペクション)で床下に入るための寝板

2005年06月05日

建物調査(インスペクション)では、入れる箇所には全て入っています。
点検口があれば、当然小屋裏も、床下も入ります。

最近の一戸建ての基礎は、べた基礎あるいは、布基礎でも底面がコンクリートで覆われていることが多いので入りやすいのですが、古い建物では土がそのまま出ているので、土埃だらけになります。

床下にコンクリートが敷いてあり、床下の高さがある程度ある時は、寝板に乗って進みます。
ちなみに、さくら事務所で使っている寝板は、私と大久保さんがホームセンターで作った、手作り品。

床下に入るときは、何か小動物でも出てこないかと、ちょっと緊張します。
別に小動物に襲われるわけではありませんが、暗くて狭くて逃げ場のないところですから、気分のいいものではないでしょう。

これまでに、白骨化したネズミやシロアリに食い荒らされた土台は見ましたが、それ以上のものはありません。

今後の調査でも、あまり変なものは出てきませんように・・・。

建物調査(インスペクション)の耐震診断

2005年07月04日

建物調査(インスペクション)のサービスの1つとして、耐震診断があります。

揺れる前 揺れた後
揺れる前 揺れた後

耐震診断の結果、大きな地震で壊れると診断された場合には、その建物の壊れ方も分かります。
このような場合でも、補強工事が適切に行われれば、耐震性能を上げることができます。

耐震診断を行うためには、
 ・筋かいの位置や太さ
 ・室内の壁や金物の仕様
 ・1階から2階までの高さ
など細かい情報が必要です。そのため、詳しい図面がないとできません。
室内の壁を剥がしても良いのであれば、図面が無くても良いのですが、さくら事務所では非破壊での調査を前提としているため、詳しい図面が必要なのです。

既存物件(中古物件)の場合には、図面がないことがよくあります。図面は、将来のリフォームにもとても重要なものですから、新築をご検討の方は、出来るだけ多くの図面をもらうのが良いでしょう。

建物調査の耐震診断

2005年07月08日

耐震診断のご依頼が増えています。

耐震診断のためには、詳細な建物の情報が必要だと、前回ここに書きました。
それらの情報が違うと、診断の結果も違ってきます。

そのため、建物のデータを入力する際は、十分に注意しながら入力しています。
さくら事務所では、リフォームの工事を行いませんし、業者さんの紹介や斡旋も致しません。そのため、データの入力の際も公平な立場で見られます。

意図的に診断結果が甘くすることや、逆に厳しい結果にすることもありません。
耐震診断はパソコンで行うので、計算は瞬時ですが、データ入力者の判断で結果を簡単に変えられます。
自分でデータを入力しながら、やはり第三者としての立場というのは必要だと思います。

軸組工法(在来工法)に関しては、2000年に法律が厳しくなっています。そのため、今から 6年前の1999年に建てられた物件であっても、現在の基準と照らし合わせると耐震性能が足りないこともあります。

中古物件を探されている方は、耐震のリフォームもセットで考えられた方が良いでしょう。

この辺りのお話は、7月23日(土)開催のセミナーでお伝えする予定です。
残りの座席も少なくなっているようです。お時間がある方はぜひどうぞ。

大丈夫? 基礎工事における目印のビニールテープ

2005年07月20日

先日、品質チェックの、コンクリート打設立会いに行ったときのこと。

基礎のコンクリートは、底面の平らな部分と、立ち上がり部分の2回に分けて流されることが一般的です。その日は、底面の平らな部分の工事でした。

高さ基準のビニールテープ 基礎の底面の打設において、コンクリートを流し込む高さの目安のため、右の写真のように鉄筋にビニールテープを巻くことがよくあります。

これは、あくまでも底面のコンクリートを流し込むときの目安ですから、底面のコンクリートを流し込んだ後は、全く必要ありません。
そこで、コンクリートを流し終わった後、基礎屋さんにビニールテープを剥がすようにお願いしました。この基礎屋さんは、50過ぎの方です。
すると・・・

ビニール、もういらないから取っちゃいましょうか
基礎屋 大丈夫だよ、別に。
大丈夫じゃないですよ。
コンクリートと鉄筋が密着しなくなりますから。
基礎屋 大丈夫だって。
今まで、検査でもそんなこと言う人は居なかったよ。

結局、聞き入れてもらえなかったので、私が全部取り外しました。

コンクリートと鉄筋は、密着している状態で、お互いの効果が高まります。一般的に基礎に使う鉄筋には、デコボコがありますが、これは表面積を増やして接着面積を増やすと同時に、鉄筋がコンクリートから抜けにくくするためです。

鉄筋にビニールが付いた状態では、コンクリートと鉄筋が密着しませんから、デメリットはありますが、メリットは何もありません。強いて言えば、基礎屋さんの仕事が省けるということです。でも、住まれる方には何も得なことはないですね。

一体、この基礎屋さんが何の根拠をもって「大丈夫」と言っているのか、さっぱり分かりません。

現場を見ていると、基礎工事において、鉄筋は何故入れるのか、また、なぜこの位置に入れるのか、理由と目的がしっかりと分かっていない業者さんがいるのは事実です。今回のことも、鉄筋を入れる目的が分かっていれば、放置していないでしょう。

