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写真日記 IKEA(イケア)

2004年06月18日

今日は、日記に写真を載せた方が多かったみたいですね。


私はカメラが好きで、趣味でも色々撮ってます。
さくら事務所に入る前、ヨーロッパ5ヶ国(オーストリア、ドイツ、デンマーク、スウェーデン、フィンランド)を回って来たのですが、その時にも写真を2,600枚ほど、愛機・Canon EOS Kiss Digitalで撮ってきましたので、ここで少しずつ公開していきたいと思います。


新居に引っ越した時、欲しくなるのが家具。家具の世界でNo.1といえば、スウェーデンの家具メーカー、IKEA(イケア)

イケア左の写真は、ストックホルムにあるIKEAです。とりあえず、凄く大きい。
入り口に入ると、すぐに長いエスカレーターがあり、3階へと上ります。
たくさんの家具が展示してある店内を徐々に降りて行く順番になっていて、小物以外の大きな家具は1階で受け取ります。

荷物受け取り倉庫1階の様子が右の写真。

このような通路がいくつもあります。基本的にIKEAの家具は組み立て式。だから買う時はとってもコンパクト。
この時、写真の通路に見える店員の方が話し掛けてきました。
学生時代にオーストラリアでアジア文化を学んでいた方でした。

この時、その店員から良い情報が。
2005年9月に日本にIKEAが来るとの事。
1号店はザウス跡地に建つようです。

リーズナブルでデザイン性にも定評があるIKEA。今から楽しみにしてます。

追加

下のサイトに、IKEAの紹介がありました。分かりやすいです。
 http://www.sakakazu.jp/mio/column/038_040416.html

梅雨。雨の多い、オーストリア・ザルツブルグは、Sound of Musicで有名

2004年06月25日

今朝の天気予報は、雨。
予報通り、朝から雨が降っていたので傘を持っていきました。


昼過ぎに書類を届けるために外出したのですが、その時は降っていませんでした。電車の中では、会社に置いてあったイタリア人の働き方を読み、駅を降りてみると外は雨。
バックの中を見ても傘は無し。朝、傘を乾かす為にバックから出していたのを忘れていました。


結局コンビニで傘を1本買う事に。こうして、雨が降る度にどんどん傘が増えていくのでした・・・。

オーストリア ザルツブルグ ミラベル宮殿今日の1枚は、Sound of Musicの舞台となった、オーストリアのザルツブルグにある、ミラベル宮殿。Sound of Musicでは、ドレミの歌のシーンで出てきます。
ザルツブルグは雨が多く、雨の街としても有名。私が行った時も雨でした。
現地では、雨が多くて憂鬱になる人の症状を、「ザルツブルグ病」と呼んでいるそうです。

戸建てセミナーお疲れ様でした。写真は、オーストリア・Nassfeldのスキー場

2004年06月27日

今日は、戸建てセミナー。満員御礼です。
丸1日の長いセミナーでしたが、セミナー終了後のアンケートには、もっと長くても良いという意見もありました。


アンケートを読んでいると、業界関係者の参加者が多い事に驚きます。業界関係者の方から、非常に好感的なお答えを頂けるのは嬉しいですね。
購入者も業界の方も、お互いが学ぶことによって、人と不動産の関係が良くなる事を願ってます。

Nassfeldにあった住宅PS
アンケートに、
「パワーポイントのタイトルバックに使われていた家はどこのものですか?」
というご質問がありました。いずれの写真も、イタリアにほど近い、オーストリアのケルンテン州にある、 Nassfeldという街のものです。ウィーンからは、休憩を入れて車で 5~6時間。
夏の日差しが強いからなのか、ウィーンの建物と比べると、どの家も庇がかなり出ていました。周りに山が多い地域なので、木がふんだんに使われています。


オマケ
ゴンドラ乗り場の骨組みNassfeldはスキー場で有名ですが、スキー場のゴンドラ乗り場は、大規模集成材を使った木造。梁背は、80cm前後でしょうか。天窓から入る光がまぶしい。
ザルツブルグアリーナ左は同じオーストリアのザルツブルグにある、ザルツブルグアリーナの写真ですが、こちらも大規模集成材を使った木造。

欧州では、大規模集成材を使った大きな木造建造物が、日本よりも一般的です。

給気口のスリーブが無いのが標準仕様?フィンランド・ヘルシンキの日の出、日の入り

2004年07月03日

あれれ?今日は、午前、午後それぞれ1件ずつ三上さんと内覧会へ。
右の写真は、2件目の内覧会で、24時間換気の給気口を外したところの写真です。
スリーブが壁の中に入っておらず、壁が見えています。



上の写真を、横から見たイメージ図です。
スリーブ忘れコンクリートと仕上げ壁の間にスリーブが入っていないので、このままでは新鮮空気がスムーズに室内に入ってきません。冬季には、仕上げ壁の裏側で結露が生じる可能性もあります。

内覧会のチェックに同行されていた施工業者さんに確認を求めると、

「うちの標準仕様です。」


なんて言われちゃいました。いやいや、それはないでしょ。
結局、施工業者さんの勘違いだったのですが、給気口のカバーを外さないと分からない部分だけに、注意が必要ですね。エアコン用の穴も同様です

ヘルシンキ大聖堂今日の1枚(もう上に写真載せてますが・・・)は、フィンランド の首都ヘルシンキにある、ヘルシンキ大聖堂。今から150年以上前の1852年に完成しました。少し高い位置にあるので、海からでもよく見えます。
隣にはヘルシンキ大学があります。ヘルシンキ大学は、1640年に創立された、非常に歴史のある大学で、Linuxを作ったLinus B. Torvalds氏がいた事でも知られています。

ちなみに、ヘルシンキ大聖堂の写真を撮ったのは、午後10時頃。私が行ったのは4月下旬ですが、日没が夜の9時頃なので、10時頃にならないと夜景が撮れないのです。

ヘルシンキの観光案内局にあったパンフレットに、日の出、日の入りの一覧が載っていたので、見やすいようにグラフにしてみました。

東京とヘルシンキの日の出、日の入り時刻の比較


7月だと、日の出が4時で、日没が夜の11時頃。1日が長いですね。でも逆に1月は、9時過ぎにようやく日が昇って、4時前には沈んでしまいます。通勤・通学の時は行きも帰りも外は暗いのでしょうね。
フィンランドだけではありませんが、北欧の人が長くて暗い冬を過ごすため、光にこだわり、デザイン性に優れた家具や商品を作り続ける理由が分かるような気がします。

吸気口?それとも給気口?

2004年07月05日

昨年の 2003年 7月より建築基準法が改正され、24時間機械換気が実質的に義務化されました。一昨日に書いたのは、その給気口部分での問題でした。

時々、この気口を気口と書いてあるテキストなどがあるのですが、それは誤りです。


第1種と第3種方式24時間換気の種類には、その方式により 第1種から、第4種まであり、主に用いられるのは、第1種と第3種です。
第1種方式は、空気が入る部分と出て行く部分をそれぞれ機械で行うもの。第3種は空気が出て行く部分だけを機械で行い、入る部分は穴が開いているだけの方式です。

それでは、なぜ吸気口の表記が誤りであるのかというと、

・第3種方式では、空気の入口と出口はそれぞれ吸込みとなる為、"吸気"口では区別がつかない

・第1種方式では、空気の入口は押出し式となる

からです。



「吸気口」の言い方は、単に換気の方式・圧力等による区別でしかなく、計画換気の目的である「常時、空気の出入り口を明確にして、必要な量の新鮮空気を取り入れ、汚れた空気を排出する」ことを明確に表せません。
「きゅうきこう」という読み方は同じなのですが、漢字によって意味が違うので、日本語って難しいですね。

上記の理由により、換気の方式によらず、空気が入っている所は「給気口」、空気が出て行く所は「排気口」と言います。
水道でも、水が出てくる事を「給水」、出て行く事を「排水」と言いますね。それと同じです。

給気口と排気口給気口と排気口の取付け場所ですが、人が時間を過ごす時間が長い部屋(リビング)に給気口を、臭いや湿気の出やすい部分に排気口を付けるのが大原則です。

これを、ダクト(空気が流れるパイプのようなもの)の繋ぎ間違いなどで逆にしてしまうと、トイレの臭いなどがリビングなどに流れてしまい、リビングに居る子供から、
「お父さんのおなら、くさーい」と言われてしまいますので、注意しましょう。

給気口と排気口の位置給気口と排気口の具体的な取付け位置ですが、平面上でお互いを出来る限り離して取り付けるのが原則です。これは、換気経路を、出来るだけ長くするという目的です。
左の平面の例では、給気口は入り口の対角線上にある、の位置が理想です。の位置だと、部屋の奥部分(着色部分)の換気がされにくい為、湿気が溜まった場合、窓部分で結露が生じやすくなります。

排気口の位置は、トイレの場合、のように、出来るだけ奥に近い部分が理想です。トイレのドアに近いの位置だと、トイレの中で生じた臭いがこもる原因となります。

立面上の位置では、給気口は出来るだけ高い位置が理想です。あまり床面に近いと、天井部分の換気が出来なくなります。

機械換気システムが原則義務化されてようやく1年です。換気設計の経験が少ない業界関係者も少なくありません。換気装置をただ単に取り付けただけでは効果が薄いので、給気口と排気口の取付け位置には注意しましょう。

スウェーデンの給気口右の写真は、スウェーデン ストックホルムで泊まった、af Chapmanの部屋にあった24時間換気の給気口。換気方式は第3種方式で、取付け位置は先の原則通りでした。給気口の右側に見えるパイプは、暖房用(セントラルヒーティング)のものです

ちなみに、スウェーデンの空気質の基準は世界で最も厳しいとされています。難しい話になりますが、スウェーデンをはじめヨーロッパでは、第1種の全熱交換式は、衛生上の理由から用いられていません。日本ではまだ機械換気の歴史が浅く、全熱交換式を用いている物件も多々ありますが、私は今後の全熱交換式換気装置でのトラブルを懸念しています。

さくら事務所で、後ろから見ている人・・・。お気に入りA4 Techマウスに、オーストリア・Nassfeldでのスキー写真

2004年07月10日

広報職人の、7月8日の日記に、私を、「斜め後ろの席からいつもぢっっと見つめている」とあって、少しビックリ。これでは、ウトウト居眠りも出来ません(?)

