先ほどテレビを見ていたら、栃木県足利市で、新築物件の柱を交換している最中に、建物が倒壊したというニュースが流れていました。
映像には、建築業者名と「地震に強い家」というキャッチフレーズが書かれた垂れ幕も出ていました。
映像に出ていた柱の断面に、丸い穴が空いていましたのですぐに金物工法だと分かりました。間違いありません。
建築業者のホームページを見ても、確かに金物工法が採用されていると書かれています。
金物工法の場合、柱を抜く為には20cmはジャッキアップしないといけないですから、かなり危険な作業だというのが想像出来ます。
柱を上げるためには、外側に構造用合板が張ってあれば合板を、筋かいが取り付けられていれば筋かいを取り外さなくてはいけませんが、それら(耐力壁)を取り外すと、水平力に抵抗する要素が無くなってしまいます。
柱全てを完全に水平に持ち上げられない限り、重たい瓦屋根の荷重によって水平力が生じますが、柱と金物だけの接合のみで耐力壁が無い状態ではとても持たないでしょう。
しかし、そもそもこの作業に疑問があります。
ニュースでは、柱の強度不足と報道されていたものの、普通、木造2階建てにおいて柱の圧縮強度というのは、オーバースペックになり、強度が不足することはほとんど無いためです。曲げについても、普通は壁が力を負担しますので、吹き抜けなどの柱で無い限り、あまり問題になりません。
特に金物工法では、使われる部材は柱も梁も集成材がほとんどですので、強度の裏づけは無垢材より出来ています。
もし、強度が不足していたとしても、建物全ての柱で強度が足りないとは考えられず、数本の柱において横に添え柱を追加する程度で済むのではないかと思うのです。
同様の事故が起きないよう、続報が出てくることを期待します。


