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温暖化防止省エネ住宅セミナー + パッシブハウス東京第1号住宅

2007年08月01日

林さんと、ロックウール工業会主催の、『温暖化防止省エネ住宅セミナー』及び、『パッシブハウス東京第1号住宅の現場見学会』に行って来ました。

最初の1時間半は、東京駅近くで講師によるセミナー。
現場見学会の様子 その後はバスで移動して、パッシブハウス東京第1号の見学会。 東京という建築地では、無暖房住宅に相当します。インターネットでその工事の経過を見ていたものの、やはり現場は勉強になります。

その施工状態だけでなく、細かな納まりも勉強になりました。噂には聞いていた施工業者さんですが、やはり良かったです。

工法の基本はツーバイフォー。
ただし、断熱性能を上げるために、外周部はツーバイシックスです。

外側の付加断熱(ロックウールボード) 外壁の断熱材は、ツーバイシックスの140mm+外壁 外張り断熱 60mmのトータル 200mm厚断熱。
屋根部分は当初、ロックウールの200mmの予定でしたが、高さ制限により施工が困難なため、フェノールフォーム66mm+ウレタン120mmに。
これは、分譲物件で採用されているグラスウール10kに換算すると、280mm以上の厚みに相当します。

下部の断熱は、床断熱ではなく、基礎断熱。外側と内側併用で、厚みは150mm。

サッシは、真空ガラスを使った樹脂サッシ。
サッシ内部には断熱材も入っています。(普通は中空)
使われているサッシの性能は、1.24W/(m2・K)という性能で、これは、
Low-E樹脂ペアガラスの約2倍の性能。

最終的なQ値は、0.904W/m2・K
これは、東京の次世代省エネ基準 2.7W/m2・Kの、約3倍の省エネ性であることを示しています。
凄い省エネ性です。大手ハウスメーカーの、かなり良い仕様の2倍以上の省エネ性です。
30年後の省エネ基準でも、十分クリアするでしょう。

気密性能を示すC値は未計測の状態ですが、この施工業者さんの過去の実測値は、去年のデータで 0.16cm2/m2ということでしたので、これに近い値になり、十分な性能です。
これも、大手ハウスメーカーの仕様の、10倍以上の高性能。
ここまでの性能を得られれば、大手ハウスメーカーでも追従出来ません。

現場の施工は丁寧で、参考になる納まり方がいくつもありました。

一般の方はこのような物件を見ても、「単に断熱材を厚くしただけ」と思われるかも知れませんが、そうではありません。
そこにたどり着く為には、しっかりとしたバックデータを持ち、難しい納まりをいくつもクリアする必要があります。

今日の前半のセミナーで、東京大学の坂本先生のスライドに、納得できるものがありました。それは、以下のようなものです。


住宅・建築の省エネ対策の基本

1. 建物の断熱化・日射遮蔽(暖冷房負荷の削減)
2. 設備機器の効率向上と、そのためのメンテナンス
3. 自然エネルギーの活用
 アクティブ:太陽熱利用と太陽光発電の推奨
 パッシブ:自然通風と自然採光の活用・推奨

このうち、重要なものは、だということです。


私もこれが、住宅・建築の省エネの王道だと思います。

建築のエンジニア が省エネに大きく影響できるのは、と、のパッシブの項目。
その他は一見、建築であっても、頑張っているのは他業種のエンジニアです。

例えば、太陽光発電。
大手ハウスメーカーでも積極的に売り出しており、省エネになるとしていますが、太陽光発電の効率を上げるのを頑張っているのは、電機メーカーのエンジニア。
建築側としては、簡単に言えば、それを設置するだけ。
大した努力はありません。エアコンの効率向上も同じ。
だから、これらの設置は建築関係者が威張れるものではないと思っています。

それに対し、1. 建物の断熱化・日射遮蔽は、建築のエンジニアの頑張りそのもの。太陽光発電は、新築の住宅に取り付けても、築30年の住宅に取り付けても、築1000年以上の建物に取り付けたとしても、効率は同じ。しかし、建物そのものの省エネ性は、建物の作り方で全く違ってきます。
まさにノウハウの部分で、今回のように次世代省エネの3倍の性能を得られたのは、電機メーカーのエンジニアではなく、建築のエンジニアの頑張りです。

建物の省エネの王道は、上記のの順番だと思いますが、その1番目の理解が浅い、あるいは分からずに、中途半端な建物性能しか出せない建築関係者ほど、壁の中の通気とか、なんとかソーラーとか、地熱やなどに走っている印象があります

太陽光発電や、エアコンの寿命は建物の寿命よりも短いもの。
それで省エネを図るより、未来永劫続く、建物そのものの省エネ性を上げる方が、ずっと価値があると思います。

全ての住宅が今回の性能まで到達することはまず考えられませんが、このような物件が存在するということは、覚えておいて損は無いと思います。


パッシブハウス東京第1号の施工を示したブログはこちら

パッシブハウスS邸の挑戦
 http://x-unoblog.seesaa.net/

地鎮祭 ~以前の物件の業者さんに再会~

2007年08月06日

品質チェックの地鎮祭へ。
ご依頼者は、業者さん選定の時からご依頼を頂いている方。様々な検討の結果、本日を迎えました。

前に建っていた建物を取り壊しての建て替えですが、以前建っていた建物を壊すと、こんなに敷地が広かったのかとビックリ。車を置けるスペースがあるので、施工業者さんも工事がラクでしょう。

地鎮祭後、現場監督さんから工務店さんの紹介。
しかし、「う~ん、どこかで見たことがあるような・・・」と思っていたのですが、やはり、そうでした。

工務店さんから先に、「以前、渋谷区の物件でお会いしましたよね」と。
やっぱり!