タグを書くスピードというのは、単なる慣れでしょう。ホームページの文法(HTML)とは、もう9年のおつきあい。始めた当時はFront Pageとか、Homepage Builderとか、DreamWeaverとかが無かったので、全て手打ちでした。最も、今でもez-HTML(オススメ)というフリーソフトを使って、手打ちしているのですが・・・。

A4 Tech WWW-11もう1つの理由は、ボタンの多いマウス。台湾の、A4 Techというメーカーの物で、このメーカーのマウスに対して、個人で応援サイトを運営されている方もいます。
ボタンにキーボードのキーを割り当てられるのですが、EnterとDelを登録している為、マウスから手を離さなくても簡単な編集が出来てしまいます。慣れると手放せません。

残念な事は、このマウスは既に生産終了だということ。似たようなマウスが同じ会社から出ていますが、形状がしっくりきません。

話は戻って、広報職人の、7月8日の日記にある私の本心ですが、A~Cのどれでも無く、「学生時代、研究室の先生に、"ドーシタ"と呼ばれる事があって慣れているから」です

スキー場暑い日が続くので、今日の1枚はスキー場の写真を。
オーストリアの、Nassfeldにあるスキー場です。
人生初めての海外スキーがここでした。スキー場の広さにも驚きましたが、レンタルスキーの充実さにもびっくり。
日本のスキー場だとボロボロのが出てくる事が多々あるのですが、ここのスキー場では有名メーカーの道具の、良いものばかりでした。

おしゃぶりをしてる子供スキーヤーのレベルは全体的にかなり高め。年齢層も幅が広く、高齢の方も多く見かけられました。
左の写真は、まだおしゃぶりをしてる、1歳前後の子供スキーヤー。
この頃から練習していれば、さすがに上手くなりますよね。スキー選手が強い理由も分かります

オーストリア、フィンランド、ドイツで見たペアガラスや複層ガラス。バスに電車に冷蔵庫に。

2004年07月12日

昨日、長い文章の中で、複層ガラスに触れました。複層ガラスとは、ガラスを複数用いたもの(2重ガラス、3重ガラスなど)の総称です

2重ガラスの事をよくペアガラスと言いますが、これは、商標登録(第818782号)されています。ちなみに、トリプルガラスは商標登録されていません。(出願しても通らないと思いますが)

トリプルガラス・オーストリア・ザルツブルグ今日の写真は、複層ガラスのものをいくつか

右の写真は、オーストリア、ザルツブルグで泊まった所の窓に使われていたトリプルガラス(3重ガラス)。
オーストリアでは樹脂サッシのペアガラスが多くありました。これは3重なので、1枚多くなっています。

フィンランドの4重木製窓私が学生の時、フィンランドでホームステイした一般の家は、4重の木製窓でした。ちなみに、訪問当時で築 17、8年の物件です。断熱材の厚みは壁が 20cm。天井は 35cmでした。
断熱にとって窓は、"永遠のテーマ"と言われるくらい、熱の逃げやすい場所ですから、寒い地域では特に重点的に断熱強化されます。

観光バスのペアガラス窓右の写真は、ドイツのミュンヘンから、ノイシュバインシュタイン城に向かう、観光バスの窓。ペアガラスになっています。
当日は非常に寒かったのですが、日本のスキーバスにあるような、窓際に座った時のひんやり感はありませんでした。

ちなみに、4月に周ったヨーロッパの国々(オーストリア、ドイツ、北欧)では、バスだけでなく、電車も大抵2重ガラス、スーパーのジュースが入っている冷蔵庫もペアガラスでした。

最近気が付いたのですが、東京メトロの車両で、乗り降りする扉のガラスに、ペアガラスが採用されているものがあるようです。
さくら事務所が入っているビルの1階には、ドラッグストアがあるのですが、そこの冷蔵庫にも、ペアガラスが採用されています。冷蔵庫は外部と内部の温度差が大きいので、複層ガラスにして断熱性能を上げると、電気代も安くなりそうです。

日本でも、建築以外の用途で複層ガラスが使われている所があるかも知れません。これから注意して見てみてはどうでしょうか

アイス指数。ドイツ・ミュンヘンのドイツ博物館近くにあった、FKKの看板

2004年07月21日

今日、甲府は日中に気温が 40℃を超えたそうですね。しかし、夜9時過ぎには 24℃を下回っています。最低気温が30℃を下回らない日がある東京より、夜は過ごしやすそうです。

Yahoo! Japanの天気情報を見ていたら、面白い指数を見つけました。洗濯指数、傘指数はよく耳にしますが、ビール指数、アイス指数、汗かき指数、熱中症指数は初めて見ました。

22日のアイス指数は90で、コメントは「冷たいカキ氷で猛暑をのりきろう!」
23日は、指数 100で、「猛暑で、体もとけてしまいそうだ!」との事です。後者のは、良く分かるような分からないような。

私はアイスというか、冷たいもの好きなので、冬でもアイス指数は高めです。スキー場で食べるアイスも大好きです。

ミュンヘンで見つけた看板 今日の1枚は、ミュンヘンで見つけた看板。ドイツ博物館近くの公園にあったものです。
Offenes Feuer(屋外での焚き火)、Grillen(バーベキュー)と、FKKを禁じる とあります。FKKとは、何か分かるでしょうか?

FKKとは、Freikörperkulturの略で、洋服に束縛されない自由肉体・裸体主義の事だそうです。上の看板は簡単にいうとハダカになるなという事です。日本では見ない看板ですね

ミュンヘンビール ミュンヘンでハダカになっている人は見ませんでしたが、ミュンヘンの後に行ったベルリンの公園では、ハダカになっている人を何人か見ました(4月の中旬なのに)。

ミュンヘンと言えばサッカーとビール。私も美味しく頂きました(ヘロヘロになってましたけど)

疑問が解けたとき。日本人を真似た、フィンランドの人気番組「ノリコ ショー」

2004年07月22日

ちょっと疑問に思っていた事が、何らかの出来事で解決出来た時って、ありますよね。今日はそんな事がありました。

4月にフィンランドに行った時、テレビで「ノリコ・ショー」という番組の案内をチラッと見かけました。
ノリコ?見た目も日本人のようだったので、「日本人が番組をこっちで持っているのかな?」と思いました。

予告の短い間でしたが、スタジオで話す ノリコのトークに、会場が沸いていました。しかし、キートス(ありがとう)と、ヘイヘイ(さようなら)くらいしかフィンランド語を知らない私には、番組の内容がさっぱり意味がわからなかったのです。

帰国後も疑問に思っていたところ、今日、ある雑誌でその番組の内容を知ることが出来ました。フィンランドでは今、とても人気のある番組でした。

私が日本人だと思った人は、実はフィンランド人の女優さんが扮していたものでした。その女優扮するノリコが、フィンランドの有名人につたない英語でインタビューし、最後に種明かしをするビックリカメラ的な番組だったのです。

実はこの番組と似た内容のものは、ハンガリーやベルギー、デンマーク、スウェーデンでも放送されているとの事。ハンガリーのものは、現地日本人や日本大使館からの抗議で中断になったそうですが

ネットで、この番組を探してみたところ、ノリコの画像を発見しました。

ノリコ写真(新しいウィンドウで開きます)
いや~、何だか固定概念丸出しですね。この番組、人気が出てきたら、みんながノリコの事を知ってしまいそうですが、どうなんでしょう。

建物調査(インスペクション)で、トイレのチェック。オーストリアのホームセンターも。

2004年08月03日

今日は午前中、世田谷に建物調査(インスペクション)+不動産調査。

物件を実際に調べた後、竣工図(しゅんこうず)のチェック。竣工図のチェック後は、調査で空いたおなかを満たすため、長浜ラーメンを食べました。
以前、同じラーメン屋で 半ライス+ラーメン+替え玉1回を経験して、おなかがいっぱいになりすぎたので、今日は控えめに"大盛りのみ"です。

トイレでの取材 大きくなったおなかをさすりながら、神尾さんのメディア取材同行の為に、花小金井に移動。

移動中の外は快晴!今日の日差しはかなり強烈でした。

取材中の神尾さんは、普段と全然変わることなく、順調にモデルルームでチェックポイントを説明していました。
右の写真は、トイレのチェックポイントを説明しているところです。実際に座って、設備や配置などを体感しながらの説明。図面上では分からない所は、モデルルームなどで体感してみる事も重要ですね。

ホームセンターで見かけたトイレ 今日の1枚は、オーストリアで広く展開している、OBIというホームセンターで見かけた、トイレ。

OBIに限らず、ヨーロッパのホームセンターでは、トイレや洗面台を多くみました。
ちなみに、左の写真で最も安い便器は、24.99ユーロ(約3,330円)でした。
このような物をホームセンターで買って、自分で取り付ける人も多いのだそうです。

私は、海外に行った時、現地のホームセンターに行くのが大好きです。街中を歩いている途中にホームセンターがあると、大抵立ち寄ります。
今日はホームセンターで撮った写真を多めに掲載。(OBIだけでなく、bauMaxというお店の写真も混じっています。)

便器がたくさん 洗面台もたくさん 化粧台もこんなに
たくさんの便器 洗面台もたくさん 化粧台(幅85cm)
一番右側の物は、約46,500円 (349€)
シャワーブース サウナルーム 化粧台(105cm)
シャワーブース
約23,840円 (179€)
サウナルーム(2人用程度)
約106,400円 (799€)
化粧台(幅105cm)
約82,450円 (619€)
ジャグジー 断熱材 地下室明り取り用
ジャグジーもありました
約359,500円 (2699€)
断熱材もこんなに! 地下室の明かり取り用窓
樹脂ペアガラス 約7,450円 (55.92€)

さすがに、このような写真を、デジタル一眼レフでビシバシ撮っていると店員に怪しまれす。やっぱりと言うか、店員に「何やってるの?」と聞かれました。
「日本で建築の仕事してるんだけど、興味があって勉強のために撮っています。」というと、「OK、OK。好きなだけ見ていって」と、好意的で助かりました。

海外のホームセンター巡りは、商品の内容や価格が、私にとってとても勉強になります。

スウェーデンのストックホルムで見た、ちょっとした遊び心

2004年08月10日

今日は午後から、埼玉の現場へ一戸建て品質チェックへ。
前回、基礎コンクリートのかぶり厚にやや問題があったところでした。

鉄板 現場に到着した時、残念ながら問題のある個所がいくつか残っていました。
問題点を洗い出した後、問題点の修正です。現場監督さんも業者の方も、問題の修正に謙虚に応じて下さり、助かりました。
私も少し作業に加わり、汗だくに。この時期はタオルやTシャツの予備が必要ですね。

右上にある写真は、現場にあった鉄板。工事現場でよくみかけますね。これは、現場の近くに重量の重たい荷物や車両が載った時、地面が凹んだりしないように敷くものです。

ストックホルムのガムラ・スタンにあった工事現場の鉄板 今日の一枚は、ストックホルム発祥の地、ガムラ・スタンで見かけた、工事現場の鉄板の写真。

このような鉄板には、クレーンで簡単に持ち上げられるように、穴が開いている事が多くなっています。ちょっと見にくいですが、先に示した写真でも、鉄板に穴がありますね。

ストックホルムで見かけた鉄板には、ちょっとした遊び心がありました。
右の写真のように、その穴が足跡のようになっているのです。このような穴は、ガスで簡単に開けられますが、ちょっとした形状の違いで、ユニークになるのですね

衛兵交替式 子供の笑顔 子供たちの笑顔

余談ですが、ガムラ・スタンにある王宮で行われる衛兵交替式はカッコイイ。馬にまたがった状態で、よく楽器を演奏出来るものだと思ってしまいます。この式に合わせて旅行の日程を組みましたが、その甲斐がありました。

衛兵交替式が終わった後、いくつか写真を撮っていると、子供たちが寄ってきたので、カメラを向けて撮ったのが上の写真。デジカメは、撮ったすぐに写真が見れるので、子供たちに人気です。

地元の子供かな?と思ったのですが、写真を撮った後に、「Give me five!」と言って手を叩いてきたので、英語圏の子供でしょうね。

夏の北欧、北ヨーロッパ(スウェーデン、ドイツ)

2004年08月24日

加藤さんと神尾さんが、明後日からスウェーデンとドイツに、外断熱の調査ツアーに行ってきます。正直、夏の北欧に行けるのはうらやましい!

