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バルコニーのオーバーフロー穴と、賃貸住宅の仕様

2009年01月31日

一戸建て品質チェックの最終段階となる、内覧会(竣工検査)立会いへ。
物件は、賃貸と住居併用。

 

施工は、大手のツーバーフォーのハウスメーカー。

 

建物の外観 物件で、工事中からも目に付いたのが、バルコニーのオーバーフローの穴。

オーバーフローの穴とは、バルコニーの排水口が、落ち葉などで塞がれてしまった場合に、室内に水が入ってこないようにするためのもの。

 

オーバーフローは、特に取り付けが義務付けられている訳ではありませんが、大抵の現場で取り付けられています。

 

そのほとんどの現場で、オーバーフローの穴の大きさは2~3cm。

 

オーバーフローの穴 しかし、このハウスメーカーでは、最近仕様が変わって、とても大きくなっています。

工事中だと、こんな感じ。とっても大きいです。
これだけ大きければ、落ち葉などが詰まることはまず無いでしょう。

 

しかし、考えてみると、オーバーフローの穴が小さくても困ることは無いように思います。工事中にも、ナルホドと思っていました。

 

物件ですが、賃貸だからといって建物の仕様が落ちている訳ではなく、注文住宅と同等。例えばサッシは、樹脂とアルミの複合サッシ+防犯Low-Eペアガラス。

 

壁の中は、ロックウール89mm。上部は屋根断熱。

正規の断熱材に加え、雨音対策を兼ねたのロックウールも充填されており、断熱材の厚みはトータル200mm程度と十分。2階の住戸全てについているロフトも快適でしょう。

 

2階の床は、遮音対策を施した二重床。
考えてみると、マンションでは二重床は多いですが、木造住宅で二重床は珍しい。しかし、遮音や給排水・配線のことを考えるとメリットがあります。

 

こちらの物件、募集をかけても、すぐに満室になったそうです。

 

収益を上げるために、サッシは安いアルミサッシ+シングルガラスという業者さんも未だに居ますが、東京でもアルミサッシ+シングルガラスの組み合わせで、結露を防ぐのは無理。

 

結露防止のために換気、換気という人がよく居ますが、そもそもの部材の仕様が悪ければ、換気しても結露は防げません。

最も、外気温と同じ温湿度まで下がるほど換気を行えば結露は絶対に起きませんが、それだと外に住んでいるのと同じです。

 

アルミサッシ+シングルガラスの組み合わせで、結露が日常的に起きると、結露水によって枠周りにカビが生えたり、木材が傷んだりします。

賃貸物件に限らず、築10年以上のものでアルミサッシ+シングルガラスの物件に調査に行くと、サッシの枠に結露の跡があります。


最終的にその復旧を行うのはオーナーさん。
枠周りを替えると、金額も大きくなります。

 

賃貸の物件でもこれからの時代、樹脂+アルミの複合枠に、ペアガラス程度は最低ラインとして必要だと思っています。

こちらの物件は、これに加えてLow-Eと防犯ガラスが入っていますので、当分は仕様グレードの低下に悩むことはないのではないでしょうか。


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