一回、第三者のチェックを受けていれば話は早い。
私が品質チェックの業務に関わってもう3年。このようなケースが増えてきた印象があります。
以前の物件と同様、丁寧な仕事を期待してます!

大きな集成材

地鎮祭が終わったあと、近くの品質チェックの現場に立ち寄り。
現場では、駐車場ガレージの組み立て中。しかし、その材料にビックリ。

巨大な集成材 その材料とは、右の写真の集成材。
集成材による規格材の梁の寸法は、1寸(3cm)刻み。つまり、12cm、15cm、18cm、21cm、24cm、27cmという風に大きくなっていきます。
今回の物件の集成材は、22段積み。つまり、高さ66cmにもなります。
一戸建ての梁に使われる高さは、だいたい30cm前後で、大きくても45cm程度ですから、66cmというのは本当に大きい。
重量も重く、職人さんも取り付けるのがとても大変そうでした。ちなみに固定は、専用の金物です。

最近増えてきている、木造の小中学校校舎・体育館に使われるような集成材です。 無垢材でこれだけの寸法の梁を作ろうと思うと、樹齢何百年にもなるようなものが必要です。値段もかなりのものになるでしょう。
しかし、集成材は小さな木の組み合わせなので、いくらでも大きく出来ます。材料の無駄が出にくい材料だと言えますね。

コンクリート型枠の存置期間 JASS5

2007年08月08日

今日は、品質チェックのコンクリート打設立会い。
ご依頼者も現場で、打設の立会いです。

まずは、前日の配筋チェックで指摘した内容の確認を。
主にかぶり厚不足の指摘でしたが、型枠をずらして、かぶり厚を確保していました。
コンクリートの量は増えますが、全体から見れば微々たるものです。

この日はコンクリートの底部分の打設でしたが、打設前に施工業者さんが、「型枠を明日外してもいいですか?」と聞いてきました。
「この天気なら、明日には固まっているので」という理由です。

お盆前の休み前に仕事を終わらせたいのは分かるのですが、残念ながら翌日ではダメです。期間が短すぎます。

このような時、コンクリート型枠の存置期間の根拠が問題となります。建築基準法には、そこまで細かなことは書かれておらず、指摘しようにも、強制力が無いためです。

マンションの場合、どの基準を標準とするか設計図書に書かれているので、それが根拠となります。
今回の場合、鉄骨造の建物でしたが、設計図書の標準仕様書に、コンクリートの施工は「JASS5による」と書かれていましたので、ラッキーでした。これを根拠とすることが出来るからです。

JASS5とは、日本建築学会の標準仕様書のうち、鉄筋コンクリート工事に関する仕様書です。

JASS5の記載は、私が書いたものではなく、当然ながら設計、施工側が書いたものです。
図面の中でその記述を施工側に見せると、納得されたようで、その基準に従うことになりました。

打設そのものは無事完了。
暑い日が続きますので、型枠を外すまで、ときどき散水しておくのが理想です。
幸い、ご依頼者のご実家がすぐ近所ですので、ホースで散水することを薦めてきました。

綺麗なコンクリートに仕上がるといいですね。

基礎の配筋検査で、ガス管用のスリーブが・・・

2007年08月09日

品質チェックの配筋検査へ。
日程が変わって、社内検査は前日に終えたとのこと。

当初、社内検査と同時刻のはずでしたが、現場監督さんにご足労頂くことになり、恐縮です。

配筋そのものに大きな問題はありませんでしたが、指摘にあったのはガス管のスリーブ。

コンクリートは、後から穴を空けるのは大変です。そのため、水道管やガス管を通すところは、スリーブと呼ばれるパイプを入れておき、コンクリートを流して、固まった後にスリーブを取り外します。

スリーブを取り外すと、そこが空洞になっているので、配管を通せるということです。
今回、そのスリーブが鉄筋と密着しており、スリーブを外した時に鉄筋が見えてしまう状態になっていました。この場合、鉄筋が錆びることによって、コンクリートを傷める可能性があるので、是正が必要です。

よくみると、水道管のスリーブの大きさは同じですが、取り付け方法は良好。しかし、ガス管のスリーブはNG。どうして、同じ施工業者さんなのに、違う施工方法になっているのでしょうか。

