« 建て方完了、しかし取り壊し決定。その原因は・・・。 | メイン | エコガラス(Low-E複層ガラス) »

HOME > ドレーキップ(drehkipp)窓。内開きと内倒し

ドレーキップ(drehkipp)窓。内開きと内倒し

2007年12月05日

ドレーキップ窓 左の写真は、設計コンペの物件でたくさん使ってある、ドレーキップ窓(Drehkipp Fenster)
一見普通の窓に見えます。
ちなみに、オール樹脂枠のLow-Eペアガラス(エコガラス)です。
これからの時代、どんどん一般的になっていくサッシの仕様でしょう。

ドイツ語はよく分かりませんが、drehenは回る、回転するという意味。
そして、kippenは「傾く、傾いて倒れる」という意味。
ドレーキップ(drehkipp)窓は、まさしくその2つの機能を持ったサッシです。

内開き レバーを90度傾けて手前に引くと、このように全開します。
新鮮な空気を取り入れたいときや、ガラスを掃除するときに楽です。

日本の外開きのサッシは、手元のレバーをクルクルと回転させて開くのが多いですが、あれって、個人的には面倒だと思ってしまいます。
このように、ガバッ!と開ける方が簡単です。
機構もシンプル。

この開き方だけでは、単なる内倒しサッシです。ドレーキップ(drehkipp)窓が便利なのは、もう1つの開き方が出来るから。

内倒し  レバーを、締まっている状態から180度回して手前に引くと、写真のように内倒し状態になり、上側に隙間ができます。

この状態で、窓開けによる通風が得られます。
土砂降りのような大雨でなければ、このままの状態でも雨は入ってきませんので、開けた状態でも大丈夫です。

ドレーキップ窓は、内開き・内倒しといずれも内側にサッシが出てくる開き方なので、網戸は外側に取り付けます。
そのため、外開きのように、サッシを開いてから、網戸を閉めるといった、面倒な手続きは不要です。

ドレーキップの防犯性 内倒しのもう1つのメリットは防犯性。
内倒しの状態を屋外から見ると、写真のようになります。

引き違いサッシや、外開きサッシでは、サッシを開いた状態の場合、防犯性が問題となります。

しかし、ドレーキップ窓の場合、屋外から窓を全開しようにも、レバーは手が届きにくいサッシの下側で、かつ回すためには、1度閉める必要があります。
このことから、(内倒しで)開いた状態であっても防犯性が得られるサッシです。
自宅に防犯目的としてサッシにマグネットセンサーを取り付ける場合、普通のサッシでは、窓を開ける場合には、防犯モードをオフにする必要があります。
つまり、夏に窓を開けた状態で寝ようとすると、せっかくの防犯機能が働きません。

しかし、ドレーキップでは、マグネットセンサーを下部に取り付けることにより、「内倒し状態で開きつつ、防犯モードはそのまま」という裏技ができます。(恥ずかしながらこれは最近知りました)
これにより、サッシを開いた状態でも、防犯性が保たれます。

日本の住宅というと、まず基本が引き違い。
そして、トイレや洗面室、階段室は、ジャロジーか外開き、あるいは上げ下げ窓といったパターンが多いと思います。
ひょっとしたら、ドレーキップ窓を知らない建築関係者もいるかも知れません。

省エネ住宅に詳しい建築関係者は、ドレーキップ窓を使いたがります。それは、気密性を高くすることができるから。気密性が高いということは、外部からの防音性も高まります。
日本で多く使われている引き違い窓は、構造上、気密性を高くできないため、省エネに詳しい設計者であればあるほど、性能面から敬遠する傾向があります。

長くなりましたが、ドレーキップ窓はオススメです。


にほんブログ村 住まいブログへ ← ランキングに参加しています。よろしければクリックを!
ひとつ前の投稿 次の投稿
関連記事
トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://t-ohshita.com/isop/mt-tb.cgi/669

バックナンバー

About

2007年12月05日に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「建て方完了、しかし取り壊し決定。その原因は・・・。」です。

次の投稿は「エコガラス(Low-E複層ガラス)」です。

他にも多くのエントリーがあります。HOMEバックナンバーも見てください。

RSS Atom
さくら事務所へのリンク
かものはしプロジェクト
一戸建てってどうよ?【関西限定】
コラム執筆中
© Copyright 1999 - 2008 Sakurajimusyo inc. All Rights Reserved.