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内覧会+SuiSuiわかる「結露」の本

2004年06月19日

今日の午前中は、1ヶ月弱で5,000km走破のスーさんの車に乗って、内覧会立会いに同行しました。


仕上がりはとても良好。修正は軽微なものばかりでした。同じ時間、同じ物件に、神尾さんと大山さんも入っていたのですが、どの物件も仕上がりが良かったそうです。

指摘部分説明員の方がされた、修繕が必要な部分に2つのテープを貼り、1つは修繕時に、もう1つは再内覧会時にはがすという方法も、分かりやすくて良かったです。ちなみに、テープには通し番号が書かれています
依頼者の方も満足された内覧会でした。


今日は会社を早めに切り上げて、池袋にある大きな書店へ。ここは、書籍の数が多く、座る場所があってじっくり選べるのでよく利用しています。

SuiSuiわかる「結露」の本立ち読み(座り読み?)で3冊ほど読んだ後、今日買ったのは、SuiSuiわかる「結露」の本。10日ほど前に出た新書でした。

正直言いまして、目新しい事は全然無かったのですが、まえがきにあるように、「ツラツラと読んでいける結露の技術書」でした。非常に読みやすく、さすが南雄三さんと思ってしまいました。

内容は、結露だけではなく、24時間換気や断熱、気密などに関しても述べられています。この本1冊だけでも完全に理解すれば、結露や断熱関係の基本についてはバッチリ!かも知れません

不動産(土地・環境・建物)コンサルティング

2004年06月23日

今日は、三上さん不動産(土地・環境・建物)コンサルティングの為、千葉県松戸市に行ってきました。


今回の不動産(土地・環境・建物)コンサルティングの対象は、更地の物件。
調査項目は、それぞれの物件により毎回異なりますが、購入者の視点に立って必要だと思われるものに関しては、出来るだけ多くの情報を集めます。


調査中の三上さん今回の場合、登記簿や用途地域や各種法規の確認はもちろんの事、過去の浸水・災害履歴や古地図、上下水道の位置や口径、各種助成金の確認、災害予測図(ハザードマップ)の確認、地元にお住まいになっている方へのヒアリング他、まだまだたくさんあります。

このように、調査項目が多い為、移動も頻繁になり、役所が終わる5時頃には足がくたくたになっていました。

すぐやる課松戸市と言えば、元松戸市長の松本 清。有名なドラッグストアの創業者です。
そして、松戸市を全国的に有名にしたのが、松本清氏が第9代松戸市長の時、昭和44年(1969年)に作った、「すぐやる課」。
その評判から、刀根さんの日記にもあったように、各地でも同じような課が作られました。

すずめ蜂今日、その有名なすぐやる課に行ってみると、窓口には蜂の巣とすずめ蜂の見本が。これに刺されたら、かなり痛そう!です
私の家の近所には、巣を作らない事を祈ってます。

外断熱セミナー(ドイツ・フラウンホーファー建築物理研究所)

2004年06月30日

今日は予定通り、フラウンホーファー建築物理研究所・日独外断熱セミナー(長い!)に行ってきました。

日本では、外断熱(そとだんねつ)ってどうなの?という感じですが、ドイツでは外断熱は当然(基本的に外断熱で無いと建てられない)で、研究内容は日本より1歩も2歩も進んでいるという印象を受けました。

日本では、建築の中の住み心地、住環境などの研究は、環境系の研究の一部ですが、ドイツや北欧では、それらの分野は独立した「建築物理学」となっている事は凄いですね。

日本ではこれまで、意匠や構造力学に力を注いできたものの、温度、湿度、水蒸気やカビ、ダニなどの基礎研究はあまり行われてきませんでした。

ちなみに、構造分野でも、日本は鉄骨と鉄筋コンクリート重視で、木造の冷遇は阪神大震災以前まで続いていたのが現状です。(その為、木造の専門家というのは本当に少ない。阪神大震災が起きた当時、関西以西には大学等に木造の研究者は居なかったのですから。この話はまた次回)

