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仕事始め

2008年01月05日

さくら事務所は本日より営業開始。

朝、事務所に入るとなんだか肌寒い。
エアコンは入っていますが、連休中に暖房が入っていなかった(当然ですが)ため、建物が冷え切っているようです。

人間の体感温度は、空気の温度だけでは決まりません。
周りの壁や天井、床などの温度も体感温度に関係があります。そのため、空気の温度が上がっても、それらがあたたまらないと、体感温度は上がりません。

壁や天井、床面だけでなく、机やイス、机の上の本やパソコンなどが暖まるまでには時間がかかります。これらも言ってみれば、蓄熱体の1つです。

パソコンや人体からの発熱も、体感温度の上昇に役立ちますが、それでも事務所内が温まるまでには時間がかかりました。夕方頃、ようやく温まった感じです。
ちなみに、人体の発熱は大体100W程度。パソコンからの発熱は、200~300W程度でしょう。

仕事始めから、暖房ネタでした。
今年もよろしくお願いします。

なぜ、ビールはガラス瓶かアルミに入っているのか? 透湿性を考える

2008年01月11日

ビールは、ガラス瓶かアルミ缶に入って販売されています。
お茶やジュースのように、ペットボトルに入って販売されていません。

これは、何故でしょうか?

答えは、ガラスと金属以外の物質は、水蒸気を通してしまうから です。

コーラやお茶を違い、新鮮さをアピールしていることが多いビール。
私は、コーラやお茶で、「作ってから3日以内に出荷!」という広告は見たことがありませんし、ワインのように数十年貯蔵したビールというのも聞きません。
新鮮さが大切で、中のガスが抜けてしまうと、味が落ちてしまいまうビールですから、水蒸気が入ってしまうのは問題があります。

「ペットボトルのようなビニールであれば、水蒸気は通さないんじゃないの?」と思われる方が多いかも知れませんが、それは間違い。
微量ながら、ビニールは水蒸気を通します。

身の回りを見てみると、湿気に弱いものには、ガラスや金属が使われていることに気が付くかも知れません。

例えばポテトチップス。
一見ビニールですが、内側には金属であるアルミがコーティングされています。
アルミは水蒸気を通さないので、中のポテトチップスが湿気にくくなります。
ポテトチップス以外でも、湿気に弱い商品は、アルミ袋に入れられて販売されていることが多いですね。

保存食である缶詰、瓶詰めは、いずれも水蒸気を通しにくい鉄と、ガラスを使っています。
ガラス瓶のフタにも、金属が使ってあることが多いですね。


ゴム風船とアルミ風船では、アルミ風船の方が長持ちします。
これは、ゴム風船の場合、中に入っているヘリウムの大きさが、ゴムの膜よりも小さいため、その隙間からすり抜けてしまうためです。
従って、ゴム風船の口をきつく縛ってもあまり効果がありません。ゴムの膜全体からヘリウムが抜けていますから。
アルミ風船の場合、接合部分とヘリウムを入れる口部分がしっかりしていれば、アルミ箔部分からは抜けていかないので、長持ちするのです。

この時期、窓に生じる結露。
結露が生じやすいのは、アルミサッシの枠部分とガラス部分です。
いずれも、水蒸気を通さない物質なので水蒸気が行き止まりになり、結露してしまいます。(温度低下の問題もありますが)

ガラスやアルミサッシが無かった時代の建物のように、水蒸気を通しやすい和紙で作られた障子を外部に使えば、結露しません。水蒸気が和紙の隙間を通り抜けてしまうからです。ただし、凄く寒いでしょうけど。

最初に書いたペットボトル入りのビール。実は既に実現可能な商品です。
そのためには、特殊なペットボトルを採用する必要があり、具体的にはガラスの成分をペットボトルに含ませることで実現しています。つまり、結局はガラスの防湿性に頼っている訳です。

ちなみに、ペットボトル入りのビールは、環境保護の問題からお蔵入りになりました。
リサイクルの優等生であるビール瓶ですから、エネルギーを多く必要とするペットボトル入りビールは、今の時代に合わないと私も思います。

水蒸気の透湿性を、建物で考えてみます。

基礎の防湿シート 最近の一戸建てでは、基礎の底面に防湿シートを敷くことが多くなりました。
多くはビニールシートで、厚みは 0.1mm ~ 0.2mm。

一見すると、水蒸気を通しませんが、完全に通さないと考えるのは危険。
わずかながらでも通すと理解しましょう。ビニールシートで防湿する場合、その厚みが厚いほど水蒸気が通りにくいため、床下の防湿シートは、0.1mmよりも 0.2mmの方が有利です。

壁や天井の断熱に使われるグラスウールやロックウールは、ビニール袋に覆われているものが多く使われています。
そして、断熱材を取り付けるときには、そのビニールを柱の上で留めて、連続させる必要があります。これは、水蒸気が壁の中に入らないようにするためです。

「水蒸気を入れないためなら、アルミ蒸着のシートを使えば良いのではないか?」と思った方は賢い。
実際に、そのような商品があります。(例:アルミ蒸着された防湿気密シート
アルミ蒸着の防湿気密シート 鉄骨造であるダイワハウスや積水ハウスでは、壁の断熱材に湿気を入れないための防湿シートに、アルミ蒸着の商品を使っています。

普通のビニールシートよりもアルミ蒸着シートは値段が高いですが、壁内結露の可能性を減らすために採用しているのでしょう。


床暖房を採用した家では、定期的にパイプの中の循環水を継ぎ足す必要があります。(自動で補給するタイプもあります)
床暖房では、樹脂管が使われることが多いですが、樹脂管から徐々に水蒸気となった水が抜けてしまうためです。