答えは簡単。それぞれを取り付けた業者さんが違うからです。
水道のスリーブは、水道屋さん。ガス管のスリーブはガス屋さんが取り付けました。このハウスメーカーでは、水道管は補強部材も含めて、厳しく規定されていますので、水道屋さんにそのような意識があったのでしょう。

しかし、是正は簡単なもの。簡単に直ります。工事前に直しておけば問題ありません。これが、完成後に見つかると、なかなか大変ですが。

夏型結露(逆転結露)対策の調湿気密シート、可変透湿シート

2007年08月10日

品質チェックの現場に移動するまでの社内、エアコンで夏型結露(逆転結露)の実験

冬は、外気が寒く、室内が暖かいので、サッシやガラスの性能が悪いと、そこで結露が起きます。

これが、夏に起きるのが、夏型結露逆転結露
室内が冷たく、屋外が暖かいときに起きる結露です。夏型結露や、逆転結露と呼ばれます。

夏型結露(逆転結露)の実験 自動車では、冷房を強めにして、フロントウィンドウ吹き出しにすると、この現象が起きます。特に、湿度の高い日。日中よりも夕方の方が出やすいです。
ちなみに、結露が出るのは冬とは違って屋外側ですので、ワイパーを動かせば簡単にふき取れます。
建物でも、壁の構成によっては夏型結露逆転結露)の恐れがあります。しかし、冬の結露によって建物が大きな被害を受けたという話や、その物件は目にしますが、夏型結露でそのようなことはあまり聞きません。発生したとしても短時間で、結露量も少ないためでしょう。

壁面よりも結露が生じやすいガラス面で、エアコンを強めにした車内でも、結露が生じるのは写真のようにわずかですので、普通の居室ではあまり深刻に考えるようなものではないのかも?(地下室は別)

同様の条件に近いコンビニのガラスでも、全面びっしりの結露もあまり見ないですしね。エアコンの設定温度が27℃前後であれば、まず大丈夫だと思います。

ちなみに、夏型結露逆転結露)を防止するための材料としては、調湿気密シート(可変透湿シート)という材料を使います。
商品名では、デュポン社のザバーンがよく使われます。覚えておくと何かの役に立つかも知れません。

真夏のコンクリート打設における、ひび割れ対策

2007年08月11日

品質チェックのコンクリート打設立会いへ。
天気は朝から快晴です。

真夏のコンクリート打設というのは、冬よりも心配が多いです。
コンクリートは冬よりも早く固まりますので、渋滞や工事の遅れが心配。打設後は、太陽の直射日光に長時間当たると、ひび割れの問題が出てきます。

今回の物件では、コンクリートのプラントが比較的近かったので、時間の問題はOK。あとは、ひび割れ対策。

真夏のコンクリート打設における、ひび割れ対策 しかし、ここもOKでした。
コンクリートを流し終わったあと、直射日光を遮るため、ビニールシートで基礎全面を覆ったためです。これで、直射日光によるひび割れは、かなり軽減できるでしょう。
夏のコンクリートのひび割れ対策には、この他に散水もありますが、打設直後にはできません。ある程度固まった後になります。
散水も行っておけば、まずひび割れが入ることはないでしょう。

監督さん、職人さん、お疲れ様でした!

山紫水明

2007年08月12日
夏休み。
見てるだけでも飛び込みが楽しそう。
ちなみに私は、ベタベタしないので海より川のほうが好きです

昼寝

2007年08月14日

いいね、気持ち良さそうで
シベリアンハスキーの血が入ってるから暑さは苦手のようで

放射温度計でアスファルトを計測

2007年08月16日
マイ放射温度計で駐車場のアスファルト温度を計測。 午後3時で53度オーバー

体感温度は、空気の温度だけでなく、周辺の物体の温度も関係します。
これでは暑く感じるはずです


外壁の温度と色1。放射温度計で計測。

2007年08月17日

放射温度計を使い、建築中の現場で南面外壁の温度を計測。約63度。

触ってもかなり熱い。




外壁の温度と色2。放射温度計で計測

外壁の近くにあった白い部材

放射温度計で計測すると、同じ場所にあっても温度は10度以上も違う。

夏を考えたら外壁も屋根も白が有利。
でも冬は黒の方が有利。
季節によって色が変わる外壁があったらいいのに!?

温度ではなく、湿度を下げるためのエアコン。顕熱、潜熱、全熱(エンタルピ)

2007年08月19日

幾分か涼しくなったと思いましたが、夜に降った雨で少し蒸し暑くなりました。

暑い季節には、エアコンを使う方が多いでしょう。寝苦しいため、寝ているときもエアコンをつけっぱなしの方もいるでしょう。

 

さて、そのエアコンですが、エアコンには温度を下げる役割と、湿度を下げる役割の2つがあります。これは、空気の中には水蒸気の形で水分があり、それが熱を持っているためです。

単純な、乾燥した空気だけが持っている熱を顕熱(けんねつ)

空気の中にある水蒸気が持っている熱を、潜熱(せんねつ)といいます。

そして、顕熱潜熱の合計が、全熱(ぜんねつ)で、エンタルピとも呼ばれます。

 