学生3年の春頃にフィンランドに行きましたが、その時はまだ海が凍っていました。海の上を歩いたのを覚えています。

今年の春にスウェーデンとフィンランドに行った時は、まだ寒く、かさばるダウンジャケットを持って行って正解でした。しかし、それでもまだ寒く、マフラーと手袋を現地で買いました。

夏だったら、そんな事はないでしょう。郊外に出れば緑が広がり、夕方になれば仕事を終えた人たちで街はにぎわってそうです。

ストックホルムは、私の中でまた行ってみたい都市。街並みは洗練されており、都会的。島からなっている都市であるため、周りに綺麗な水が多く、とても綺麗な光景です。

道路の看板 スウェーデンに行く前、スウェーデンはボルボに代表されるような、固く真面目なイメージを持っていました。後はエリクソンに見られるような、細かいというイメージでしょうか。
そんなイメージを少し変えるきっかけになったのが、右の写真。
スウェーデンのストックホルムと、フィンランドのヘルシンキの間には、シリアラインという会社が、13階建ての大型客船を、毎日運航させています。この写真は、そのシリアライン乗り場近くの道路看板。

フィンランド行き 左が、看板の拡大写真。
右に曲がったらフィンランド。実際には、右に行ったら海です。これを見た時、ユーモアがあっていいね~ と思ってしまいました。
日本だったら、単に「フェリー乗り場」か、「○○行きフェリー乗り場」という看板になりそうです。

他にも、ストックホルムで、金栗四三氏が54年 8ヶ月 6日 5時間 21分20秒でマラソンをゴールした話で、「これで第5回ストックホルム大会の全日程は終わりました」とアナウンスした話も、ユーモアがありますね。

このような事で、スウェーデンの旅行前のイメージと旅行後のイメージは、ちょっと変わった物になったのでした。

ストックホルムの風景
船のライトアップ 現在はユースホステルとして使用 ヘルシンキ行きのシリアライン
現在はユースホステルとして使われている船 13階建ての客船、シリアライン

電柱のない風景。景観保護のため、電線の地中化を

2004年08月27日

今日は、ここ数年で分譲住宅が立ち並んだ、ある住宅街へ。

最初に気が付いたことが、電柱がないこと。家の周りの風景がとてもスッキリしています。普通、電柱の上にある変圧器は、地面に置かれていますが、色を抑えてあるため、目立ちませんでした。

ヨーロッパに行った時、電柱が本当に少ないことに驚きました。電柱や電線は目障りなため、景観保護のために出来る限り地中化しているのでしょう。

ネットを探していたら、国立国会図書館のホームページに、ヨーロッパの景観規制制度(PDF形式・241KB)という小冊子がありました。
中には、イギリス、イタリア、ドイツ、フランスでの景観規制制度が載っています。

この中で、フランスの「ある特別な意味を持つ景観(歴史建造物等)の中に、これを阻害する性質の建造物が侵入することを防ぐために、三次元平面の範囲に含まれる建物の高さ規制を行う」というのがあります。

これは、ある景観の後ろに、高い建物が出来て背景が汚くならないように、後ろの建物の高さを制限するという意味合いの法律でしょうか。

建物の高さを揃えるという意味合いが強い日本の高さ規制より、景観保護という観点からもっと進んだ法律ですね。

日本でも、都市部の電柱・電線の地中化が進んでいます。
郊外の既存の住宅街で新規に電柱・電線の地中化を行うのは困難ですが、新たに宅地開発される地域では、どんどん地中化を進めていって欲しいものです。

ドイツ・デンマークTODAY。外断熱物件の突撃取材

2004年09月03日

ハンブルグの街並み。ちなみにこの湖は人工 神尾さんと、加藤さんがスウェーデンとドイツに行って9日目。今はドイツの港湾都市、ハンブルグにいます。

神尾さんは、電気屋さんを探していたのですね。ハンブルグ中央駅に、サターンという、5フロア位ある大きな電気屋さんがありますよ~!

神尾さんの9月1日の日記に、デンマークにも寄りたかったというのがあったので、代わりに私が4月に行ったデンマークの建物の紹介を。

ドイツ ハンブルグから、全長 19.5kmのフェーマルン海峡を越えて列車で入ったコペンハーゲン。
重厚な建物が立ち並ぶハンブルグと異なり、デンマークの首都、コペンハーゲンは郊外に出ると近代的な建物が多く見られます。

地下鉄 地下鉄 電車
地下鉄の駅もちょっとカッコイイ 無人運転です

今回行ったのが、Bella Center駅近くにある住宅街。赤いレンガの家が多く見られます。

住宅街 住宅街
赤いレンガの家々

いかにもヨーロッパという感じの家 白いレンガの家も
ヨーロッパっぽい建物 白いレンガの家

下の写真に示した、白っぽい建物。一見普通の建物ですが、近くに近づいて下から外壁を覗いて見ると、発泡系の断熱材を使った、外断熱工法の建物でした。

何気ない、普通の建物 外断熱工法でした
何気ない、普通の建物 外断熱工法でした

ガイドさんがいる訳ではないので、工事現場にはアポ無しで突撃です!
工事現場に行き、やや強面の現場のお兄ちゃんに写真撮影の許可を求めると、「自由に撮ってけ!」とのありがたいお言葉。
早速、工事現場に入ります。

今回の調査物件 外壁の断面写真
これが今回のターゲット 外壁の断面図です

建物は、壁式構造。外壁の断面を見ると、黄色い繊維系断熱材が見えます。
どのような構造になっているか、建物近くに近寄ります。

近くに行くと、凄い事が分かりました。工場で作られたコンクリートの外壁材に、既に断熱材が入っています!

これなら、壁を現場で組み立てるだけで断熱工事+外壁工事が完成です。コストも削減出来そう。う~ん、ナイスアイデア。
つなぎ目は、凸と凹になっており、すき間が出来にくくなっています。
断熱材の厚みは、150mm程度でしょうか

断熱材入り、プレキャストコンクリート 断熱材の厚み
断熱材入り、プレキャストコンクリート 断熱材の厚み

壁の仕様上、すき間が出来てしまう部分に関しては、発泡系の断熱材が詰めてありました。現場発泡ウレタンをすき間に充填してある個所もありました。

地盤面に近い所は、湿気の影響を受けないように、発泡系の断熱材を使います。適材適所ですね。

発泡系の断熱材が詰めてある 地盤面に近い位置の断熱
発泡系の断熱材が詰めてある個所 地盤面に近い位置は、水に強い発泡系の断熱材


現場の仕上げの精度に関しては、ちょっと?な部分もありますが、日本得意の「カイゼン(改善)」によって、地震に対する強度を確保出来れば十分実用になりそうな工法です。精度もカイゼンによって上がるでしょう。

現場にあった作業員用のプレハブ小屋の窓は、当然のように樹脂ペアガラスでした。

仕上げ精度 現場のプレハブは樹脂ペアガラス
仕上げの精度は、う~ん 現場のプレハブは樹脂ペアガラス

この現場を見た時から既に4ケ月。どのような外観になったのか、非常に気になります。
コペンハーゲンの、Bella Center駅近くに行かれる方、あるいは行かれた方は、ぜひご一報を。

目の付け所が同じでした。ドイツ・ハンブルグでの出来事

2004年09月04日

日本から約6,000km離れたドイツから日記を更新している、神尾さんと、加藤さん。
9月3日の神尾さんの日記に使われている写真に、見覚えのあるものが・・・。

じっと見てみると、私が4月にハンブルグで撮ったのと同じ建物でした。

神尾さん撮影
大下撮影
神尾さん撮影 (2004/09/03)
大下撮影 (2004/04/17)

上の建物の写真は観光地なのでまだOK。気になったのは現場の写真。

神尾さん撮影 建築現場 大下撮影 建築現場
神尾さん撮影 (2004/09/03) 大下撮影 (2004/04/17)

ちょっと分かりにくいので、写真を拡大してみたのが右の写真。

木やmaxitというロゴも同じ。このサイズでは分かりませんが、ロゴ上部の数字も同じ。
神尾さんの写真の木には葉っぱがついて、青々としています。

うーん、間違いない。同じ物件。


拡大写真

たくさん撮ったであろう写真の中から、神尾さんが今回の物件写真を日記に採用した点に、妙な感じがしてしまいました。

ちなみに、この物件のウェブサイトはこちら

  http://www.h2o-hamburg.de/

トップページから入って、ドイツ語サイトなら、H2O-Film ansehen、英語サイトなら Watch the H2O film というボタンをクリックすると、この物件のみならずハンブルグの美しい景色の映像を見る事が出来ます。

上層階は分譲になっているようで、サイトに価格が表示されています。

まだ売れていないものを見てみると、
5階・102,72m2・南向き・天井高 2.90mで、355,000€(4970万円(1€=140円)) から、7~8階・192.04m2・南向き・天井高 2.65mで 965,000€(1億3510万円)。(管理費・税金等は不明)
もちろん外断熱工法。場所はハンブルグの中ではかなり良い方でしょう。

6月に行ったセミナーで、Fraunhofer(フラウンホーファー)研究所の所長さんが「現在、ドイツで新築で建てる建物の設計寿命は100年を見通している」とおっしゃっていたので、この物件もその位は当然持つのでしょう。
日本の住宅は30年程度で取り壊される事を考えると、今回の物件の1年当たりのコストはかなり低くなりそうです。

海外の建物事情からは色々と学ぶ事が多いですね。

奥が深い断熱。屋根断熱、天井断熱、桁上断熱、床断熱、基礎断熱

2004年10月17日

最近、高気密高断熱や、外断熱など断熱に関する言葉を耳にすることが多いかと思います。高気密高断熱と謳っていても、性能を見るとそうでないのもありますし、外断熱と言っていても怪しいものもあります。