参加者で驚いたのは、会場となった国連大学 副学長の安井 至さん。市民のための環境学ガイドという、有名なページを作ってみえる方だとは知りませんでした。

Fraunhoferもう1つ個人的に驚いたのは、音楽の圧縮形式として有名な MP3形式は、Fraunhofer(フラウンホーファー)研究所の研究者が開発したということ。
会社のパソコンを見たら、確かにFraunhoferの名が!色々多分野に渡っている研究所ですね。

長寿命の建物を作るために。外断熱とSI

2004年11月04日

普段から、「どうすれば建物の寿命を延ばせるのか」ということを考えています。

基本的には、外断熱とSIが必須項目。外断熱で建物の省エネルギーと構造体の長寿命化を図る。そして、社会状況の変化に対応するため、SI(スケルトン&インフィル)で、建物内部の可変性を高める。

でも、この2つだけでは十分ではないと考えています。

自分でもまだ答えは出せていませんが、
・部材そのものの耐久性
・地震に対する十分な対策(免震工法等)
のようなことも当然、重点項目。

さらに検討すべきは、雨水対策や屋根の有無。各部の細かい納まり、将来のエネルギー源。
海外の建物の事例の把握や、日本の住宅の寿命が短いとされる「根本的な」問題は何なのかなどなど。

自分でもまだまだ検討不足だと思っています。多分、今想像していない事柄に、重要な点があるような気がしています。それが何なのかは、自分でもまだよく分かりません。

答えが1つに決まる事はないと思いますが、わずかながらでも答えに近づけるよう、今後も情報収集に努めて考えていきたいと思っています。

住まいのメンテナンス。スウェーデンのIKEA(イケア)で買った、住まいのメンテナンス本

2004年11月27日

カタログや雑誌、インターネットを一生懸命調べて買った大切な愛車。納車された頃は、まめに洗車もしてワックスも丁寧にかけていたのに、1年も経つと多少の汚れやキズは気にならなくなり、洗車を3ケ月もしていないという方は多いのではないでしょうか。

住まいでもそれは同じで、入居の時には気になった細かなキズや汚れも、住みはじめて1年も経つとそんな事は気にならなくなり、エアコンや24時間換気のフィルターをこれまでに1度も掃除したことがないという方も珍しくないかも知れません。(掃除したとしても、年末の大掃除の時だけとか)

一般的に、日本人は欧米の人と比べて、住まいのメンテナンスをしないと言われています。
建物調査(インスペクション)に行ったとき、メンテナンスが行われた形跡がないため、築年数以上に劣化が進んでいる物件を目にすることもあります。

外回りのメンテナンスと修繕の方法右の写真は、スウェーデンのIKEA(イケア)で買った、住まいのメンテナンスと修繕に関する本の表紙です。
(IKEAに関しては、2004年 6月18日の日記参照)

スウェーデン語は全く分かりませんが、本の中にはイラストや写真が多用され、
 ・窓のメンテナンス方法
 ・屋根の葺き替え方
 ・断熱材の入れ方
 ・通気層の設け方
 ・壁の直し方
 ・タイルの貼りかた
などについて、細かく書かれています。ここで中身を紹介出来ないのが非常に残念です。

日本ではこのようなメンテナンスの本はあまり目にしません。あったとしても、大型書店の専門書コーナーではないでしょうか。
家具屋にこのような本が置かれることは非常に少ないと思います。

この本にあるようなメンテナンスを行ったとすると、それまで以上に家に愛着がわくでしょう。家に愛着を持つためには、家づくりやメンテナンスを、自分たちだけでやってみるのが一番かも知れませんね

建物に絶対に必要な条件とは?新潟県中越地震速報

2004年12月16日

自宅に帰ると、メール便が届いていました。

中身は、先週の日曜日に金沢で行われた、新潟県中越地震速報会の冊子が、学生時代の先輩から送られてきました(ありがとうございます!)


