午前中に私用を終えた後、午後から千葉の現場へ。
予定より早めに指摘箇所の是正が終わったという連絡を元に、現場の確認です。
現場はしっかりと是正が終わっていました。
帰りはいつもと違うルートで事務所に。JR八丁堀駅って、ちょっとさくら事務所からは距離ありますね。でも、運動不足の私にはちょうどいいかも。
夕方からは、さくら事務所のメンバーで、一戸建て関係の会議。
会議の途中、既に引渡しが終わった品質チェック物件の現場監督さんから電話がかかってきました。
さくら事務所の設計コンペ第一号の物件です。
「もう終わった現場なのに何だろう?」と思い電話に出ると、いつも元気な現場監督さんが、いつも以上に元気な様子。
「あの現場で、24時間換気の配置や基礎断熱を提案されたのは、大下さんだそうですね。あの物件、凄いです!」
「え?どういうことですか?」と聞き返すと、要点は以下のようなものでした。
- 工事前、いつもやっていない設備等が入っていたので、その効果は疑問視していた。
- 今日、定期メンテナンスの為に建物の中に入った。
- 室内の温度差が、これまで引き渡した物件のどれよりも小さい。
- 玄関から入って涼しいが、リビングが寒すぎることも無い。
- これまで引き渡した物件のどれよりも、空気がサラッとしている。
- これまでの建物とは、別のよう。
- なのに、エアコンはドライの微弱設定で運転
この物件には、全館空調は入れていません。
ちなみにエアコンの設定については、私が先週ご依頼者宅にお伺いしたとき、エアコンの設定温度や、風向きについてアドバイスをしています。
夏は、暑いといっても室内外の温度差は10℃未満。冬のように20℃近くの温度差はありません。
この物件の断熱性は高いので、冷房で重要なのは温度(顕熱)を冷やすエネルギーではなく、除湿となる潜熱。
この物件では基礎断熱を採用したことや、面材を張っていることで気密性能が高くなっているため、防湿性能も上がっていると思います。
結果として、冷房運転ではなくドライ運転でも建物は快適に。
ちなみに2階はリビングの2.2kWのエアコン(6~9畳用)で、その3倍以上の面積を冷やしています。
省エネ住宅に詳しくない設計者であれば、200V仕様の、4.0kW以上のものを入れていたことでしょう。建物にお金がかかっている分、設備でその費用を回収しようという狙いです。
さくら事務所の設計コンペでは、ご依頼者からコンペの料金をもらっているので、施工業者さんなどから、バックマージンなどは一切受け取っていません。(多くの設計コンペでは、ご依頼者が無料に近く、業者さんからバックマージンを受けることが多い)
そのため、設計コンペでは、「ダメなものはダメ!」などということを、本音トークで話しています。
また、設計段階からチェックを行なうことができるため、着工前に「こうした方が良い」という点は、実際の設計に生かして頂いています。
この物件でも、この施工業者さんが普段は行なっていない設備を、私の意見でいくつか採用して頂いています。
一見、無茶にみえたかも知れませんが、私にはバックデータと理論的な裏づけあったので、心配していませんでした。
その結果、出来上がった物件が、現場監督さんが体感されたように、いつもの建物とは違っていたのでしょう。
現場監督さんであれば、いつもその会社の建物をよく分かっていますので、建物に入ってその違いがすぐに分かったのでしょう。
次からの物件でも、この経験を生かして欲しいです。
しかし、監督さん!
私はこの物件、夏よりも冬に自信があります。
なぜなら、この物件には、床下暖房があるから。
|
床下放熱器。室内に出ないのでスッキリ!
熱源は温水。 |
|
上から見るとこんな感じ。 結果として、床下のジメジメ感はなく、カラッと乾燥。床下も室内と同じ環境になります。 年間を通じて、温度・湿度共に安定。 |
|
洗面室には、タオル掛けを兼ねた放熱器を配置。
洗面室が寒くなることはなく、タオルもすぐに乾きます。ヨーロッパでは一般的。 |
床暖房と違い、床下全面をあたためることが出来る床下暖房は、床暖房のようにリビングと廊下の温度差がありません。
また、面積が広いこと(1階全面を暖める)ことで、温水の設定温度を低くすることが出来ます。
また、輻射暖房なので、エアコン暖房よりも快適性が上です。
ご依頼者のT様。
寒い時期、現場監督さんや大工さんを交えて、体感会みたいなものを開いて頂けると嬉しいです。
↓ランキングに参加中。このブログは今何位?
にほんブログ村