さて、エアコンの仕事は、どちらの役割が大きいのでしょうか。

 

今から3日前、8月16日の正午の東京は、気温36.5℃、湿度51%でした。これは、不快指数という指数で示すと87となり9割以上の人が暑さを感じる状態です。
また、この空気1m3に含まれる水分の量(絶対湿度)は、21.8gで、エンタルピは20.4kcal/kg(86.9kJ/kg)という値になります。

この空気を、そのまま部屋や会社の事務所に取り入れたら、暑くて暑くて仕事がはかどりませんので、エアコンで28℃に冷やします。

 

事務所で働く人が不快に感じないよう、不快指数を76以下にすることを目標にし、湿度の設定は50%にします。
このとき、気温28℃・湿度50%の1m3に含まれる水分の量(絶対湿度)は、13.6gで、エンタルピは13.9kcal/kg(58.0kJ/kg)という値になります。

 

顕熱比 前置きが長くなりましたが、8月16日正午の東京の外気を、仕事がしやすい環境にするためにエアコンを動かすと、電気代の内訳(エアコンの仕事の内訳)は右のグラフのようになります。


グラフから分かるように、エアコンの仕事は、熱を下げるよりも除湿の方が割合が大きくなっています。
高温多湿と言われる日本の夏では、空気中の水分を取り除くためのエネルギーが、かなり大きくなります。
エアコンの室外機のホースから出てくる水は、エネルギーの塊と言っても良いでしょう。

 

ちなみに24時間換気は、1時間に0.5回、部屋の空気が変わるように計算します。つまり、1時間で部屋の半分の空気が新鮮な空気と入れ替わる訳です。

 


ここから、エアコンのドレイン水から出てくる水の量がわかります。試算してみましょう。

8畳間の部屋の体積は約32m3。1時間に0.5回ということは、1時間に約16m3の空気が入ってくることになります。

 

先の例で、気温36.5℃、湿度51%の空気1m3には、21.8gの水分が含まれていると書きました。この空気を28℃、50%にするためには、13.6gまで水分を減らす必要があります。
従って、(21.8g - 13.6g) × 16m3≒130gとなり、ドレイン管からは1時間に、約130ccの水が出てくることがわかります。これは、ヤクルト2本分に相当します。24時間では3リットルを超えます。

8畳の部屋でこの量です。
延べ床100m2の家を同様に計算すると、1時間に約1リットル。24時間では24リットル程度になります。かなりの水分量ではないでしょうか。

 

世の中に、「夏涼しい」と謳う建物の工法はいくつもあります。
壁の中を空気が通るとか、床下の冷たい空気だとか、そのような工法です。

 

それらの資料を良く見るとわかると思いますが、言及しているのは「温度」つまり、顕熱だけ。冬の暖房の場合、顕熱だけ考えれば省エネは問題ありません。
しかし、高温多湿といわれる日本の夏では、エネルギーの消費を抑えるためには、これまでの例でも分かるように、湿度潜熱)への対策の方が重要です。
それらの工法に関わっている建築関係者の中には、顕熱潜熱の区別さえ分かっていない人も多い(というか、そちらの方が多い)ので要注意です。

 

では、建物側で湿度のエネルギー(潜熱)をどのように削減できるのか?
これが難しい。

 

日射を遮るための庇やすだれ、太陽の熱を反射させるLow-Eガラスなど、建物そのもので対処できるものは、顕熱のみ。
湿度を取り除くためには、エアコンのような機械設備を使わないと困難です。

 

除湿のため、地面に穴を掘り、そこに外気を送り込んで地熱で冷却するクールチューブという方法もありますが、結露水が底に溜まってカビが生じる問題や、人口が多い地域ではその穴を掘る敷地の問題から現実的に難しいといえます。

 

イギリスの建築批評家、レイナー・バンハムは、1965年に書いた、「環境としての建築―建築デザインと環境技術」という本の中で湿度について以下のように書いています。


 環境管理に包含される全ての要因のうちで、湿度はほとんど建築の歴史にとって最も有害で、微妙で、制御しようにもとらえどころのないものであった。


このように、エアコンが出来る前までは、湿度をコントロールすることがいかに難しかったのかが分かります。

 

エアコンや全熱交換機などの設備ではなく、建物そのもので除湿にかかるエネルギーを減らす方法として、余分な水蒸気を入ってこなくするために、気密性能を上げるという方法があります。
(厳密には、気密性能ではなく防湿性能ですが、防湿性能を測る方法はありませんので、気密性能で代用します。)

 

省エネ住宅を本当に作っている人が、気密性能試験を行い、建物の気密性能を高めるのは、防湿性能を上げて、冷房にかかる費用を下げるためでもあるのです。

 

逆に言うと、「気密性能は高くなくても、すき間風があった方がいいんですよ~」などといっている建築関係者は、
「エアコン入れても、すき間からたくさんの湿気を持った空気が入ってきてしまうけど、ごめんなさいね~」と言っているのと同じです。

 