どのような建物が被害を受けやすかったのか、じっくりと読みこみたいと思います。

普段は、住まいの快適性に関することをよく書いていますが、その前に絶対に必要なものは、「安全
住まいがどんなに快適であっても、それが「安全」でなければ意味がありません。

クロスの汚れやシワは、安全とは関係ありませんが、構造体の施工ミス、施工不良は住む人の安全に関わってきます。

建物は安全でなければならないと思うから、品質チェックのサービスでも、構造体のチェックは非常に重要視しています。

安全性が確保されたら、次はその状態をできるだけ長く保つために、耐久性を考えなければなりません。

耐久性を考えていくと、構造体の伸び縮みや結露による劣化、温度管理出来ない部分をなくすために、建物の温熱環境・快適さが重要に。

建物が快適になると、快適さに費やすエネルギをいかに減らせるかという、環境への配慮が重要に。

他にも考えることがたくさんありますが、それぞれがリンクしているのが、建物作りの難しいところであり、面白いところなのではないでしょうか。

日本における、木造建築の研究の歴史

2004年12月19日

昔は、金物なんて取り付けてなかった。
品質チェックで木造の現場に行ったとき、たまに耳にする言葉です。

確かに、昔は木造住宅に金物を使う数も位置も少なかった。このようなことを言う建築関係者は、
「(昔は入れなくても良かったのだから)別にちゃんと入れなくてもいい」
と、心の底で思っているのではないでしょうか。

しかし、昔の木造住宅に金物が少なかった理由は別のところにあります。答えは、「これまで、木造の研究が行われてこなかったから」です。

一般の人は、「日本は木造住宅も多いし、日本中の大学に建築学科があるのにナゼ!?」と思うかも知れません。
しかし、実際には日本の大学の建築学科で、木造を専門とする研究室は非常に少ないのです。(鉄骨や、鉄筋コンクリート造は多い)


昭和34年、日本の木造の研究が止まった

昭和34年(1959年)の日本建築学会で、「防火・台風水害のための木造禁止」が決議されました。
当時、都市の防火対策、相次いだ台風の被害、鉄筋コンクリート建物の増加などの社会背景により、建築の総本山である日本建築学会が、木造の研究を行わないとしたのです。
このため、日本において木造の研究に空白期ができてしまいました。

建築学会で木造が不要とされてしまったら、木造の研究を行ったとしても、発表する場がありません。そのため、大学や公共の研究機関では、木造建物の研究は行われなくなってしまいました。

木造を研究する人がいないのですから、木造の耐震性能も上がりません。研究が行われないので、金物をどこにいくつ入れたら良いのかということは、分からなかったのです。


1980年頃から、ツーバイフォー(枠組壁工法)の研究が始まる

1980年頃、ツーバイフォー(枠組壁工法)の研究が始まっています。
この研究の中には、構造に関するものも含まれていたので、当然のように、ツーバイフォー(枠組壁工法)の耐震性能は高まりました。今日でも、ツーバイフォーは地震に強いと言われますが、これは「今から30年程度前から研究が行われていたため」とも言えます。


木造の研究が転機をむかえた、阪神淡路大震災

1995年 1月17日に起きた阪神淡路大震災では、死者6,432人、家屋倒壊 約25万棟という甚大な被害を受けました。
木造の家屋は他の構造よりも被害が多く、倒壊によって多数の死者が出ました。
しかしこの時、関西以西に大学の研究室などで、木造を専門としている研究者は居なかったとされています。

下に、木質構造分野に投稿された、日本建築学会の論文数の推移を示します。

木質構造分野における、建築学会投稿件数の推移
木質構造分野における、建築学会投稿件数の推移
日本建築学会 大会学術講演梗概集(1968-2002)木質構造分野より作成。

阪神淡路大震災の翌年から、木造の分野において、研究が急激に増えていることが分かります。建築の世界で構造を研究している人であれば、あれだけの大きな被害を受けたのは何故なのか、研究しようと思うのが普通でしょう。

