一戸建て品質チェックのコンクリート打設立会いを終え、フェノバボードと呼ばれる新しいフェノールフォーム系の断熱材の新商品発表会+改正次世代省エネ基準の講演会に行ってきました。
新商品の発表時間は、最後の30分程度で、あとは改正される次世代省エネ基準の解説や対談など。
講師は東京大学の坂本雄三教授と、断熱関係の著書で知られる南 雄三さん。
南 雄三さんの著書は何冊も手元にあり、建築技術という専門誌でもよく記事を目にします。
しかし、お話を聞くのは初めて。南さんのトークはなかなか面白かったです。
南さんの著書や記事で凄いと思うのは、断熱の歴史の流れや、工法の移り変わりなどの物事を上手く図示化されているということ。
建築技術に載っている記事を見ると、いつもそう思います。
南 雄三さんは、外部から見ると外張り断熱を薦めるスタンスですので、充填断熱を基本とする、室蘭工業大学の鎌田先生によく怒られるとおっしゃっていたのが面白かったです。
「そうだろうなぁ」という印象で。。。
フェノール系の断熱材は、これまで旭化成のネオマフォームがほとんど。
フェノール系断熱材のデメリットの1つに、「濡れると酸性を示す」というものがあります。
酸性ということは、ビスやクギが錆びやすくなるということです。
ロングライフを謳っている鉄骨プレハブ系のハウスメーカーは、このフェノールフォーム断熱材を鉄骨に密着させて使っていますが、「雨漏り、水漏れなどが起きた時に大丈夫なのか?」と思っています。
私は心配性なので、私が設計するとしたら密着させることはせず、鉄骨との間に何かを挟むでしょうね。
この問題から、鉄骨で外張り断熱を採用された過去のご依頼者には、フェノールフォーム断熱材ではなく、AFボードというウレタン系断熱材の採用をオススメしてきました。
今回発表されたフェノバボードは、この問題をクリア。
pH値は6ほどだということですので、他の断熱材と変わりません。
断熱材自体がもろい という問題はクリアされていませんが、酸性度の問題がクリアされたのは、大きなメリット。
ネオマフォームは、何らかの対策をしないと、シェアを取られてしまうでしょう。
前に勤務していた会社の方も会場に2名みえ、いろいろと話しましたが、既にネオマフォームからフェノバボードに切り替えたということでした。
ネオマフォームの濡れると酸性という物性に対処するため、ビスに耐錆性の高いものを採用していたくらいですから、その問題点が解決できる同じ種類の断熱材であれば、当然かも知れません。
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