残念ながら、現在の建築業界ではこの断熱に関する知識が浅い人の方が多いのではないでしょうか。実際の現場でも、断熱材が全て適正に入っているのはかなりまれでしょう。

断熱材はその取り付け位置によって、工法の呼び方が変わります。
よく聞くのは、外断熱と内断熱。

これが木造だと、外張り断熱、充填断熱(柱間断熱)になります。

細かい部位で言うと、

 ・屋根断熱
 ・天井 〃
 ・桁上 〃
 ・床  〃
 ・基礎 〃
など多種多様です。

屋根断熱 天井断熱
屋根断熱 天井断熱

床断熱 基礎断熱
床断熱 基礎断熱

住まいの温熱環境を向上させるには、単に断熱材を厚くしただけではダメで、断熱、防湿(気密)、換気、冷房、暖房などをトータルとして考えなくてはいけません。

また、結露やカビを生じさせない為の知識として、水蒸気の理論や微生物の理論が必要になります。
温度に関しては熱理論(熱工学)、換気に関しては換気工学や流体工学が、そして外気条件としての気象学、冷温の熱源としてエネルギー論など、幅広い知識が必要となります。

このように考えると、断熱というのは非常に奥の深いものです。

私は、断熱を学んでいくと、最終的には住む人の健康と地球環境としてのエコロジーにたどり着くと思います。

断熱性能や気密性能など、建物の性能を上げれば上げるほど、エネルギー密度の低い自然エネルギー(太陽熱・光や、地熱など)を利用しやすくなります。この辺りをシュミレーションするのはなかなか面白いのではないでしょうか。

現実的には、日本の建物の性能はあまり上がっているとは言えません。
建物の性能を上げるのは、小さい頃からエコロジーや地球環境について学び、コンピューターも比較的得意(各種シュミレーションに有利)な、今の20~30代の世代が頑張らなくてはいけないと密かに思っています。

音更町で見かけた断熱改修現場 オーストリア・ウィーンで見かけた断熱改修現場
北海道 音更町で見かけた断熱改修現場 オーストリア・ウィーンで見かけた断熱改修現場
(木造軸組工法。室内のリフォームと併せて、押出発泡ポリスチレン3種 50mm厚を外貼断熱工法で断熱改修。サッシも樹脂サッシへ) (かなり古いレンガ造の建物。レンガをモルタルで平らにした後、発泡スチロール 75mm厚を、湿式外断熱工法で断熱改修。固定はビス。赤いのは塗り壁の下地となる樹脂のメッシュ)

オーストリア・ウィーンの賃貸事情。既存の賃貸物件も省エネ義務

2004年11月29日

天井高 4mの住まい今日は久しぶりに写真を。
右の写真は、ウィーンに行った時にお世話になった知人の家(賃貸)。
写真で見て分かるように、天井は凄く高くて、約4m。上に見える照明を交換するのが大変な高さ。

広さは約56m2、家賃は約438ユーロ(日本円で約6万円)。ウィーン中央駅まで地下鉄で10分くらいなので、かなり街中です。

建物は、Alt bau(アルテ バウ)と呼ばれる、築100年程度のものです。(ちなみに、新築はNeu bau(ノイ バウ)

建物の内装はリノベーションしてあり、サッシは樹脂のペアガラスに変更されているので綺麗です。


オーストリアは(意外と?)省エネに厳しく、賃貸物件の古いのものは、空き家になっている時に、現在の省エネ基準に合わせて断熱改修しなくてはいけないとか。

実際、この部屋に引っ越してくる時、前の大家さんに
「引っ越すと窓を樹脂ペアガラスに交換したりしなくてはいけないから、出て行かないで!」
と引き止められたそうです。


100年前に建てられたものに今日でも住むことが出来るというのは、社会的に凄くメリットがあります。これまでの日本だと、100年の間に平均3回は立て直しているのですから、家にかかる費用が全然違います。

現在日本で建てられている住まいで、100年後も現役でいられるのは、全体の何%くらいになるのでしょうか・・・。これからの大きな課題です。

初代が家をつくり、2代目が家具を整え、3代目が食器を揃える

2004年11月30日

初代が家をつくり、2代目が家具を整え、3代目が食器を揃える

家具 ヨーロッパでは、このような言葉があるそうです。

日本では、

初代が家をつくり、
 二代目も家をつくり、
  三代目も家をつくる

のが普通になっていますが。

昨日紹介した部屋もそうなのですが、あちらの家は、建物自体に備え付けの収納が少ない(特に古い建物)
収納率を計算したら、かなり狭くなってしまいそう。

日本でも、建物の寿命を100年程度に延ばすことができれば、後世の人たちは建物自体に費やすお金が、今までよりずっと少なくなるでしょう。そうすれば、これまで以上に家具や食器にこだわる人が増えるのかもしれないですね。

そのような社会にするためにも、住まいの長寿命化はとても重要なことです。

一個人のお金で一戸建てを建てるとしても、広い意味で見るとその住まいは、社会全体の資産なのですから。

PS
写真は、オーストリア・ウィーンの友人の家の写真です。

人生を変えたフィンランドへの旅行

2005年01月30日

深夜にインターネットをしていたらメッセンジャーに懐かしい人がログインしてきました。私が話し掛けたところ、すぐに返事が帰ってきたので、しばらく話しました。

彼女は、1つ年下のフィンランド人。共通の趣味がきっかけで知り合いました。今から約6年前、初めての海外個人旅行でフィンランドまで行った時にはホームステイさせてもらいました。

(私が去年の4月にフィンランドに行った時、彼女はオーストラリアのシドニーにいて、会えませんでしたが)

彼女だけでなく、ご両親や兄弟も勉強熱心な家族でした。彼女は今、フィンランドの首都ヘルシンキにいて、大学院で教えているそうです。

最初にフィンランドに行った22歳のとき、海も凍るほどの寒さだったにも関わらず、家の中はとってもあたたかく、住まいの性能差を実感しました。温熱環境にはあまり(ほとんど)感心の無かった当時の私には衝撃的でもありました。

その時に撮った写真を見てみると・・・

リビングのパネルヒーティング 洗面所のパネルヒーティング
リビングのパネルヒーターを撮ってみたり、 洗面所のパネルヒーターを撮ってみたり、
温水の温度を体感  
セントラルヒーティングの温水温度を体感してみたり。 

日本に帰ってきてから、自分で温熱環境のことを学ぼうと思ったのは、その旅行がきっかけです。

メッセンジャーの中でいろいろと話していると、「貴方がそんなにフィンランドの事を覚えているなんて信じられない」というようなことを言っていましたが、私の中では非常に思い出深い場所なので、忘れるはずがありません。

フィンランド。
また行ってみたい場所の1つです。(今度行くなら冬や春じゃなく、夏の時期がいいです)

フィンランド人が見たスウェーデン、デンマーク、オーストリア、東京の街並み

2005年04月17日

夜にインターネットをしていたところ、1月と同じく、フィンランド人の友達がメッセンジャーにログインしてきたので、話しました。

彼女はいろいろな国に興味があり、留学や旅行でさまざまな国に行っています。今度はロンドンにしばらく行きたいといっていました。

興味がある国には、日本も含まれ、特に東京に興味があるようです。

「日本の夏は気温が高いだけじゃなく、湿度も高いよ。ちなみに、去年の夏、東京は40℃近くになった日があったよ」
と教えると、
「それは知ってる。フィンランドの夏は25~28℃くらいしかない。オーストラリアは暑かったけど、日本はもっと暑そうね。」
と言っていました。28℃は、日本ではエアコンの設定温度ですよね。

いろいろ話していると、話は都市の街並みの話へ。

「そういえば、去年こっち(ヨーロッパ)に来たときは、オーストリアのVIENNA(ウィーン)に来たのよね。VIENNAの街並みより、ストックホルムの街並みの方が私は好き。
同じスカンジナビアに住んでる者でも、スウェーデン・ストックホルムの街並みは綺麗だと思う。
ヘルシンキよりも都会的。コペンハーゲンも綺麗。
デンマークは物価がもの凄く高くて旅行しにくいけど。
Lost In Translationを見たけど、東京はごちゃごちゃしてるイメージね。
そういえばあの映画、意味がよくわかんなかった。」

確かにストックホルムの街並みは良かった。洗練されている感じがします。
彼女が日本に来たとき、成田から都内に向かう電車やバスの中から見える景色を、どのように感じるのでしょうか。ちょっと不安に思いました。

オマケ
以前ここに書いた、ノリコ・ショーは、彼女もとても好きでよく見ていたそうですが、もう終わってしまったそうです。

フィンランドの家。壁の断熱材は20cm

2005年07月03日

家で書き物を書いていると、1月4月にも書いたフィンランド人の友達がログインしてきたので、話しました。

話し始めるとすぐに、
「1週間前、父親とあなたのことが話題になったの。建築の資格を取って頑張ってるって伝えたら、すごく喜んでた。実は今、父親は建築の資格を取るために学校に行ってるの。」
と教えてくれました。

この友達の実家に行ったのは、今から6年前。まだ気にかけてくれるとは、嬉しいじゃないですか。

家の中の様子 この父親は建物の設備に関わるの商品を扱っている仕事をしていました。なかなか面白い人です。

自分の家について、いろいろ教えてくれました。右の写真は家の中ですが、壁の断熱材の厚みは 20cm。天井は 35cm。外に面している窓は全て 4重ガラスの木製サッシ。当時の私にはカルチャーショック。
Marukku 自分の家だけでなく、病院にも見学に連れていってもらいました。その病院の設備の仕事をしたそうで、いろいろと詳しい説明を聞けたのを覚えています。

この父親ですが、身体検査の結果の紙を私に見せてくれて、「ここの数値が高いだろ。これがガンなんだ」と深刻な顔つきで言っていました。学校に行っているということは、まだ元気だということですから、安心しました。

当時と同じ建物を見たとしても、6年前の私と今の私ではかなり見方が違うでしょう。またフィンランドに行く機会があったら、この父親の案内のもと、いろいろな建物を見て回りたいです。

フィンランド、ヘルシンキでの世界陸上。オリンピックスタジアムの会場写真

2005年08月09日

ヘルシンキで世界陸上をやっています。
正直いいまして、外国の選手は知らない人ばかりですが、幅跳びや棒高跳びを見ていると、よくあんなに飛べるな~、スゴイ!としか言えません。

棒高跳びは、男子だと6m近くの高さを飛び越えるのですが、落ちるときは怖いでしょうね。
高さでいうと、一戸建ての2階の天井くらいの高さ。

品質チェックで現場に出るとき、足場があっても2階の天井の高さだと怖いものです。いくら下にやわらかいマットがあるとはいえ、2階の天井の高さから飛び降りるためには勇気が必要です・・・。

1年ちょっと前に行ったヘルシンキの写真を見直していたら、今回の世界陸上のメイン会場になっている、オリンピックスタジアムの写真がありましたので、ご紹介します。

タワー。高さ72m タワーからの景色 タワーからの景色 その2
左側の写真が、オリンピックスタジアムの目印になっているタワー。タワーの頂上にはエレベーターで上ることができます(有料)。高さは72mですが、ヘルシンキで最も高い場所らしい。展望台はとても狭いです。
行ったのは4月下旬でしたが、風がビュンビュン吹いていて、ダウンジャケットを着ていても寒かったです。

断熱材の種類2 ロックウール

2005年10月07日

◆ヨーロッパの断熱材事情◆
私がヨーロッパに行ったとき撮影した写真を、いくつか載せてみまます。
いずれも、ロックウールに関するものです。

ウィーンのホームセンターで見かけた断熱材

これは、オーストリア・ウィーン市内の普通のホームセンターの中にあった、断熱材コーナー。
日本では、ホームセンターに断熱材自体が置いてないこともあります。大きなホームセンターに行っても、バリエーションが少ないのがほとんどではないでしょうか。
ウィーンでは、様々な種類の断熱材を簡単に買うことができます。

オーストリア・グラーツで見た建材売り場

これは、オーストリアのグラーツという街にあった、建材売り場の様子です。写真はほんの一部を写したもので、断熱材、工具、樹脂サッシ、レンガ、屋根などさまざまなものが売ってあります。
山積みしてあるピンク色のものは、発泡系の断熱材です。

ロックウール断熱材

これは、断熱材コーナーの一部です。ここはロックウール断熱材が並んでいます。

ハンブルグの建築現場で見た断熱材

これは、ドイツ・ハンブルグの工事現場で見た断熱材です。ロックウールが使われています。当然ながら、外断熱として使用していました。
写真を見るだけでも断熱材に重みがあり、しっかりしているように見えないでしょうか?