その為、阪神淡路大震災を転機として、各分野の研究者が木造の研究を行うようになりました。これは、ほんの数年前の出来事です。

研究者が急激に増えたため、阪神淡路大震災までは年間80件に満たなかった研究数は、2000年には、200件を超えました。(ただし、2000年の日本建築学会への全投稿数は、約5700件ですから、それでも全体の3.5%にしか過ぎません。)

ちなみに、私は学生時代に木造の伝統構法の構造について研究していましたが、最も参考になった研究は昭和16年のものでした。(そのくらい、研究が少なかったのです)


ここ10年で、木造の研究は急激に進んでいる

阪神淡路大震災以後の約10年、木造の研究はこれまでの遅れを取り戻すかのように、急激に進みました。

実大振動実験のように、費用、手間、研究能力、人員が必要、で大掛かりな研究も数多く行われました。
その結果、建物にねばり強さを持たせるため、金物が必要であることがわかりました。その為、今から4年前に木造の金物の規定が厳しくなり、金物の数が増えました。
これは、増えたというより、「必要だったけど、研究されていなかったため、必要なことが分からなかった」というのが正しいのかも知れません。

伝統構法を生かす木造耐震設計マニュアル 研究が進んだ結果今日では、構造計算が難しいお寺や社寺建築などの伝統構法の解析まで出来るようになりました。
これは、10年前には想像も出来なかったことです。

その解析のレベルも高く、一般的な木造住宅で行われる「壁倍率」の計算よりずっと高度な、「限界耐力計算」というものとなっています。


今後は、木造の大規模建築物が増えていく

これからは、海外ではたくさん建てられている、木造の大規模建築物が日本でも増えるでしょう。(国内の大規模木造建築の例:樹海ドーム、オーストリアでの大規模木造建築の例:2004年6月27日の日記

木造で、4階建て以上の建物が建てられることは、将来的に何も不思議ではありません。
最近は木造の研究者や、木造を専攻する学生も増えつつあるので、10年後に木造の技術がどのくらい進化しているのか、楽しみです。

普段から注意して見ていること ~建物の劣化具合~

2004年12月23日

普段、移動の時などにはできるだけ建物を見るようにしています。
何を見ているかというと、建物の「劣化」具合。


人と不動産のより幸福な関係を築くための条件の1つに、建物の寿命を長くすることが入ると思います。

建物の寿命を長くするためには、○○工法を使う や、材質に○○を使う、だけではダメで、もっと細かい部分からの配慮が欠かせません。その配慮のヒントを求めるため、建物の「劣化」具合をできるだけ見ています。

この日記をご覧になっている方も、建物を「劣化」という面から見てみてはいかがでしょうか。
いつもと違った角度から建物を見ることで、何か見えてくることがあるかも知れませんよ。


住まいをつくる

2005年01月12日

本来、住まいをつくるという仕事は、誇り高い仕事であると思う。クレーム産業と言われるのが悲しい。


自分がつくった作品に、何十年という長い間に渡って人が住み、家族の想い出ができ、街並みの1つとなる。


今の日本の街並みは、多くの地域でとても誉められたものではないが、景観法もでき、これからは街並みの形成に徐々に力が入っていくだろう。

街並みは、1年や2年で雰囲気が出るものではなく、長い年月が経つ事によって味わいを増していく。それに必要な時間を50年後とすると、既に私は80歳近くなっている。そう思うと、人生は短いものだ。

クギやカスガイ昔、200年以上経ったお寺の修復工事を見学に行ったことがある。
当時の建物の作り方にも驚いたが、一番驚いたのは、使われていたクギやカスガイなどの金物が、サビてボロボロになっておらず、形を保っていたことだった。
交換の必要なく、これからも十分使えてしまう。

現場の説明をされた宮大工の方によると、刀鍛冶の方が凄く欲しがる材料だということだ。


今の住宅に使われているクギは、3日も水に浸かればサビてしまう。昔の人は凄い!と感動してしまった。
当然ながら、このクギやカスガイを作った人は今この世にはいないが、その人の作品は200年後の人をうならせた事になる。