最近、このように、不勉強な業者さんの施工を見ると、その職人さんの下で作業をされている、若い職人さんを可愛そうに思うようになりました。
間違った施工方法を目上の方から教わり、正しいと思って施工するようになるからです。
あまりにひどい施工の場合には、若い職人さんに「よそに行って修行した方がいいよ」と言いたくなってしまいます。(言えませんけど)
このような場合、誰かに指摘されるか、自分で勉強するまで、若い職人さんは間違いだと気がつきません。

「大手の基礎工事もやっている」と言っていた基礎屋さんでしたが、これまで作ってきた基礎コンクリートの中には、鉄筋がビニールテープが巻かれているままになっているんでしょうね・・・。
配筋作業には特に問題なかっただけに残念です。

修繕のタイミングを過ぎたままにすると、寿命が短く

2005年08月18日

今日は既存建物の、建物調査(インスペクション)へ。

ひび割れたコーキング 調査の対象物件の屋上に上がり、いろいろ調べてみると、隣に建っている建物に気になった部分が。

右の写真がその部分です。タイル張りの建物ですが、コーキング部分がひび割れて固くなっています。

最初はやわらかくて弾力性のあるコーキング(シーリング)も、紫外線などを受けると経年的に劣化してしまいます。

写真のような状態になったら、既に修繕が必要なタイミング。放置しておくと、建物内に雨水が入りやすくなり、建物の寿命を短くしてしまいます。

あなたのお住まいは大丈夫ですか?

より良い建物のために。北海道での建物調査。アンカーボルトの臨時講義も。

2005年08月23日

久しぶりに北海道は札幌へ、建物調査(インスペクション)。いつもとは違うターミナルから出発


札幌に着くと、涼しい!
寒い冬の時期の調査は大変でしたが、この季節はとっても快適です。


現場に行くと見覚えのある監督さんが。棟梁さんも見たことがある。
これなら、調査に入る前の説明も要らず、話もスムーズです。

早速調査開始!午前中は指摘事項もほとんど無く、順調順調。
これまで、北海道の調査では、昼食は時間がなくてはコンビニばかりでしたが、今回は定食屋さんで昼食を食べることができました。

午後に入っても大きな指摘事項はなし。
以前の他の現場での内覧会のときに、修繕を依頼した箇所があったのですが、本物件でどうするかを棟梁さんに聞いてみると・・・

大丈夫だよ!
それについては、前にみんなで話し合って、良い方法に統一したからよ!

とのこと。いいじゃないですか!Good!Good!

棟梁とお話していると、なぜか話はアンカーボルトの取り付け位置について。

現場にあったダンボールと、ペンを使ってプチセミナー(?)の始まり始まり。
内容は、アンカーボルトを取り付ける「意味と目的」について。
ちょうど近くに居た若い職人さんは、身を乗り出して話を聞いてくれました。

建築に限らず、何かの作業のとき、その「意味と目的」を知ることは大切だと思います。ここを押えておけば、応用が必要になったときも対処できます。


しかし、作業の手順だけを覚えている場合だと、そうはいきません。
「前はこうだったから」「いつもこうやっているから」で終わってしまいます。
「目的」と「手段」が逆になってもいけません。

調査の結果、大きな修繕が必要となる箇所はありませんでした。指摘事項はいずれも軽微なものばかり。
過去にあった指摘事項の内容を現場で共有し、良い方向に改善していこうという意識は、とても良いことだと思います。

また調査が入った場合には、現場監督さん、棟梁さん、今回のようによろしくお願い致します。

メンテナンスによる建物の寿命の違い

2005年09月07日

築20年ほどの既存物件(中古物件)の建物調査(インスペクション)

調査は、外壁部分、床下、1階、2階と続き、屋上に上がります。

調査物件の屋上は防水がしっかりしていました。メンテナンスのため、数年前に防水工事をやり直しているようです。

しかし、同年代に建てられた隣の物件は、家を建ててから、屋上のメンテナンスをほとんど行っていない様子でした。

メンテナンス済 屋上の防水が・・・。
調査物件:メンテナンス済 お隣:新築後、手入れ無し?

隣の物件における屋上の劣化具合は、かなり進んでいる様子。防水工事を行うとしても、多くの費用がかかることでしょう。

同時期に建てられた2つの建物。
メンテナンスによって建物の寿命が大きく変わることが実感できた調査でした。

秋でも、小屋裏の調査は暑い

2005年09月18日

既存一戸建ての、建物調査(インスペクション)へ。

今日の調査では、私は小屋裏(天井裏)+ 床下を担当。外は随分涼しくなってきて、秋を感じ始めていますが、小屋裏はこの時期でもかなり暑いです。

調査が終わるころには汗だく。この時期に小屋裏に入るとわかっているときには、水分+着替えが必須です。

調査の結果、小屋裏、床下ともに大きな問題はなし。メンテナンスがしっかり行われていたようで、築年数より傷みは少なく感じました。やはり、日頃のメンテナンスは大切です。