普段、意識することのない「空気」ですが、その特性というものはなかなか奥深いものです。

配筋検査、コンクリート打設、構造検査

2007年08月21日

10時から品質チェック配筋検査

配筋検査の様子 RC造の建物なので一戸建ての基礎よりも鉄筋がずっと多いです。
ちなみにこの建物、(まだ工事はしていませんが)外断熱工法!当初は普通の内断熱の物件でしたが、ご依頼者や設計者のご理解もあり、外断熱工法となりました。
途中の経過は、ここでも随時紹介したいと思います。

午前中とはいえ、直射日光が当たる現場は暑い。水分補給しないと倒れてしまいそう。
直射日光が当たらない下に降りただけでも大分涼しく感じます。

検査の結果、指摘箇所は明日までに直すことに。明日の打設前に、是正の確認にお伺いします。

移動して午後からはコンクリートの打設立ち会いです。こちらは設計コンペの物件。
断熱は充填断熱140mm+外張り断熱20mm併用、全館空調採用でQ値は次世代省エネ基準の半分ほどの省エネ住宅。

コンクリート打設 暑い中のコンクリート打設は、コンクリートの運搬時間が心配です。
やや遠距離なプラントでしたが、遅延なく作業が進み、一安心。ミキサー車を待たせないため、やや多めに発注したコンクリートが余ってしまったのは残念でしたが。

 

ホースが詰まってしまうことを心配されていたポンプ車のオペレーターも、ホッと一安心といった感じでした。
ポンプ車のゴムホース ちなみにコンクリートが詰まってしまうと、ポンプ車の分解が必要。
バラして組み立てるだけでも、場合によっては50万円程度かかるとか。
右の写真でポンプ車のオペレーターが担いでいるゴムホースだけの交換でも8万円ほど。
やっぱり結構高いですね。ちなみに自然消耗のため、ゴムホースは毎年交換するそうです。


太陽が良く当たる南向き物件だけども。。。 現場近くに見えるマンションが、太陽の日差しを浴びて真っ白。
しかし、中に住んでいる人はかなり暑いでしょうね・・・。
庇のように遮るものもなし。
バルコニーが出ていれば、それが庇の効果となり、かなり日差しはカットできますが、現状の状態では難しい。
夜まで熱を持ち越すのは間違いないでしょう。
コンクリートの蓄熱性が裏目に出る格好です。

現場を後にし、密かに応援していた常葉菊川が甲子園で負けたのを移動中の車内で知った後、本日3件目の現場に到着。最後に3点返したのに残念!
現場では、鉄骨造の構造検査です。

構造検査前、建て方の段階で何度も足を運んでいるので、職人さんとも顔なじみ。
30代と20代らしき職人さん2名で、ずっと作業されています。

しかし、3階建てのこの建物が、クレーンを使ったとはいえ2名で組みあがるのですから、工業化というのは便利なものです。
構造検査の結果、大きな指摘事項は無し。引き続きお願いします。


検査後、熱中症の予防のため、若い職人さんに「水分を取って下さいね」とお伝えすると、1日4リットル以上の水分を取っているのだとか。
足場のシートであまり風が入ってこない現場の状況では、必然的に汗も出るでしょう。

ちなみにこの日の私、ミネラルウォーター1本(500ml)、ペットボトルのお茶4本(500ml×4本)、アクエリアス1本(500ml)飲みました。合計で3リットル。その他、朝・昼・晩で飲んだ水やお茶を考えると、4リットルくらい飲んでそう。

たくさん汗をかいた日のシャワーは気持ちいいですね。
しかし、現場での作業を考えると、日中はもう少し涼しいとありがたいのですが。

電車移動の一日

2007年08月22日

今日は朝1番で、東京メトロに乗って昨日の配筋検査の現場へ。
その後、再び東京メトロ。JR山手線に乗り換えて、昨日コンクリート打設を行った現場を確認。日射対策のため、ブルーシートがかけられていました。ナイスです。

荷物を持って歩くのが疲れたので、駅までは都バス。再びJR山手線に乗り、東急電鉄に乗り換え、引渡し済みの物件へ。

漏水の確認でしたが、何もなく一安心。
加藤さんが水漏れの夢を見たから心配だったとか。加藤さんの夢で動く、私。)

その後再び、東急電鉄。途中下車して、先日地鎮祭を終えた現場に、地業の確認。
擁壁工事が必要な現場ですが、この様子では基礎工事までもう少しかかりそう。

東急電鉄に乗りなおし、JR山手線乗り換え、品川で横須賀線に。
現場に着くまではずっと熟睡。電車の中の睡眠5分は、夜の睡眠1時間に相当しそうな感じ。

現場に到着。
ご依頼者から施工が心配とのメールが来ていたので確認しましたが、いくつかの是正で大丈夫そうです。

帰りはJR。その後、東京メトロで事務所に。
電車三昧の1日でした。

自動車の衝突安全テスト

2007年08月23日

先日、narinari.comに乗っていた記事。

世界展開加速の中国製自動車、「安値」が武器も安全性は最低

日本に住んでいるので中国の車に乗ることはないと思いますが、映像を見たときは衝撃でした。
衝突実験は普段見ることはありませんが、設計の違いは歴然ですね。
私の車は10年選手ですが、10年前と今では、自動車の安全性というのはかなり違ってきているのでしょうか。他分野のことなので、正直よく分かりません。

