このブログでは、一戸建ての耐震性について、いくつものエントリーを書いています。
木造一戸建ての耐震性のほとんどは、「壁量」で決まります。
その壁量について、専門家向けにはどのように言われているのか、1つ紹介します。
現在、建築士を持っている人は、定期的に講習を受けなくてはいけません。
これは、耐震偽装事件の後に決まった制度です。
右にある建築士定期講習テキストの中で、地震に対する必要壁量には、以下のように書いてありました。
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地震に対する壁率は、階数や屋根の種類によって、各階の必要壁率が規定されている。屋根の種類は、建築物の重さを表している。必要壁率は、一般的な建築物の重量等を仮定し、建築基準法施行令3章8節の構造計算に基づいて算出されている。 しかし、建築基準法の想定している建築物の重量が、最近の建築物の重量と比較して軽いといわれている。詳細に建築物の重量を積算する許容応力度設計では必要壁量が増える、という指摘があるのはこのためである。 |
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建築士定期講習テキスト 平成21年2月1日発行 pp151より |
つまりこれは、建築基準法が作られた時と比べて現在の建物は重たくなっているため、法律で規定されている壁量を入れたとしても、実際には足りない可能性があるということ。
サラッと書いてありますが、よく考えるとマズい話です。
昔の建物と比べ今日の建物は、耐火性能を上げて内装下地を作るための石膏ボードが多用され、遮音性を高めるための遮音マットなどの採用も増えていることから、重量が増えているのです。
以前から専門家の間では、許容応力度計算によって、建物の構造を詳細に検討すると、建築基準法の壁量では不足してしまうということはよく知られていました。
建物の構造は、余裕を持って設計・施工したいものです。
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