ドイツで使われている断熱材の断面

ロックウールの断面を横から見たものです。日本の建築現場でよく見られる断熱材よりも、ずっとしっかりしており、密度が高いことがお分かりいただけると思います。
こうしてみてみると、日本で使われることの多い、1立方メートル当たり、10kgの密度のグラスウールが、いかにスカスカなのかが分かります。

このページに写っている写真の中に、ISOVERと書かれた断熱材があります。
この断熱材のホームページが面白いのでご紹介します。

まずは、以下のページにアクセスしてみてください。

ページが表示されると、上のメニューの左側に、「För PRIVATE」があるので、そこをクリック。

すると、左側のメニューに、「ISOVER Produkte」 というのが出てきます。

ISOVER Produkte のすぐ下に、「Holzbau/Dachausbau」というの がありますので、そこをクリックします。

すると、右側に施工している様子の写真が出てくると思います。
屋根や壁の断熱材を施工している様子です。好きな写真を選んでクリックして下さい。写真が大きくなり、断熱材の詳しい性能もでてきます。
女性が作業をしている写真もありますが、日本ではまず見かけない風景ですね。

このサイトには、それぞれの断熱材の詳しい性能が載っているカタログもダウンロードできます。
興味のある方はぜひどうぞ。

また行きたい国、フィンランド。

2005年10月09日

鈴鹿で行われたF1グランプリで、フィンランド人のキミ・ライッコネンが優勝しました。
F1をあまりじっくり見ることは無いのですが、結果だけは見ています。日本のチームも出ていますしね。

フィンランドは、私が興味を持っている国。
面積は日本とほぼ同じですが、人口は約520万人と、東京都の半分以下。
しかし、その人口の割に各界で活躍されている人が多いような気がします。

 

F1ドライバーでは、先ほどのキミ・ライッコネンの他に、ミカ・ハッキネンが有名。F1で総合優勝を2回達成しています。WRCラリーでも、フィンランドから、強いドライバーがたくさん出ています。

ウィンタースポーツでは、スキージャンプのヤンネ・アホネンは、ワールドカップで現在2期連続で総合優勝と、圧倒的な強さ。アホネンは、普段は笑顔をほとんど見せない、超クールな人として知られています。

余談ですが、私がフィンランドに行ったとき、ワールドカップスキーのジャンプがテレビで放送されており、その日は葛西紀明選手が優勝しました。

すると、テレビを見ていた現地の中学生の子供は、

「アホネンは決して笑わないけど、原田はいつも笑っているね」

と一言。
ジャンプの原田選手の笑顔はフィンランドでも有名でした。

 

スキーのフリースタイルではソルトレイク冬季オリンピックで金メダルを取ったヤンネ・ラハテラがいます。モーグルのワールドカップでは、フィンランド勢が表彰台を独占し、「世界最強」と言われたこともありました。

パソコンの世界では、Linuxを開発した、リーナス・トーバルズが有名ですね。
建築の世界では、アルヴァ・アアルトが有名です。
アアルトは、イッタラのサヴォイシリーズでも知られています。

 

経済面では、2001年 ~ 2004年までの4年間、国際経済競争力が世界一です。日本ではあまり売れていないようですが、携帯電話端末の会社であるノキア(NOKIA)は世界トップシェアです。

個人的にいろいろと思い入れがあるフィンランドは、日本から最も近いヨーロッパ。
また行く機会があったら、ヘルシンキから高速船で2時間弱の距離にあるエストニアを始めとする、バルト3国に行きたいと思っています。

断熱材の種類5 発泡系断熱材(イソシアヌレートフォーム、フェノールフォーム、炭酸カルシウム板、ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォームなど)

2005年10月17日

★発泡系断熱材
これまでは、グラスウールやロックウールのような繊維系断熱材について書きました。

今回からは発泡プラスチック系断熱材についてです。

◆発泡系断熱材の種類◆
発泡プラスチック系断熱材で主なものは、以下の種類です。

 ・ポリスチレンフォーム(ビーズ法・押出し法)
 ・硬質ウレタンフォーム
 ・ポリエチレンフォーム
 ・発泡ガラス
 ・炭酸カルシウム板
 ・フェノールフォーム

何だか、カタカナばかりで覚えにくいですね。

◆ポリスチレンフォームには、2種類ある◆
発泡プラスチック系の断熱材としてよく使われるポリスチレンフォームには、製造方法の違いで大きく

  ・ビーズ法
  ・押出し法

の2種類があります。

◆ビーズ法ポリスチレンフォーム◆
ビーズ法ポリスチレンフォームには、様々な別称があります。
最も一般的なものは、発泡スチロールという名称でしょう。

他にも、
 ・発泡スチレン樹脂
 ・発泡ポリスチレン
 ・フォームスチレン
 ・ポリスチレンフォーム
とも呼ばれます。

略称として、EPS(イー・ピー・エス)と呼ばれますので覚えておきましょう。
「Expanded Poly-Styrene」の頭文字を取ったものです。

ビーズ法ポリスチレンフォームは、建築材料としては断熱材だけでなく、畳の芯材としても使われています。

【特色 - ビーズ法ポリスチレンフォーム】
 ・湿気を通しにくい
 ・軽い
 ・水に強い
 ・色々な形状にすることができる
 ・生産が簡単

発泡プラスチック系断熱材は、繊維系断熱材と比べて水に強く、湿気を通しにくいという性質を持っています。
ビーズ法ポリスチレンフォームも同様に、水に強く湿気を通しにくい性質です。

金型に充填して作ることから、金型の変更によって色々な形状にすることができます。
石油化学製品であることから、建築に用いられるものには、難燃剤が入っています。

シロアリの害を受けやすいため、基礎断熱に使う場合には対策が必要です。

オーストリア・グラーツの建材売り場にあったEPS
オーストリア・グラーツで見た建材売り場で見た、ビーズ法ポリスチレンボード
オーストリア・グラーツで見た建材売り場で見た、ビーズ法ポリスチレンボード

オーストリア・グラーツの建材売り場にあった、押出し法ポリスチレンフォーム(EPS)です。
製造元のホームページは、→ http://www.austrotherm.com/

EPSを使った外断熱改修工事の現場(ウィーン市内)
EPSを使った外断熱改修工事の現場(ウィーン市内)
EPSを使った外断熱改修工事の現場(ウィーン市内)

ウィーン市内で見かけた、ビーズ発泡ポリスチレンフォーム(EPS)を使った外断熱改修の現場写真です。優に築50年以上は経っていると思われる建物でした。断熱材の厚みは70mmです。

EPSを貼り終えた箇所を遠くから見た様子
EPSを貼り終えた箇所を遠くから見た様子

断熱材を貼り終えた箇所を遠くからみるとこのようになっています。この後に仕上げ材が施工されます。

オーストリア・ウィーンで見たドレーキップ窓(樹脂サッシ+ペアガラス)

2006年02月01日

ブログの息抜きとして、海外で撮影した画像などを紹介していくことにしました。
今日は、ヨーロッパで広く使われている、ドレーキップ窓。

ドレーキップ窓

ドレーキップとは、レバーハンドルを水平にすると内開き、上に上げると内倒しとなり、通風することができるタイプのサッシです。
気密性が高く、1つのサッシで2つの機能が得られるために、ヨーロッパでとても広く使われています。逆に、日本で多い引き違い窓というのは、ヨーロッパではほとんど使われていません。

文化的に引き違いそのものが少ないのですが、気密性が得られないこともあるのでしょう。私が家を設計するとしたら、引き違いは最小限(ひょっとしたら使わない?)にし、ドレーキップ窓を多用すると思います。
断熱性、気密性、防犯性が低い、ジャロジー窓(ガラスルーバー)は1箇所も使わないでしょう。

blog20060201-02

この写真は、ウィーンのアパートメントホテルで撮ったサッシですが、当然のように樹脂サッシ+ペアガラスでした。

デンマーク、ドイツ、スウェーデンで見た複層ガラス(ペアガラス)。冷蔵庫に列車に。

2006年02月08日

海外の先進国のサッシは、複層ガラス(ペアガラス)が常識。日本でもかなり増えてきているものの、シングルガラスもまだ使われています。

今日は、デンマークで撮影した写真を。

デンマーク・コペンハーゲンのスーパーで見た冷蔵庫

この写真は、デンマーク、コペンハーゲンのスーパーで見た、コーラが入った冷蔵庫。ちょっと分かりにくいですが、ガラスはペアガラスになっています。出来るだけ省エネにしたいという理由からでしょう。
日本でも、最近、商業用のこのような冷蔵庫にペアガラスを使っているものがあります。

ちまみに、デンマークの通貨は、デンマーク クローネ。私が行った時、手数料を考えると、1デンマーククローネ=22円くらいだったと思います。
写真のコーラ(500ml)は、11.50デンマーククローネですから、日本円にすると、250円くらい。高いですね!