屋久島での建物調査(インスペクション)

2005年09月28日

今日は、南の島での建物調査。さっそく羽田から出発です。
滑走路に出ようとするも、「ただいま、滑走路が混んでおりまして、当機の前に10機が離陸待ちとなっており、離陸が30分遅れる見込みです」という旨のアナウンス。

乗り換えに間に合うのか?とヒヤヒヤしたものの、乗換えが出来る時間内で鹿児島空港に到着。
離陸すぐの場所で左を見ると、ノエビアの収納庫が見えました。
ノエビア アビエーションのものだと思いますが、この航空会社の株主はノエビア化粧品。ここの社長さんは飛行機好きで有名。(だからCMも空撮や飛行機が出てくるものが多いとか)

畳敷き 鹿児島空港で飛行機の乗り換え待ちをしていると、待合所には写真のような場所が。畳敷きの席です。

なんだかほのぼのとしてしまいます。写真を撮ったとき、この左側の場所では畳の上でおばあちゃんが横になっていました。

ボンバルディアQ400 乗り換えの時間となり、地上を歩いて飛行機に乗り換えます。飛行機はボンバルディア Q400カナダの会社が作った飛行機です。

小型機なので滑走距離も短く、すぐに離陸。上昇後、しばらくすると、機首がやや下を向いています。もう下降しているようで、あっという間に到着。

屋久島空港 着陸の際、かなり揺れたのでびっくりしてしまいましたが、トラブルではなかったようです。

到着したのは屋久島。天候はくもり。暑いという感じはなく、あたたかい気温です。
空港の出口ですぐにご依頼者と合流し、車で移動。

現場でのチェックまで、少し時間があるということで、松峰大橋と千尋の滝に連れて行ってもらいました。

松峰大橋の上より カヌーの練習中 千尋の滝
松峰大橋の上より。高さは75m。山は少し、もやがかかっていました。 橋の下ではカヌーの練習中。 千尋(せんぴろ)の滝。以前にファイト! 一発!のCMが撮影された場所とか。この日は水量がかなり多かったというお話でした。

松峰大橋の上で昼食を。見晴らしがいいから、気持ちいい!
空港では繋がっていた携帯電話は、空港から少し離れるとすぐに圏外になっていました。(FOMAは覚悟していましたが、MOVAでも同様でした。)

昼食の後、現場へ。
現場では、大工さん2人と、コーディネーターの方が1名みえました。
外に置かれた冷蔵庫 現場に入ると、外に置かれた冷蔵庫があるのが気になります。(濡れても大丈夫なのかな)

建物に入り、早速チェック開始です。
こちらには、こちらの家の作りかたがありますので、その部分については尊重しなくてはなりません。
ちなみに、軸組部分に使用されている木材は、全て防蟻材を加圧注入しているものです。シロアリにやられないようにするための対策ということでした。床下の高さも、1m以上あります。

チェックの結果、筋かい金物の取り付け方法に不備が。

正しい取付け方 正しい取り付け方。土台に金物が留まっています。
ほとんどは正しく取り付けられていました。
誤った取付け方 誤った取付け方。土台ではなく、床の下地となる根太にビスが留まっています。ビスも1本入っていません。

加圧注入材の入手の関係と、ビス穴が増えることの懸念から、問題の箇所の金物は無いものとし、外側から取り付ける筋かい金物を追加するようお願いしました。
その金物の型番を知るために、事務所に電話しようと考えますが、圏外なので繋がりません。
しかし、こちらではそのような金物入手には時間がかかるということで、東京で購入後、送ることに。

外の様子 その他にも細かい部分がありましたが、全て修正することで解決です。
チェックが終わったころには、周りも暗くなってきました。

大工道具を片付け始めた大工さんと話していると、この建築中の建物に、一回泊まったそうです。

コーディネーターの方によると、
「屋久島では、獣の魂が上棟後の建物に入らないように、上棟日には誰かがそこで泊って守る」
ということでした。

調査の前、「上棟式で地元の魂を入れました」ということを聞いていましたが、そういうことだったのですね。

チェック後は、物件近くの宿に移動。
夕食ではビールを1杯。省エネの私には、これで十分。

夕食後は、干潮の時間が近づくのを待って、平内海中温泉へ。

なぜ、干潮の時刻を待つのか?
なぜなら、その温泉は海岸近くにあり、満潮のときは海の中に入ってしまうからです。干潮の前後2時間しか入れない温泉なのです。

タオルなどを持ってその温泉に行くと、地元の人らしい人たちが何人かいました。真っ暗の中温泉に入ると、ときどき波しぶきが飛んできます。
最初は海水が混じって冷えていた温泉も、徐々にあたたかくなってきて、湯船でウトウト。

平内海中温泉から宿に戻ると、星空がよく見えます。

星空

こんなにたくさんの星空を見たのは久しぶり。
照明がなく、周りが真っ暗なのでとてもよく見えます。
星をゆっくり堪能した後は、いつもより早く就寝。おつかれさまでした。

屋久島での建物調査(インスペクション)2日目。弥生杉、紀元杉、白谷雲水峡

2005&