2005年の今作られている建物を、50年後に大規模に修繕するとする。
今日まだ生まれていない建築技術者は、その時何を思うのだろうか。

「50年前の人は、いい物を作ってくれたな!まだまだ十分使える!」
と思うのか、

「う~ん、この作りでは50年しか持たないな。直すよりも壊した方がいい。昔の人は何て物を作っていたんだろうか」
と思うのか。

当然ながら目指すのは前者の方だ。


住まいづくりに携わる人は、目先の利益にとらわれず、後世に残せる住まいを作っていって欲しいと思う。まだ生まれていない、未来の建築技術者を感動させるような住まいを。

津波や地震などが起きた場合の被害が世界で最も大きい大都市は東京・横浜圏

2005年01月15日

火災今日、さくら事務所の近くで火災がありました。

場所は、昔ながらの木造住宅がひしめきあう場所。周りは鉄筋コンクリート造のビルやマンションばかりです。

中央に位置している建物が火元と思われる火災は、周りの建物に次々に延焼。消防車が何台も来ますが、なかなか追いつきません。

木造建物の火災古い木造住宅が密集しているところで、火の回りが速く、建物の周りの道路が狭かったために、消火活動も難しかったようです。

地震が発生した場合、すぐに火の元の確認をするということがよく言われます。
しかし大きな地震が来て建物が大きく損傷してしまったときには、現実的に困難なときも多いのかも知れません。


先日、「津波や地震などが起きた場合の被害が世界で最も大きい大都市は東京・横浜圏」というニュースが報じられました。やはり、これだけ建物が密集していると災害には弱い感じがします。

災害時に出来るだけ早く避難できるよう、日ごろからの注意・確認が必要であると思いました。


暖房などで火を使う機会が多いこの時期、火の元には十分ご注意ください。

古民家再生。安易に建て直すのではなく、リフォームして長く使うスタイル

2005年02月02日

築年数が経っている建物を直す場合(リフォームする場合)、修繕に手間と時間がかかるため、新築するよりお金がかかることは珍しくない。


しかし、今日さくら事務所にみえた方は、約80年前に祖父が建てた建物を直して使いたいという。素晴らしいことだ。

改修してこれからも使える建物には、「古さ」という魅力や味わいがある。しかし、今建てられている建物で、50年後に改修する価値のある建物は、全体の何割だろう。

日本には、築100年を超える大きな木造建築が少なくない。法隆寺は1300年持っているといわれるが、正確には「持たせている」といった方がいい。これまでに大きな改修を幾度も行ったおかげで、現在の姿がある。何もしないで1300年持っている訳ではない。

東大寺 金堂(大仏殿)奈良の大仏で有名な、東大寺 金堂(大仏殿)も、それは同じ。
今残っているものは、約300年前に建てられた三代目。
この東大寺 金堂は、明治に大修理が行われているが、その時にかなり大きな補強を行われている。
それは、大仏の頭の上の屋根部分を支えるために、鉄骨製のトラスを使っているということ。しかも、その鉄骨はイギリス製。

先人が苦労して直してくれたおかげで、今の世代に引き継がれている。
日本の住まいは数の上では、もう十分。新しい建物を建てるときは、将来「直す価値」のあるものだけでいい。

安易に建て直すのではなく、古い物を改修して使う。そんなスタイルが広まっていってほしい。

エアコンスリーブの大きさにご注意。直径75mm以上がオススメ

2005年02月14日

先日お伺いした一戸建ての内覧会には、エアコンの先行スリーブが設置されていました。とても良いことだと思います。

ここで、エアコンのスリーブについて、注意点を挙げたいと思います。
それは、スリーブの直径です。

最近、換気機能や加湿機能がついたエアコンが販売されています。これらのエアコンは、一般のエアコンの配管に加えて、換気機能や加湿機能のための配管が余分に必要です。

そのため、スリーブの大きさが、大きくなります。換気や加湿機能付きのエアコンを使うときには、最低でもスリーブの直径が65mm以上のものが必要で、75mmが理想です。
排水管でよく使われるパイプに、75mmのものがありますので、これを流用するのが良いでしょう。

