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合板の釘のめり込み、釘の種類の間違い

2008年05月30日

投資用の建売アパートで、構造検査へ。
現場は、筋かいや金物などが取り付けられ、屋根を葺いている段階でした。

建物は1.5階がある、ちょっと特殊な形状のため、金物の取り付け位置が分かりづらくなっています。そのため、金物位置図に頼らず、構造計算書を元にして金物を確認します。

確認の結果、金物の取りつけ忘れが5箇所。いずれも、1.5階の柱頭に取り付けられるはずの金物が、1階に取り付いているというもの。大工さんも、「こっち(1.5階)だったか」と言っています。
わざわざ取り付けられている金物を外すのは面倒なので、新たに金物を追加して頂きました。これはすぐに是正。

その他、1階と2階を繋ぐホールダウン金物で、ちょっと無理やり取り付けている箇所。こちらも、金物で是正することに。

釘のめり込み 建物外周で、耐力壁となっている位置の合板を見てみると、ちょっとめり込みが多すぎる。
ちょっとと言うか、かなりです。外周部の合板でここまでめり込んでいる施工は久しぶりに見ました。
9mm厚の合板は、めり込みによって実質2mmくらいになっていそうです。
釘のめりこみ量が多く、実質的な合板の厚みが薄いと、地震の時に釘の頭が合板を貫通する、「パンチングシア」という、比較的もろい壊れ方になります。
書類をファイルに綴じる時、2つ穴パンチによって穴を空けることがあると思います。その時、書類の枚数が多ければ、書類を引っ張っても穴が切れてしまうことはありません。
しかし、書類が数枚だった場合、書類を引っ張ればファイルの所が破れて取れてしまいますよね。理屈はこれと同じです。

パンチングシアを防ぐためにも、釘のめり込みは最小限にしなくてはいけません。

これらのめり込みの箇所は、この釘を無いものとして、全て打ち増しすることに。

その後で確認された、今回のチェックで最も大きな間違いが、床の合板と屋根の合板を留める釘の種類の間違い。このブログでも何度か書いている、N釘とNC釘の間違いです。

参考: 釘の間違い  N釘とNC釘。釘を知らない大工さんが多いという現状

この物件は、構造計算がされています。
構造計算の前提において、釘の種類にNC釘を使うことは、普通ありません。最低でもN釘になります。

構造検査には、設計者も立ち会われていますが、「しまったぁ~。(施工者に)言っておいたはずなのになぁ」としょんぼり。

推定で、床と屋根の合板、面積約 200m2において、8,000本弱の釘を打ち増しすることに。2名が工事中だった屋根も、ストップ。
現在、約6割が終わっている屋根は、屋根材を全て取り外して釘の打ち増しになります。

幸い、施工業者さんの対応は素早く、謙虚で助かります。
今回の物件は、現場のチェックによって構造部分の問題が是正されますが、これまで引き渡してきた物件は・・・、と考えると少し心配になりました。

オマケ
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