住宅の分野においては、10年前の建物と今の建物を比べると大きく耐震性が向上しています。特に、法改正があった、2000年以降の物件です。

しかし、その法改正を未だに満たしていない物件も、一部であるのが実情。
法改正があっても、それを知らないまま、あるいは勉強しないまま、今日でも建てられている物件があるのです。

この原因は、木造2階建てのような小規模な建物(4号建物と言います)については、確認申請時においても、構造部分のチェックが省略されているためです。

これは、「4号建物の特例」と呼ばれているものです。
しかし、世間で「特例」というのは例外的なものを意味し、全体的な数から見ると少数なのがほとんどなのですが、建築の世界では「特例」に該当する件数の方が圧倒的に多いのは変な話です。


来年の12月にはこの特例は無くなる予定です。構造を知らないと、木造2階建てであっても、建物が建てられなくなるということです。木造の研究者に言わせると、「ようやく」という感じでしょう。

しかし、この特例が無くなる来年までは、注意が必要ではないでしょうか。
特に、小規模な設計事務所、工務店に依頼する場合は要注意です。

配筋検査と、アンカーボルト固定のアイデア商品

2007年08月24日

朝1番で、品質チェックの配筋検査へ。
高速道路で行こうと思っていたけど、混んでいたので一般道(環七)で。

しばらく順調だったものの、環七も混んでいる。混む場所はわかっているので、脇道を抜けて渋滞を回避。予定より15分ほど早く到着

現場の鉄筋は、ユニット配筋(一定の長さで鉄筋が組みあがっており、それぞれを鉄筋で繋ぐもの)ではなく、全て現場での手組み。

一般的にユニット配筋の方が良いとされており、大手ハウスメーカーはほとんど全てユニット配筋。
しかし、ユニット配筋の場合、基礎形状が複雑な場合や、交点が多い場合には、補強筋が何段も重なってしまうというデメリットがあります。

鉄筋の加工例 手組みの場合、施工者の腕にもよりますが、鉄筋の加工次第でそれを避けられます。
右の写真は、この現場での写真。
立体感が分かりづらいかも知れませんが、鉄筋を立体的に加工してあります。ユニット配筋の場合、こんなにシンプルになることはなく、補強筋が何本も重なってしまいます。
交点がシンプルになるのは、手組みのメリットですね。

指摘事項として、鉄筋位置のずれがありましたが、すぐに直してもらいました。

しかし、その後で問題が。
着工前にもらっていた基礎伏図には、アンカーボルトの位置が書いてなかったので、配筋検査時にはしっかりと書かれたものがもらえるものだと思っていました。
しかし、普段からこちらの業者さんはそのような図面は書いていないとのこと・・・。

それは、マズい。
なぜなら、図面が無いということは、基礎を担当する職人さんによって、アンカーボルトの位置が変わってしまうということです。つまり、職人さんの知識によって、建物の耐震性が左右されるということ。

幸い、設計者も現場にみえたので、型枠を組む段階までに、アンカーボルトの位置を追加した基礎伏図を書いていただくことになりました。

配筋検査後、車で北上。別の現場で、外装+断熱の確認。
断熱の施工に不備があったので、現場監督さんに伝えました。

その後、南下して次の現場へ。
型枠の確認です。アンカーボルトの位置を図面と照合すると、2本不足。1本は、職人さんも分かっていましたが、もう1本は見落としでした。
現場には、予備のアンカーボルトが無いので、明日の打設前に追加することに。

ここで、目にとまったものが。
それは、アンカーボルトを結束する固定支持具。

アンカーボルトの先付けには、いろいろなタイプがあります。
型枠に取り付けるものや、鉄筋に取り付けるもの。
鉄骨系のハウスメーカーでは、型枠の上に金属製のプレートを置き、そのプレートにアンカーボルトを配置します。

鉄筋に取り付けるタイプは、安価でコンクリートの打設がしやすいものの、鉄筋の位置が悪いとアンカーボルトの精度が悪くなります。

アンカーボルトの先付け この現場で使われていたのは、右のように、鉄筋に取り付けるタイプ。
幸い、この現場では鉄筋位置が精度上の問題になることはありませんでした。

このようなタイプの固定支持具は、金属製のものがほとんど。金属の弾性を利用するタイプです。
しかし、実際に使ってみると、意外と取り付けのときに硬くて大変だったりします。
この現場では、ゴムっぽい樹脂製のものでした。これなら柔らかく、かつ弾力性もあり、取り付けが簡単そうです。

アンカーボルト支持具 サイズはとても小さめ。
製造コストも安そう。

現場には、いろいろなアイデア商品があるものですね。
このようなアイデア商品や、各種工法・部材を広く知ることができるのは、いろいろな業者さんの現場を見ることができる、この仕事の醍醐味かも知れません!?

