ヒートポンプや電気に関する様々な展示が行なわれた、エネルギーソリューション&蓄熱フェア'09に行ってきました、
展示品には、個人向けの設備としては全く関係のない大規模な設備も。
例えばターボ冷凍機。
大規模なビルや、半導体工場など冷房負荷の大きなところで採用される設備です。
最も小さなものでも、定価で 4,000万円とか。
ちなみに世界最大のターボ冷凍機は、みなとみらい21の地域冷暖房に採用されています。
2009.06.01 世界最大の電動ターボ冷凍機を導入し、運転開始[PDF]
http://www.mm21dhc.co.jp/pdf/090601_fix.pdf
ターボ冷凍機の何が凄いのかというと、その効率。
部分負荷(負荷が小さい場合)のCOPが、20を超える商品まで出ています。
半導体工場の実測において、年間の平均COPが10を達成したところもあるとか。物凄い省エネです。
これらの他、展示品で気になったものは以下のようなものです。
ダイキンのDESICA(デシカ)
以前のエントリー、「除湿を考える。コンプレッサー式・デシカント・ゼオライト式の除湿機か、再熱除湿式のエアコンか?」でも書いた、ダイキンのDESICA(デシカ)
これまでの方法とは違った方法で、効率よく除湿・加湿できる装置です。
給水設備が不要なまま、加湿できます。
エアコンを使っていると、一定の温度になったときに、湿度だけが上がっていく場合があります。
室温が設定温度になると室温を下げる必要がないため、それに伴った除湿ができないために起こる症状です。
しかし、このデシカのような方式であれば、そのような状態を防げるでしょう。
展示ブースでは、ストリーマDESICA(デシカ)という、消臭機能がついた商品も発表されていました。
病院や老人福祉施設で良さそうです。
ゼネラルヒートポンプ工業の「湯もでーるマルチ」
ゼネラルヒートポンプ工業は、一般住宅ではあまり馴染みがありませんが、様々なヒートポンプ商品を作っている会社です。
以前このブログで取り上げた、軽井沢の星のやでも、こちらの会社のヒートポンプが様々な箇所で使われています。
夏の時期に冷房を使うと、エアコンの室外機からは熱い風が出てきます。
「湯もでーるマルチ」は、この熱を使ってお湯を作るヒートポンプです。
お湯の需要と、冷房の需要がある建物で使えそうです。
調理場でお湯が必要で、冷房需要が大きいレストラン、ラーメン屋、うどん屋、そば屋、スーパーなどではどうでしょうか。
冷房だけでなく、お湯を作るエネルギーも効率としてカウントできるので、COPが6.19と高くなり省エネです。
矢崎総業の太陽熱集熱器対応型エコキュート
私の、2009年 7月29日号のメルマガでも取り上げた、この商品。
太陽熱を利用するということは、一次エネルギー消費や、CO2の排出という点から見ると、とても優れた商品です。
エコキュートの電気代が安いという点から、経済的には厳しい商品ではありますが、このような商品を発表・販売する矢崎総業は偉いと思います。
家庭用燃料電池 エネファームに 1台140万円もの補助金を出すのであれば、約 5件の家に約30万円ずつこのような商品にお金を出してこれまでのエコキュートとの差額を埋める方が、国全体として一次エネルギーを減らせると思います。
日本のヒートポンプ技術は世界一進んでいると言われています。
私自身、COPが4とか言われても、エアコンのCOPが6を超えている今日では、「ふぅん」で終わってしまいますが、世界的に見たらCOP4でも十分に立派です。
私は、長期的に見て100℃以下の熱需要に関しては、化石燃料からヒートポンプに置き換わり、ガスは厨房程度しか残らないと思っていました。
しかし、エネルギーソリューション&蓄熱フェア'09にあった、オール電化厨房を見ていると、厨房さえも危うい感じです。
ガスよりも冷房の熱負荷が小さいという点から、今後は店舗の厨房でも電化が増えていくかも知れません。
↓ランキングに参加中。このブログは今何位?
にほんブログ村