ペアガラスになっているのは、スーパーの冷蔵庫だけではありません。
列車のガラスもペアガラスになっていました。

列車のガラスもペアガラス

ちなみに、列車のガラスがペアガラスになっているのは、ドイツやスウェーデンでも同じでした。そういえば、ドイツで乗ったバスのガラスもペアガラスでした。日本のバスでペアガラスというのは、私は見た事がありません。

上の文章で、電車ではなくあえて列車と書いたのは、ディーゼル車だったため。外見は↓

EC(ユーロシティ・国際都市間特急)

この列車に乗ったのは、ドイツのハンブルグ。
途中、ドイツとデンマークの間にある、フェーマルン海峡を渡るために列車ごと船に乗るため、「電」車だと動かないのです。
列車は、EC(ユーロシティ・国際都市間特急)といいます。
国際列車が海峡を渡る間、船の中は免税になります。

フィンランドでは、「サルミアッキ」と呼ばれている黒くて、マズい飴が船内に売ってあったので買ってみましたが、やっぱりマズかった!デンマークの人も味覚は変わらないようです。

オーストリアでの集成材を使った大規模木造建築。NassfeldとSalzburg

2006年02月15日

今日は木造の大規模建築の例を。

下の写真はイタリアにほど近い、オーストリアのケルンテン州にある、Nassfeldという街のスキー場(ゴンドラ乗り場)。

Nassfeldという街のスキー場(ゴンドラ乗り場)

ウィーンからNassfeldは、休憩を入れて車で 5~6時間(車の速度は時速160km程度)。
夏の日差しが強いからなのか、ウィーンの建物と比べると、どの家も庇がかなり出ていました。
周りに山が多い地域なので、木がふんだんに使われています。

スキー場のゴンドラ乗り場は、大規模集成材を使った木造。

ゴンドラ乗り場

梁背は、80cm前後でしょうか。天窓から入る光がまぶしい。
写真を見ると、大きな木材が使ってあるのが分かると思います。日本のスキー場の建物で、ゴンドラ乗り場やリフト乗り場が木造になっているのは、かなり少ないのではないでしょうか。

下は、オーストリアのザルツブルグにある、ザルツブルグアリーナの写真です。
ザルツブルグは、モーツアルト生誕の地や、サウンドオブミュージックの舞台として知られていますね。
ちなみにザルツは「塩」、ブルグは「城」という意味です。

ザルツブルグアリーナ

こちらも大規模集成材を使った木造です。
大きな集成材を使って広い空間を確保しています。日本でも近年、集成材を使った大規模な木造建築が作られていますが、件数としてはまだまだ少ないようです。

セントラルヒーティングの例。オーストリアとフィンランド

2006年02月22日

今日は、セントラルヒーティングの事例を。
セントラルヒーティングとは、1つの熱源から各部屋に熱を送って暖房する方式のことです。一般的には、熱を送るためにお湯を利用します。

セントラルヒーティング

これは、オーストリアでのセントラルヒーティングの例。サッシは樹脂サッシ+ペアガラスですが、窓はどうしても寒くなりがち。寒くなりやすいところ(熱負荷が大きいところ)を温めるのは、暖房の基本です。

トイレにもヒーター

ヒーターは寒くなりやすい窓下だけでなく、トイレにも。日本の多くの住まいのように、トイレに行くときに震えなくても済みます。ちなみに、トイレだけでなく脱衣所にも、タオルかけを兼ねたヒーターを設置するのが一般的。
濡れたタオルも朝までには乾いてしまいます。
ちなみに、この写真はウィーンのアパートメントホテルですが、このトイレは大家さん(女性)が作ったとか。石張りだから大変だったでしょうね・・・。

ヘルシンキで見たヒーター

この写真は、フィンランド ヘルシンキから、船で15分ほどの所にある、スオメリンナ要塞の博物館で撮ったものです。ちなみに、スオメリンナ要塞はユネスコ世界遺産。
小さな円形状のファンがたくさん付いて、表面積を増やしています。

車のラジエターがたくさんの熱を逃がせるように表面積を増やしているのと同じ理屈で、表面積が大きいほどたくさんの熱を出すことが出来るためです。
珍しい形だったので撮ってみました。

イギリスの省エネ基準 その1

2006年12月22日

Flag_gbni 月間「建築技術」という建築の専門誌において、海外の省エネ基準が紹介されています。
面白い記事ですが、専門誌であるため、一般の方はまずご覧にはならないでしょう。

そこで、その記事の一部を抜粋し、箇条書きなどで、できるだけやさしく説明したいと思います。

今回は、2005年 8月号に掲載されている、イギリスの省エネ基準のご紹介です。



イギリスの寒さ
「寒さ」を示す基準として、暖房デグリーデー暖房度日)という数値があります。

これは、暖房用のエネルギーを計算するときに必要なもので、数字が大きければ大きいほど、暖房に必要なエネルギーが多くなります。

国や建築地が違っても、暖房デグリーデーが同じなら、寒さと必要な暖房エネルギーはほぼ同じになります。

暖房デグリーデーは、ロンドンでは、2901。
仙台よりやや大きく、青森より小さい程度です。
ちなみに、東京は 850程度です。

記事によると、イギリスの寒さは日本の福島 ~ 函館に相当します。
つまり、日本の省エネ地域区分では、2~3地域に該当します。
よって、イギリスの省エネ基準と日本の省エネ基準の比較は、2~3地域との比較です。

イギリスの省エネ基準 その2

2006年12月29日

Flag_gbniイギリスでは、建築基準法で省エネを規制(強制法)

日本の最新の次世代省エネ基準は、強制ではなく、任意です。
しかし、イギリスでは強制法ですから、新築の建物は全て、最新の省エネ基準を満たさなくてはいけません。
とても大きな違いです。

ちなみに、イギリスでは 2001年 1月1日より、全ての新築住宅について、住宅のエネルギー効率を示す 「エネルギー・ラベリング」が導入されているそうです。

イギリス環境省 全ての新築住宅に「エネルギー・ラベリング」を導入
 http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=220

ランクは、1~100までと、非常に詳細。

日本の住宅性能表示制度では、省エネの区分は、等級1、2、3の3段階しかありません。
しかも、省エネ基準ごとの区別であり、省エネ基準内のどのレベルなのかは分かりませんから、これも大きな違いです。
100段階もあったら区別がしやすくていいですね。

イギリスの省エネ基準 その3

2007年01月05日

flag_gbniイギリスの現行基準は、2000年のもの。

イギリスの現行基準は、2000年に制定され、2002年 4月 1日に制定されたものです。
現在、2005年案が提示されているところです。
日本では、1999年以降、基準が変わっていませんから、イギリスは見直しの間隔が短いといえます。

サッシは、Low-Eのペアガラス。窓面積は床面積の25%以内

サッシの熱貫流率という数値が2.2であることから、サッシの性能は、Low-Eペアガラスが必要となるようです。
シングルガラスや、普通のペアガラスではこの性能は出ません。

また、窓の面積の最大広さが決まっており、床面積の25%以内です。
8畳の大きさの部屋だと、2畳の大きさの開口部ということですから、バルコニーに出るための引き違い掃き出しサッシを1つ取り付けるのがギリギリです。
(そもそも、あちらでは引き違いのサッシは使いませんが・・・)

日本では、開口部(サッシ)の大きさは、最小の大きさが決まっており、最大の大きさは決まっていません。
しかし、海外を見てみると、イギリスに限らず、省エネの観点から最大の面積が決められていることの方が多いように思います。
全く正反対の発想ですね。
日本の常識は、海外の常識ではないということです。

イギリスの省エネ基準 その4

2007年01月08日

flag_gbniボイラーの効率も、基準に含まれている

日本の省エネ基準は、建物だけの基準で、暖房装置に関する基準はありません。

しかし、イギリスの省エネ基準では、暖房装置(ボイラー)の効率も考慮するということです。
確かに、建物の省エネ性能が高くても、暖房装置の効率が低くては、全体としては省エネになりませんね。

イギリスの省エネ基準 その5

2007年01月12日

flag_gbni天井はグラスウールで 約 32cmの厚みが必要

 2002年に改正された基準を満たすためには、天井の断熱は、グラスウールを使用したときで、317mmとかなりの厚みが必要です。
日本の基準と比べるとかなり厚いですね。

気密性能試験のときの圧力差は、日本の基準の5倍
住宅の気密性能を測る試験において、建物内外の圧力差が50パスカルとされています。

これは、風速に換算すると、秒速25メートルに相当し、台風のような風が吹いた圧力差になります。
ちなみに、50パスカルの圧力差はカナダや北欧の試験方法でも一般的な値です。

日本では、気密性能試験の際の圧力差は、10パスカルで良いとされています。
10パスカルの圧力は風速で秒速5メートル程で、風速としては日常的なものです。
圧力差が大きいほど、小さなすき間の影響を受けやすくなりますから50パスカルの方が厳しい試験であるといえます。

実は、日本の場合、一般的な家はすき間が多すぎて、50パスカルもの圧力差を生じさせることが難しかったために、このような甘い基準になっています。

50パスカルでの気密測定という条件だけを見ても、イギリスの住宅の気密性能は高いということがわかります。

イギリスの省エネ基準 その6

2007年01月15日

flag_gbniイギリスの省エネ基準は日本の1.5倍。近々2倍になる。

日本で最も新しい次世代省エネ基準と、イギリスの基準を、暖房デグリーデーの同じ地域で比較した場合、イギリスの屋根・天井の基準は、日本の基準の1.5倍の厳しさ。

2005年案で比較すると、2.0倍の違いと、かなり厳しい省エネ基準です。

日本の次世代省エネルギー基準が出来たころは、イギリスの省エネ基準は日本より甘かったのですが、2000年以降は大きく差がついてしまったようです。

 保温性に関する省エネ基準の国別比較(1999年時点の比較)
 http://t-ohshita.com/2005/08/15/post_2.html

私自身、イギリスにおける最新の省エネ基準の厳しさを知った時はすこし衝撃を受けました。
上記のリンクにあるように、1999年当時は、イギリスの省エネ基準は甘く、日本の省エネ基準よりも緩かったからです。
しかし今では、完全に抜かれています。

建築以外の業界では、省エネ性能が世界のトップクラスを走る日本でも、建物の省エネ性能では大きく遅れをとっているのは否めません。

※これらの記事は、月間「建築技術」2005年 8月号を参考にしています。

ドイツの省エネ基準 その1

2007年01月19日

Flag_germany 今回からは、月刊 建築技術 2005年10月号に掲載されている、ドイツの省エネ基準のご紹介です。

●ベルリンの寒さ
ドイツの首都、ベルリンの冬と秋田を比べると、秋田の方が寒くなっています。
しかし夏の時期は、秋田よりもベルリンの方が涼しくなります。

日本は北の方に行くほど寒くなりますが、ドイツは地形の関係から北のほうが暖かく、南の方が寒くなります。

「寒さ」を示す暖房デグリーデー暖房度日)という数値で示すと、ドイツは秋田 ~ 札幌の地域に相当します。

つまり、日本の省エネ地域区分では、1~2地域に該当します。
よって、ドイツとの省エネ比較は、この地域との比較です。

ドイツの省エネ基準 その2

2007年01月22日

flag_germanyドイツでも省エネ基準は強制法

日本の最新の次世代省エネ基準は、強制ではなく任意です。

しかしドイツは、イギリスと同様に強制ですので、新築で建てるときには、最新の基準を必ず満たす必要があります。

省エネ基準の改正は、1984年、1995年、2002年に行われており、最新のものは、2002年。

省エネ基準はイギリスと同様に、建物の断熱だけでなく、暖房装置・給湯装置の効率も考慮されています。
日本の省エネ基準と比較すると、検討する項目が詳細です。

ドイツの省エネ基準 その3

2007年01月26日

flag_germany2002年の最新の基準は、1995年の基準からさらに3割の省エネ化

現在、私のブログに掲載している「保温性に関する省エネ基準の国別比較」のデータは、1999年に作成されたものですので、ドイツの基準はそれ以前の1995年の基準ということになります。