エアコンの冷媒管に樹脂管でなく銅管を使うのは、 この理由もあります。
銅管も金属ですので、水蒸気を通しません。

「水蒸気」という観点から、アルミやガラスが使われている商品を見直してみると、いろいろな発見があるかも知れませんね。

つくばで地鎮祭

2008年01月19日

つくばで品質チェックの地鎮祭へ。

前、敷地確認した時には何もありませんでしたが、今日現場に行くと1棟が上棟済みでした。
パネル工法は早いです。

天気は快晴で地鎮祭日和でした。


秋葉原で、Intel Core 2 Duo 45nmプロセスルールの深夜販売

秋葉原で、Intel Core 2 Duo 45nmの深夜販売 明日の調査機材を取りに事務所へ来た帰りの秋葉原。

インテルの45nmプロセスルール Core 2 Duoの深夜販売のために行列が出来てました。今日は寒いから辛そう。

私は、デュアルを飛び越え、同じく45nmプロセスのCore 2 Quad待ちです。
当初の予定では今回のCPUと同じ発売日でしたが、延期となってしまいましたので。

ツーバイフォーの建て方。在来工法では、階段下の断熱に注意

2008年01月22日

品質チェックでツーバイフォー物件の建て方立ち会いへ。

昨日の土台敷きと同じ大工さんが作業されてます。
とても優しそうな大工さんです。

ツーバイフォーの建て方 ツーバイフォーの場合、写真のように1階部分全てに床の下地を敷きます。そしてその下には断熱材が当然のように入ります。これが一般的な作業。

しかし在来工法の場合、階段下の床を張らないことがあり、件数としても少なくありません。

この場合、床が無いことから断熱の欠損となることが多々あります。日本全体でいうと、年間数千棟~数万棟の数で断熱欠損になっているかも知れません。
それが間違っている施工だと思っていない施工者も多いような気がします。

在来工法の物件で階段下を収納などにしない場合、床断熱が正しく行われるか確認する必要があるでしょう。(基礎断熱にする場合には関係ありませんが。)

雪模様

2008年01月23日

今日は朝から雪。 先日の雪予想は外れたが今回は当たり。

今日は初めて山手トンネルを通り、神奈川西部で既存一戸建ての建物調査。
途中、雪で事故っていませんように。


外は雪。ほぼ無断熱の物件のため内外温度差が無く、サーモグラフィカメラの効果発揮できず。

2008年の初雪 建物の調査(インスペクション)終わり。
建物の周りは雪。

建物が冷えきっており、室内に熱源もないため、なかなかサーモグラフィカメラの効果を発揮できず。
その代わり、小屋裏と床下から筋かいを確認。

調査前、

「公庫の中間検査が入っているから大丈夫です」

と言っていた仲介業者さん。
しかし残念ながら、図示されている筋かいが見当たらない箇所あり。

図面と柱の位置が違いますので物理的に入りません。

このようなケースがあるので、調査の際には、中間検査の有無のような先入観は持たないようにしています。

今夜TBS系列で放送。ザ・芸能人お宅鑑定自慢の我が家がまさかこんな値段に…超衝撃 査定宣告スペシャル

本日、18:55より、TBS系列にて、さくら事務所が撮影協力している、

ザ・芸能人お宅鑑定自慢の我が家がまさかこんな値段に…超衝撃 査定宣告スペシャル

が放送されます。

さぁ~、どんな内容なのでしょうか。(私も知りません)
放送まであと30分ほど。ぜひご覧下さい!

先張り防湿シートとは何?防湿シートを連続し、気密性を上げるために

2008年01月29日

先張りシート 品質チェックでツーバイフォーの建て方確認へ。今日は小雨で寒い。

写真は2階のフレーミングの様子です。緑色のものは防湿気密シート。 0.2mm厚の厚手のものです。基礎の下に敷きこむ一般的な0.1mmと比べて触った感じもかなり厚め。手で引っ張っても破れません。

このシートは用途上、先張りシートと呼び、
 外周部の壁と交差する間仕切り壁
 階間部など
に施工します。

この施工業者さんは、高性能が売りの業者さんなのでこのような施工をしています。

先張りシートは何の為にあるのでしょうか?

答えは、
「グラスウールやロックウールなどの繊維系断熱材を充填断熱として施工する際、施工を簡略化しつつ気密・防湿性を高める為」
です。

 高性能住宅に関わる人には、先張りシートは半ば常識化しているものです。先張りシートが無いと気密性を上げるのが難しいですからね。充填断熱で、C値1.0cm2/m2を切ろうと思った場合、必須でしょう。

しかし、関東周辺の業者で先張りシートを知っていて、施工しているところはかなり「まれ」です。 「大手」といわれるハウスメーカーでも、(少なくとも関東周辺では)施工していません。

今回のこの物件のように、何も言わなくても施工している業者さんは貴重な存在です。

周りに大工さんや設計士がいたら聞いてみてください。先張りシートを知らない事の方が多いと思います。一般的な袋入りグラスウールを、柱の内側で留めてしまう大工さんなどには、頭に無い世界の話です。

ツーバイだけでなく、在来工法でも高性能住宅では、先張りシートを施工するのが一般的です。
その施工位置は、柱と梁の取り合い、火打ち、土台、棟梁、屋根垂木など多くあるため、ツーバイフォーより面倒です。

施工が面倒なため、気密性確保が容易な外張り断熱に走ってしまうところが多いのかも知れません。
外張りのみの場合、断熱性能はイマイチのところが多いですが。

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