コンクリート打設、最終報告に無線LAN

2007年08月25日

眠い目をこすりながら、千葉へ品質チェックのコンクリート打設立会いへ。
今日はスケジュールがギリギリになりそうなので、電車での移動です。

現場からコンクリートの工場まではとても近いようで、伝票を見ると15分ほど。
コンクリートが固まるまでの時間が短い夏の時期、この短時間はありがたい。ホッします。

コンクリートの打設が予定よりも早く終わったため、午後の現場に行く前、都内に戻ってコンクリート打設前の確認に。
昨日の、アンカーボルト不足箇所の確認です。
確認後、遅い朝食を食べ、再び千葉へ。

午後からご依頼者立会いのもと、今後の現場の工事を確認。
品質チェックの最終報告のため、次は世田谷に移動。

移動での電車の中で、急げばギリギリ間に合いそうだったので、朝1番の現場に途中下車。
駅からはダッシュで、現場に到着。

暑い日だったので、コンクリートのひび割れが気になっていたのです。
幸い、コテ押さえをしっかり行なっており、ひび割れの兆候は無し。

再び、駅に戻ります。
駅に到着する頃は、さくら事務所の青いシャツがびっしょり。この時期、着替えは欠かせません。

予定の時間、5時にご依頼者宅に到着。
営業担当者の方が、最後のご挨拶ということで、現場にみえていました。ちょっと驚き。

スキップフロアのこの物件。
リビングから上の階も下の階も見えて面白いです。

スキップフロアは、構造的に2つ(2棟)に分けて考える必要があります。
スキップフロアの物件を、各床レベルで分けて考えないと、それぞれの揺れ方が違うことや、壁量が不足する可能性があり、結果として危険な建物になる可能性があるためです。

今回のこの物件の構造担当者は、枠組壁工法(ツーバイフォー工法)の構造計算指針の委員にもなっている構造に詳しい方でしたので、その点は大丈夫!さすがです。

ご報告の後半、お話は自宅内の無線LANについて。
ルーター、ハブ、b、g、aなどの規格、セキュリティ面ではSSID、WEP、WPAなどいろいろ覚えることがあります。

K様。
繋げなかった時はご連絡下さい。近くにお寄りしたとき、設定致します。


※建築技術 2006年10月号、p100~103
 建物の形状と壁配置の考え方、山辺豊彦

引渡し済み物件の現場監督さんからの電話。「この家、凄いです!」

2007年08月27日

午前中に私用を終えた後、午後から千葉の現場へ。
予定より早めに指摘箇所の是正が終わったという連絡を元に、現場の確認です。

現場はしっかりと是正が終わっていました。
帰りはいつもと違うルートで事務所に。JR八丁堀駅って、ちょっとさくら事務所からは距離ありますね。でも、運動不足の私にはちょうどいいかも。

夕方からは、さくら事務所のメンバーで、一戸建て関係の会議。

会議の途中、既に引渡しが終わった品質チェック物件の現場監督さんから電話がかかってきました。
さくら事務所の設計コンペ第一号の物件です。

「もう終わった現場なのに何だろう?」と思い電話に出ると、いつも元気な現場監督さんが、いつも以上に元気な様子。

あの現場で、24時間換気の配置や基礎断熱を提案されたのは、大下さんだそうですね。あの物件、凄いです!

「え?どういうことですか?」と聞き返すと、要点は以下のようなものでした。

  • 工事前、いつもやっていない設備等が入っていたので、その効果は疑問視していた。
  • 今日、定期メンテナンスの為に建物の中に入った。
  • 室内の温度差が、これまで引き渡した物件のどれよりも小さい。
  • 玄関から入って涼しいが、リビングが寒すぎることも無い。
  • これまで引き渡した物件のどれよりも、空気がサラッとしている。
  • これまでの建物とは、別のよう。
  • なのに、エアコンはドライの微弱設定で運転

この物件には、全館空調は入れていません。
ちなみにエアコンの設定については、私が先週ご依頼者宅にお伺いしたとき、エアコンの設定温度や、風向きについてアドバイスをしています。

夏は、暑いといっても室内外の温度差は10℃未満。冬のように20℃近くの温度差はありません。
この物件の断熱性は高いので、冷房で重要なのは温度(顕熱)を冷やすエネルギーではなく、除湿となる潜熱。
この物件では基礎断熱を採用したことや、面材を張っていることで気密性能が高くなっているため、防湿性能も上がっていると思います。
結果として、冷房運転ではなくドライ運転でも建物は快適に。
ちなみに2階はリビングの2.2kWのエアコン(6~9畳用)で、その3倍以上の面積を冷やしています。
省エネ住宅に詳しくない設計者であれば、200V仕様の、4.0kW以上のものを入れていたことでしょう。建物にお金がかかっている分、設備でその費用を回収しようという狙いです。
 

さくら事務所の設計コンペでは、ご依頼者からコンペの料金をもらっているので、施工業者さんなどから、バックマージンなどは一切受け取っていません。(多くの設計コンペでは、ご依頼者が無料に近く、業者さんからバックマージンを受けることが多い)