 保温性に関する省エネ基準の国別比較(1999年時点の比較)
 http://t-ohshita.com/2005/08/15/post_2.html

ドイツの1995年と比べると、日本の1999年の最新の省エネ基準は緩いことが分かります。

ドイツの2002年の基準は、1995年と比べてさらに30%の省エネになっていますから、現在はもっと差がついていることになります。

ドイツの省エネ基準 その4

2007年01月29日

flag_germany建物の外皮(≒外壁)面積と体積の比によって、断熱の基準が変わる

ドイツでは、建物の外皮(≒外壁)の面積と体積の比によって、断熱の基準が変わっています。
具体的には、外皮面積 ÷ 建物体積の比率で基準が変わります。

これは、建物の体積が同一の場合でも、外気に面する面積が広いほど、建物のエネルギー消費は増えるためです。

同じ体積でも、外気に面する面積が違う例
Blog2007012901
左と右のイラストは、同じ体積です。
しかし、右のイラストは、左のイラストよりも表面積が約1.2倍になっているので、同じ断熱の仕様で作ったとしても、右のイラストの方が多くのエネルギーを必要とします。

日本の次世代省エネルギー基準を満たすためには、2つの方法があります。

 1. 基準で定められた、壁・床・天井の断熱の仕様で建てる
 2. 家全体の熱の逃げる程度を計算して、基準を満たすようにする

1. は、「北海道では、壁は○○cm以上、床は○○cm以上」などと基準が定めてありますので、それを満たせば計算しなくてOKという方法。

2. は、壁の断熱材の厚みは薄いけど、天井と床とサッシでそれを補っているので、家全体として省エネ性を計算してOKという方法です。

建物の外観が複雑な場合、1.の方法で基準をクリアしていても、2.の方法ではクリアできない可能性があります。

ドイツの基準は、そのようなことを無くすために、外皮面積 ÷ 建物体積の比率によって基準を変えているのではないでしょうか。

ドイツの省エネ基準 その5

2007年02月02日

flag_germany住宅とビルの省エネ基準が共通
日本では、住宅とビルなどの一般建物の省エネ基準は別のものですが、ドイツではどちらも同じになっています。
ちなみに、日本の省エネ基準では、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造によっても基準が異なります。
(構造が異なっても、省エネの基準は変わらないのが普通の考え方だと思うのですが。)

サッシは、最低でもLow-Eペアガラス+アルゴンガス入り
私が一番驚いたのがこの基準。
ペアガラスの中には、一般的には空気が入っていますが、空気の代わりにアルゴンガスのような断熱性能の高いサッシを使うと、断熱性能が高まります。
ドイツでは、これが最低の基準になっています。

この場合、もちろんサッシの枠はアルミではなく樹脂か木になるでしょう。

日本では、アルゴンガス入りというのは、オプション扱いです。
そのような商品があることを知らない施工業者さんも少なくないでしょう。

日本では、ペアガラスさえも100%ではない状況を考えるとかなりの差です。

そういえば、私がドイツに行ったとき、建物のサッシだけでなく、スーパーの冷蔵庫の扉や、観光バスのガラス、店のショーウインドウや列車のガラスもペアガラスになっていました。

ドイツの省エネ基準 その6

2007年02月05日

flag_germany改修にも省エネルギー基準が適用

ドイツでは既存建物を改修する場合にも、省エネ基準が定められています。
これは、体積が100立法メートル以下(約42平方メートル・13坪)の建物にも適用されるということですから、ほとんど全ての建物が対象になるでしょう。

また、1978年以前に設置されたボイラーは、2006年末までに取り替えるように強制もしています。「強制」ですから、とても厳しいですね。

暖房や給湯の配管にも断熱基準が
日本では定められていませんが、暖房や給湯の配管から熱が逃げることを防ぐため、断熱の基準が定められています。
あちらでは、セントラルヒーティングが一般的ですので、配管から逃げる熱も対処しなくては、全体としての省エネにならないということでしょう。

ドイツの基準は、日本の 1.1 ~ 1.4倍厳しい
建物の条件にもよりますが、日本の戸建て住宅の標準的な形状で算出すると、ドイツの基準は日本の 1.1 ~ 1.4倍厳しいことになります。
イギリスの基準も厳しかったですが、ドイツの省エネ基準もとても厳しいと言えます。

フランスの省エネ基準 その1

2007年02月09日

Flag_french 今回からは、月刊 建築技術 2005年12月号に掲載された、フランスの省エネ基準のご紹介です。


フランスの寒さ
「寒さ」を示す基準として、暖房デグリーデー(暖房度日)という数値があります。
これは、暖房用のエネルギーを計算するときに必要なもので、数字が大きければ大きいほど、暖房に必要なエネルギーが多くなります。

国や建築地が違っても、暖房デグリーデーが同じなら、寒さと必要な暖房エネルギーはほぼ同じになります。
暖房デグリーデーは、暖房のエネルギーにほぼ比例する便利な指標です。

暖房デグリーデーは、パリでは、2617。
最もあたたかいマルセイユでは、1723で、京都の1755と同程度。

ちなみに、日本でパリと同程度の暖房デグリーデーの地域は、仙台 2514、秋田 2824の間となります。

フランスの寒さの地域区分を日本で表すと、京都 ~ 青森付近となるようです。
日本の省エネ地域区分でいうと、2~4地域ですね。

パリと宇都宮の気候を比べると、パリよりも宇都宮の方が、冬に寒いようです。
逆に夏はパリの方が気温が低く、過ごしやすいといえます。

フランスの省エネ基準では、冬を3つの地域、夏を4つの地域に分けて、それぞれの基準を決めています。

フランスの省エネ基準 その2

2007年02月12日

Flag_french_1暖房の30%が電気暖房
フランスでは、電気暖房の割合が高く、30%程度もあるそうです。
電気暖房とは、ヒーターのようなものを指し、エアコンのヒートポンプ暖房とは違います。
そのために、効率はヒートポンプの暖房と比べてかなり悪そうです。

逆にいうと、ヒートポンプ暖房を採用する割合を増やせば、かなりの省エネが期待できますが、室外機の配置を含めた、外観や街並みとの調和が問題となるかも知れません。
(日本よりも外観や街並みが厳しいので)

住宅とビルの省エネ基準が共通
日本では、住宅とビルなどの一般建物の省エネ基準は別のものですがフランスではどちらも同じになっています。
ドイツの省エネ基準も、住宅とビルが同じでしたね。

フランスの省エネ基準 その3

2007年02月16日

Flag_french換気、給湯、暖房設備、照明の効率に基準がある
日本の省エネ基準では、建物そのものの省エネ基準はありますが、建物の中にある、設備の効率までは基準がありません。

これに対して、フランスでは、換気や給湯などにも効率に基準があります。
ドイツでも、ボイラーの効率や、給湯配管の断熱基準があります。
イギリスでも、ボイラーの効率の基準がありました。

ドイツ、イギリス、フランスでは、住宅における設備も含めたエネルギー消費をとらえているという意味から、日本より一歩進んでいるといえます。

しかし、住宅の省エネというのは、最終的にはエネルギーそのものの消費を抑える事が目的ですので、設備の省エネが厳密でない日本の次世代省エネルギー省エネ基準は片手落ちであるとも言えます。

フランスの省エネ基準 その4

2007年02月19日

Flag_french3フランスの床の断熱基準は、日本の1.5倍、壁は1.3倍
フランスの2000年基準を、日本の次世代省エネ基準(1999年)と比べると、フランスの床の断熱基準は、日本の1.5倍の性能を必要としています。壁は、1.3倍です。

断熱性能が1.5倍ということは、同じ種類の断熱材を使った場合には、厚みが1.5倍必要であるということです。

日本の基準より、高い性能を求めていることがわかります。

フランスの省エネ基準 その5

2007年02月23日

Flag_french窓は、Low-Eペアガラスが必要
フランスの基準では、窓にLow-Eペアガラス以上の性能を求めています。
窓枠も、アルミではなく樹脂か木製になります。
この仕様に関しては、2005/09/28にご紹介したイギリスの省エネ基準も同じですね。

そういえば、2005/10/19号でご紹介したドイツの省エネ基準はさらに厳しく、ペアガラスの中に、断熱性能に優れたアルゴンガス入りのLow-Eペアガラスを最低基準としていましたね。

日本の次世代省エネでは、アルミサッシ+普通のペアガラスでも基準を満たしますが、その断熱性能ではフランスやドイツの基準は満たせません。

日本の新築建物に多い、

 「居室のみ」ペアガラス(= その他はシングルガラス)

という仕様では省エネ性能が低く、他の先進国に大きく遅れをとっていることがわかるでしょう。
日本の常識は世界の常識ではありません。

ちなみに、

  ・アルミサッシ + シングルガラス と、
  ・樹脂サッシLow-Eペアガラス

では、熱の逃げる量が3倍程度違います。

他の先進国の基準を見ていれば、これから日本でもオールペアガラス化、その後は樹脂サッシ化の流れとなっていくと思います。

※用語解説
Low-Eとは、ガラスに特殊な金属膜をコーティングしたもので、断熱性・遮熱性に優れます。
非常に薄い膜なので、見た目にはほとんど分かりません。

フランスの省エネ基準 その6

2007年02月26日

Flag_french日射侵入率は日本よりも厳しい
夏の冷房費用を抑えるためには、断熱性能よりも、日射の侵入を抑える「日射侵入率」が重要です。

日本とフランスでは、この基準の値はほぼ同じになっているものの、フランスの方が日本よりも涼しいので、日本よりも厳しい基準になっているといえます。

アメリカの省エネ基準 その1

2007年03月02日

今回からは、月刊 建築技術 2006年 2月号に掲載された、アメリカの省エネ基準のご紹介です。

Flag_usa ●暖かい地域から、寒い地域まで、気候の範囲の広いアメリカ
国土の広いアメリカでは、日本より暖かい地域から、寒い地域まで非常に広範囲です。
アラスカでは、平均気温がマイナス20℃以下ですので、大変寒いといえます。
逆にホノルルは平均気温が18℃を下回る月がなく、温暖です。

ワシントンと宇都宮を比べると、冬は宇都宮の方が若干寒く、逆に夏はワシントンの方が暑くなります。

アメリカの省エネ基準 その2

2007年03月05日

flag_usa州で変わるアメリカの省エネ基準。多くは強制法。

アメリカでは、州によって省エネ基準が違います。

最も使われているのは、米国エネルギー省が主導となった国際省エネルギー基準(通称IECC)。
最新版は IECC 2003で、17の州がこの基準を採用しています。
ちなみに、これらの州は全て強制法なので、「必ず守らなくてはならない」省エネ基準となります。

