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緊急地震速報システムを支える人

2007年10月01日

本日より、緊急地震速報システムが一般向けに提供されました。
テレビや新聞などでご存知の方がほとんどだと思います。

これは、縦揺れで伝達速度の速い初期微動のP波(Primary-Wave)の揺れから、大きな揺れとなる主振動のS波(Secondary-Wave)が来るまでの時間とその揺れの大きさを情報として提供するものです。

P波とS波の時間差を利用するシステムですので、(物理の法則でも変わらない限り)P波とS波がほぼ同時に到達する震源地近くでは、大きな揺れが来た後に、緊急地震速報が提供される場合があります。

私がこのシステムで興味を持つのは、データの解析方法。
データを解析した後のデータ配信方法については、ここ数年で大きく進化した通信技術や通信環境で対応可能であることは想像が付きますが、データ解析を瞬時に終えるというのが、想像するだけで難しい。

データの解析には、日本全国約1,000箇所に設置された地震計のデータを使うそうですが、正確な判定のためには、複数の地点のデータが必要。
しかし、データの解析を速くするためには、データの点数は少ないほど良いという、矛盾があります。

この辺りのデータ解析方法については、気象庁の緊急地震速報とはというページ最下部にある、「緊急地震速報の概要や処理手法に関する技術的参考資料」というPDFファイルに詳しく書かれていますが、内容が難しいです。

私のイメージでは、地震関係の研究者は、「UNIXに強い天才の集まり」。
防災科学技術研究所の、強震観測網(K-NET)、高感度地震観測網(Hi-net)などのサイトを見るたびに、そう思います。

そういえば、新潟中越沖地震が起きた7月、地震の被害などの情報を得るために、地震関係の研究所に居る後輩に連絡をとったところ、

今は、緊急地震速報システム、という、地震の情報を早く伝える地震警報みたいな研究をしています。
10月からは、一般にも公開されて、テレビとかで速報が流れるかもしれないので、今とても注目されています。
ほんとにマイナーな分野で、研究者は日本に10人もいないと思うので、より正確な警報を目指して研究しなければと思います。

という返事が返ってきました。
うーん、彼女がそのような研究をしていたとは と、ちょっと驚きました。
それと同時に、10人も居ないという研究者の数にも。

たくさんの人達を救うことが出来るかも知れないという研究は、誰でもできるものではありません。
学生時代から、(国家一種に受かってしまうほど)優秀な後輩でしたが、今日の緊急地震速報の一般公開を機会に、より一層研究が進むことを願っています。


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