ドレーキップ(drehkipp)窓。内開きと内倒し
左の写真は、設計コンペの物件でたくさん使ってある、ドレーキップ窓(Drehkipp Fenster)。
一見普通の窓に見えます。
ちなみに、オール樹脂枠のLow-Eペアガラス(エコガラス)です。
これからの時代、どんどん一般的になっていくサッシの仕様でしょう。
ドイツ語はよく分かりませんが、drehenは回る、回転するという意味。
そして、kippenは「傾く、傾いて倒れる」という意味。
ドレーキップ(drehkipp)窓は、まさしくその2つの機能を持ったサッシです。
レバーを90度傾けて手前に引くと、このように全開します。
新鮮な空気を取り入れたいときや、ガラスを掃除するときに楽です。
日本の外開きのサッシは、手元のレバーをクルクルと回転させて開くのが多いですが、あれって、個人的には面倒だと思ってしまいます。
このように、ガバッ!と開ける方が簡単です。
機構もシンプル。
この開き方だけでは、単なる内倒しサッシです。ドレーキップ(drehkipp)窓が便利なのは、もう1つの開き方が出来るから。
レバーを、締まっている状態から180度回して手前に引くと、写真のように内倒し状態になり、上側に隙間ができます。
この状態で、窓開けによる通風が得られます。
土砂降りのような大雨でなければ、このままの状態でも雨は入ってきませんので、開けた状態でも大丈夫です。
ドレーキップ窓は、内開き・内倒しといずれも内側にサッシが出てくる開き方なので、網戸は外側に取り付けます。
そのため、外開きのように、サッシを開いてから、網戸を閉めるといった、面倒な手続きは不要です。
内倒しのもう1つのメリットは防犯性。
内倒しの状態を屋外から見ると、写真のようになります。
引き違いサッシや、外開きサッシでは、サッシを開いた状態の場合、防犯性が問題となります。
しかし、ドレーキップ窓の場合、屋外から窓を全開しようにも、レバーは手が届きにくいサッシの下側で、かつ回すためには、1度閉める必要があります。
このことから、(内倒しで)開いた状態であっても防犯性が得られるサッシです。
自宅に防犯目的としてサッシにマグネットセンサーを取り付ける場合、普通のサッシでは、窓を開ける場合には、防犯モードをオフにする必要があります。
つまり、夏に窓を開けた状態で寝ようとすると、せっかくの防犯機能が働きません。
しかし、ドレーキップでは、マグネットセンサーを下部に取り付けることにより、「内倒し状態で開きつつ、防犯モードはそのまま」という裏技ができます。(恥ずかしながらこれは最近知りました)
これにより、サッシを開いた状態でも、防犯性が保たれます。
日本の住宅というと、まず基本が引き違い。
そして、トイレや洗面室、階段室は、ジャロジーか外開き、あるいは上げ下げ窓といったパターンが多いと思います。
ひょっとしたら、ドレーキップ窓を知らない建築関係者もいるかも知れません。
省エネ住宅に詳しい建築関係者は、ドレーキップ窓を使いたがります。それは、気密性を高くすることができるから。気密性が高いということは、外部からの防音性も高まります。
日本で多く使われている引き違い窓は、構造上、気密性を高くできないため、省エネに詳しい設計者であればあるほど、性能面から敬遠する傾向があります。
長くなりましたが、ドレーキップ窓はオススメです。

品質チェックの最終段階となる、内覧会立ち会いへ。
千葉県で
「
建物の中に入ることはできないので、外から眺めると他にも問題が。
しかし、他を見てみると基礎工事の施工ミスでもなさそうです。
図面の整合性の確認が行われていないのは、筋かい周辺のアンカーボルトを見ても分かります。
その他、柱からはみ出している筋交いも複数ありました。
写真はJR日暮里駅にて。
まず、建物の角部分。
土台部分では、継手の上部にアンカーボルトが無い箇所がありました。
継手の直下に基礎コンクリートがありません。
建物の筋かいは、3つ割の薄っぺらい筋かい。
物件は、基礎パッキン工法でしたが、全体的に基礎パッキンの間隔が広すぎます。
実は現場を見ていたとき、内部では2名の大工さんらしき人が作業されていました。1人は高齢の方、もう1人は20代前半らしき若い方。
今年最後となるコンクリートの打設立ち会い。
人通口の型枠が直った後の様子。
今年最後のコンクリート打設立ち会いの現場は、つなぎ目の生じない、「コンクリートの1回打ち」。