省エネ基準を州で強制的に適用しているのは、約80%。
その他の州でも、建築規制が行なわれているので、何も規制していない州はありません。

日本で、最も新しい(といっても、既に7年前の基準ですが)省エネ基準である、次世代省エネ基準を満たすかどうかは、建築主の判断とされており、強制ではありません。
また、建築確認のときにも、断熱性や快適性については見ていません。

そのため、断熱材が一切入っていないとしても、法的には何の問題も無いのです。
ちなみに、先進国において建物の省エネ(断熱)の義務が無いのは日本だけです。日本はこの分野ではとても遅れています。

以下、アメリカの省エネ基準は、採用している州の数が最も多く、省エネ基準としても新しい IECC2003を元にしてお伝えします。

アメリカの省エネ基準 その3

2007年03月09日

flag_usa給湯、暖冷房、照明の効率に基準がある
日本の省エネ基準では、建物そのものの省エネ基準はありますが、建物の中にある、設備の効率までは基準がありません。

これに対して、アメリカでは、給湯や暖冷房などにも効率に基準があります。
フランスとドイツでも、ボイラーの効率や、給湯配管の断熱基準があります。
イギリスでも、ボイラーの効率の基準がありました。

ドイツ、イギリス、フランス、アメリカでは、住宅における設備も含めたエネルギー消費をとらえているという意味から、日本よりも一歩進んでいるといえますね。

逆にいうと、それらの効率などに基準がない日本の次世代省エネ基準は、他の先進国よりも遅れているともいえます。

アメリカの省エネ基準 その4

2007年03月12日

flag_usa東京と同じ寒さの地域でも、天井の断熱材は235mm必要
アメリカの省エネ基準は、比較的短期間で改定されており、 アメリカ以外の国と比べて低い基準であった部分も徐々に強化されていったようです。

東京で次世代省エネをクリアするためには、天井の断熱材の厚みはグラスウールで160mm必要です。
アメリカでこの程度の厚みを必要としていたのは、今から約30年ほど前の基準。

アメリカの現在の省エネ基準では、235mm必要です。
かなり厳しいですね。

ちなみに、現在の日本では、天井のグラスウールを100mm厚としている建物が多いのではないでしょうか。
しかも、最も性能の低い、10kのグラスウールが大半です。こんなに軽くて(密度が低くて)性能が悪いグラスウールは、アメリカやヨーロッパでは使っていません。もっと高密度のものを使うのが普通です。

日本は、建物の省エネでは、京都議定書を批准していないアメリカのことを、強く言えないのかも知れません。

アメリカの省エネ基準 その5

2007年03月16日

flag_usa断熱基準は天井、外壁、床で日本の1.4~1.7倍の厳しさ
日本の本州に相当する寒さの地域を、アメリカの省エネ基準と比較すると、求められる断熱性能の差が大きくなっています。

アメリカの省エネ基準と日本の次世代省エネ基準を比べると、同じ種類の断熱材を使った場合、

 天井:1.4倍
 外壁:1.6倍
 床面:1.7倍

の厚みが必要となります。

いずれの部位においても、断熱材の厚みは日本の基準よりもずっと厚くなっています。

アメリカの省エネ基準 その6

2007年03月19日

flag_usaサッシに求められる性能は、日本の2.1倍
日本では、アルミサッシ+ペアガラスでも省エネ基準は通ります。
しかし、アメリカでは日本の2.1倍の省エネ基準となっていますので、アルミサッシ+ペアガラスでは基準は通りません。
つまり、普通では使えないサッシになります。

日本では、「居室のみペアガラス」として、トイレや廊下はアルミサッシ+単板ガラスとなっているケースが少なくありませんが、これではアメリカの基準に遠く及びません。

アルミサッシ+ペアガラスの2倍以上の性能となると、木製サッシか、樹脂サッシのLow-Eペアガラスの中でも、性能の高いものを選択する必要があります。

未だに単板ガラス(シングルガラス)が新築の建物で使われている日本とは大きな違いです。

アメリカの省エネ基準 その7

2007年03月23日

flag_usa建物の検査時に、断熱材の性能確認も
日本では、断熱は義務化されておらず、確認申請でも断熱材を含む快適性は見ていません。

しかし、省エネ基準が強制であるアメリカでは、検査のときのために、以下のような項目があるようです。

  • 検査時に熱抵抗の値が検証できるよう、全ての断熱材と施工した断熱材に、熱抵抗値(R値)を表示しなければならない。
  • または、断熱材の施工業者が施工した断熱材の熱抵抗値を証明する書類を建築現場で提示しなければならない。
  • 吹き込み断熱材や吹き付け断熱材を壁に使用する場合、施工業者は施工する断熱材の密度と熱抵抗値の値を証明する書類を提示しなければならない。
  • 屋根/天井に吹き込み断熱材や吹き付け断熱材を使用する場合、施工業者は施工する断熱材の初期厚さ、最終的な厚さ、施工面積、施工した断熱材の袋の数を提示しなければならない。
  • 面積28平方メートルごとに、トラスや梁に高さ1インチ単位の断熱材の施工厚さを示すマーカーを付けること

上記のように、検査の時を考えてかなり細かく規定されており、曖昧な部分が無いことが分かります。

そういえば、海外の断熱材には、パッケージだけでなく、断熱材にもその性能値(熱抵抗値:R値)が書かれていることがあります。 断熱材を見ただけで性能が分かるので、施工の確認にはとてもいいですね。

日本の商品の場合、例えばグラスウールやロックウールでは、表面の印刷が同一であるため、表からは断熱性能は分かりません。とても不便です。

「アメリカの家」と聞くと、エネルギーをたくさん使っていそうだと思われる方が多いのではないかと思います。
しかし実際には、建物の省エネ基準は、日本はアメリカにかなり差をつけられていることが、これまでの記事でお分かりいただけたのではないでしょうか。

熱損失係数(Q値)による各国の断熱基準値の比較

2007年03月26日

これまで、各国の省エネ基準を取り上げてきました。
これらをグラフにすると、以下のようになります。

熱損失係数による各国の断熱基準値の比較
熱損失係数による各国の断熱基準値の比較
建築技術 2006年 8月号
「世界の省エネルギー基準の概況」を元に作成

1999年時点におけるグラフは、過去のエントリーをご覧ください。

当時、他の先進国と肩を並べたとされていた日本の次世代省エネ基準ですが、今日では他の先進国よりも甘いものとなってしまいました。
欧米並みの水準といえるのは、北海道地域の基準だけ。
他の地域は、欧米の基準を上回っています。

これまで述べたように、他の国では断熱は「義務」
日本だけが任意で、無断熱の建物も建てられてしまいます。

エアコンや車、冷蔵庫やテレビなどで高い省エネ性能を誇る日本でも、建築の分野だけはかなり遅れているのが実情なのです。

構造計算書は良かったものの・・・。シンガポールの電子確認申請、自動法規チェックシステム CORNET

2008年10月05日

横浜へ、一戸建ての、ホームインスペクション(住宅診断・住宅検査・建物調査・建物診断)に。
現場の近くで、2年前に引渡しが終わっている、一戸建て品質チェックの物件があり、懐かしく思いました。

今回は、私を指名して頂きました。最近、指名の業務が多いような気がします。ありがとうございます。日程が合えば喜んで伺います。
(基本的に私の日程は、一戸建て品質チェックのサービスご依頼者優先なのです。)


物件は、混構造の3階建て。
確認申請書に添付されている構造計算書を軽くチェック。フムフム。
品確法で言うと、耐震等級2相当かな。


続いて基礎伏図と土台伏図を確認。


すると、アレッ?と思う箇所が。

それが次の写真。
構造計算書の、柱脚の引張り力のページはこのようになっていました。

構造計算書


これだけでは間違いが分かりません。
次に、基礎伏図。
基礎伏図
 
私はこれで、アララ・・・。と気が付きました。
次に、基礎の上に載る、土台伏図。
土台伏図
 

図面の不整合に気が付きましたでしょうか?

答えはこちら

構造計算書と、基礎伏図、土台伏図の不整合

構造計算書で、「15kN(約1.5トン)に耐える金物が必要ですよ」となっていますが、基礎伏図には、15kNに耐えるための、太さ16mmのアンカーボルトが指示されていません。

それに伴い、土台伏図でも、15kNの金物の代わりに、10kNの金物が指示されています。
これでは、構造計算書に沿っていませんので、計算通りの耐力は出ません。

 

ちなみに、この物件は、完了検査を受け、検査済証も取っています。
しかし、基礎伏図と土台伏図と、現場のチェックでは、気が付かないミスでしょう。
私も、その書類だけでの現場チェックだったら気が付いていないかもしれません。
構造計算書と、実際の施工図面を確認しないとわからない問題です。

是正の方法はいくつかありますが、今回のチェックで最も大きな指摘でした。

 

さて、このミスはなぜ起きたのでしょうか?
実はこのミス、パソコンのアプリケーションソフトの構成上、起きやすいものです。


構造計算は、専用のプログラムにて行います。
今回の場合、構造計算を行ったのは、KIZUKURIというソフトです。
非常にメジャーなソフトですが、筋かいの左右(地震力・風圧力の左右)を考えなかったりするところは、少し遅れているソフトです。


そして基礎伏図や土台伏図は、構造計算とは別のソフト(CAD)で行うのが普通です。
大抵は、フリーの、Jw_cadという2次元のソフトです。

現在、金型や自動車など、機械に関する業界では、有料の3次元 CADが多くなっていますが、建築業界では未だに2次元かつフリーのソフトが主流です。

 

3次元CADで建築の確認申請を受け付けるシンガポール政府と比べると、日本は遅れています。
シンガポールの確認申請は、6年前から3次元CADでデータ提出となり、24時間受付。
法規はコンピューターで自動チェックです。
シンガポールの自動法規チェックシステム CORNET[PDF]


確認審査機関の建築主事と向かい合って、人と人とのかけひきをしている日本より、ずっと進んでいます。
日本が、1人当たりのGDPでシンガポールに抜かれた理由が、確認申請1つでもわかるような気がします。

 

話がずれてしまいました。
とにかく、構造計算を行うプログラムと、図面化するためのプログラムが別々であることが多いため、そこには人が介入しなくてはならず、今回のようなミスが生じることがあるのです。

図面~構造計算~プレカットの指示までを一貫できる3次元CADが現在ありますので、そのようなCADを使えば、このような単純ミスは起きなかったでしょう。


建物の調査が終わった後、2年前に引渡しが終わった、品質チェックご依頼者の物件に立ち寄りました。
外での立ち話だけでしたが、「安心して住んでいます」という言葉が嬉しかったです。


オマケ
実は、基礎伏図と、土台伏図の間に、ホールダウン金物を除いた不整合がもう1箇所あります。どこでしょう?ヒントはアンカーボルト。

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