スリーブ取り付け、または確認の際には、スリーブの直径にご注意ください。

新築時の工事関係資料は大切。建物調査(インスペクション)後、配筋検査でかぶり厚不足を是正

2005年02月22日

今日は朝から、既存一戸建ての建物調査(インスペクション)。築約25年の建物です。

既存一戸建において、調査の信頼性や内容を左右するのが、新築したときの図面や資料の有無です。特に、構造関係の資料があると大変助かります。
(不動産屋さんの店先にあるような間取り図には、寸法なども入っておらず、信頼性も低いので力不足です。)

今回は、構造に関する一部の図面が残っていたので助かりました。
図面があっても無くても、見られるところは全て見ます。

小屋裏の確認
小屋裏の確認
ファイバースコープカメラで床下の確認
ファイバースコープカメラで床下の確認
ファイバースコープカメラ
直径約6mmのファイバースコープカメラ。胃カメラにも使われていますね。
リモコンで、先端の方向を自由に変えることができます。
木材含水率の確認
木材含水率の確認
木材含水率の確認
サーモグラフィカメラで外壁の確認

午前中の建物チェックのあとは、品質チェックに。
基礎コンクリート打設前の、配筋検査です。

現場について確認すると、鉄筋上側のかぶり厚(鉄筋からコンクリートまでの距離)が少し足りませんでした。鉄筋が少し斜めになっているようです。

かぶり厚不足 型枠を外して治具で修正します かぶり厚が確保されました
かぶり厚が不足しています(基準法では、40mm以上必要です) 型枠を外して治具で修正します かぶり厚が確保されました。

品質チェックが終わる頃には、写真の総数は100枚を超えます。
数十年後、大きな改築が必要になったときに、これらの写真はきっと役に立つことでしょう。

これからのマンショントレンドを知るセミナー

2005年03月30日

先日、セメント工場に見学に行ったとき、ノンフィクション作家の山岡淳一郎さんもご一緒でした。

山岡さんは、マンションに関する著書を出されており、公式ウェブサイト上にも住まいの省エネに関するコラムがいくつか掲載されています。

来る 4月9日(土)には、山岡さんを特別講師としてお迎えし、
プロが読み解くマンショントレンド新事情
 = これからのマンションはどう選ぶべきか =

と題したセミナーが開催されます。

今までのさくら事務所のセミナーとは少し変わった趣のセミナーですが、個人的にも楽しみにしているセミナーです。お時間がある方はぜひ!


CiNii - NII論文情報ナビゲータ(国立情報学研究所)が、とても便利

2009年05月13日

最近、googleでいろいろ検索していると、CiNiiというサイトが検索結果によく表示されるようになりました。

CiNii - NII論文情報ナビゲータ(サイニィ)
 http://ci.nii.ac.jp/

 

このサイトは、建築、機械、農業、医療、情報などの分野を問わず、各学会の論文などを検索することが出来ます。
2009年 5月10日時点で、1220万6946件という多くの学術論文情報が収録されています。


情報を提供している先によっては、その論文をPDFで無料(一部有料)で閲覧することができます。

 

私が必要としているのは、主に日本建築学会の論文ですが、日本建築学会は無料で公開している論文が充実しているのでとても助かります。

 

これまでだと、必要な論文を探すために、田町にある日本建築学会の図書館に行き、論文を探し出してコピーという方法でした。
しかも、日本建築学会図書館のコピー代は高いのです。
会員であっても、1枚 50円。
たくさんコピーすると、金額がかさみます。

 

北新宿にある、空気調和・衛生工学会で論文を探してコピーしたとき、事務局にコピーがなく、近くのコンビニで10円コピーでした。
(それはそれで、どうかと思いますが・・・。)

 

しかし、過去の論文をPDF化するのは大変でしょうね。
日本建築学会の場合、梗概集は2002年頃からPDF形式で投稿となっていますが、それ以前のものは紙媒体です。

論文をPDF化するだけでなく、タイトルや執筆者は、文字としてデータ当力している訳ですし。頭が下がります。

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