そのため、設計コンペでは、「ダメなものはダメ!」などということを、本音トークで話しています。
また、設計段階からチェックを行なうことができるため、着工前に「こうした方が良い」という点は、実際の設計に生かして頂いています。

この物件でも、この施工業者さんが普段は行なっていない設備を、私の意見でいくつか採用して頂いています。
一見、無茶にみえたかも知れませんが、私にはバックデータと理論的な裏づけあったので、心配していませんでした。
その結果、出来上がった物件が、現場監督さんが体感されたように、いつもの建物とは違っていたのでしょう。

現場監督さんであれば、いつもその会社の建物をよく分かっていますので、建物に入ってその違いがすぐに分かったのでしょう。
次からの物件でも、この経験を生かして欲しいです。

しかし、監督さん!
私はこの物件、夏よりも冬に自信があります。

なぜなら、この物件には、床下暖房があるから。

床下放熱器

床下放熱器。室内に出ないのでスッキリ!
しかも、室内に出るタイプの放熱器よりもずっと安価です。
ちなみに、風は出ません。自然対流です。

熱源は温水。
なので、ガスでも電気でもヒートポンプでも、エコキュートでも、ガスコージェネでも、太陽熱でも何の熱源でもOKです。
熱源の交換時期には、その時に最も安い熱源を選べます。

上から見るとこんな感じ

上から見るとこんな感じ。
冬には暖かい空気がここから上がってきます。
夏季には、ここから室内の空気が床下に流れます。なぜなら床下には、空気を引っ張るための24時間換気ダクトが3本入っているから。
ちなみにこの物件の場合、1日に10回程度、床下の空気が入れ替わります。

結果として、床下のジメジメ感はなく、カラッと乾燥。床下も室内と同じ環境になります。

年間を通じて、温度・湿度共に安定。

タオル掛け兼放熱器

洗面室には、タオル掛けを兼ねた放熱器を配置。

洗面室が寒くなることはなく、タオルもすぐに乾きます。ヨーロッパでは一般的。
浴室に暖房機が無くても、問題なし。

放熱量の設定は、廊下に設けられた集中コントローラーでもできますし、写真の放熱器右下にあるバルブでもできます。

床暖房と違い、床下全面をあたためることが出来る床下暖房は、床暖房のようにリビングと廊下の温度差がありません。
また、面積が広いこと(1階全面を暖める)ことで、温水の設定温度を低くすることが出来ます。
また、輻射暖房なので、エアコン暖房よりも快適性が上です。


ご依頼者のT様。
寒い時期、現場監督さんや大工さんを交えて、体感会みたいなものを開いて頂けると嬉しいです。

ホールダウン金物用アンカーボルトチェックに、地下室の配筋検査

2007年08月28日

本日、立ち上がり部分のコンクリートを流す千葉の現場へ、型枠とアンカーボルトの確認に。

先日の、アンカーボルトが記載されていない基礎伏図となっていた現場です。(ちなみに日曜日に、アンカーボルトが記載された基礎伏図が送られてきました。)

早速図面と照合。
アンカーボルトは、支持具で固定できない箇所を除き、概ねOK。ちなみに支持具は、この現場のため、基礎屋さんが新たに購入されたのだとか。1個700円程度ものですが、100個買ったということですので、まとまった金額になります。
普段は、手植えなんでしょうか。ま、結果オーライ。

 その後、ホールダウン金物用アンカーボルトの確認。
しかし、頂いた基礎伏図、土台伏図、金物配置図をよく重ねてみると、基礎伏図にホールダウン金物が落ちていない!?N値計算を行った金物配置図を見ても、ホールダウン金物は必要。

型枠の確認に立ち会った設計者に確認すると、金物配置図から基礎伏図に金物を写すとき、忘れてしまった可能性があるとか無いとか。うむ、これはマズい。

でも、別に怒るとか、そういうのは無いです。直せばいいんです、直せば。
ホールダウン用アンカーボルトが足りない箇所は合計6箇所。柱の両端にアンカーボルトを埋め込み、座付きボルトでも良い場所ですが、とりあえず埋め込み式のホールダウン用アンカーボルトを基礎屋さんにお願いし、近所の金物屋さんに走ってもらいました。

金物が届くまでの間、他の職人さんにお願いし、ホールダウン用アンカーボルトの位置を出しておきます。

現場で立ち会われた業者さんは、私よりも若い方でした。
金物が届くまで、アンカーボルトと、ホールダウン用アンカーボルトの目的の違い、耐力の違いなどをレクチャー。プチセミナーみたいなものです(?)

「もっと僕も勉強しなきゃダメですね」とおっしゃっていましたが、その意識があるだけで立派だと思います。

ホールダウン用アンカーボルトが届くと、すぐに取り付け。
位置が出してあるのですぐに終わりました。

型枠の確認を終え、次の現場へ。

環七を通って世田谷へ。
環七から甲州街道へ右折するため、右折レーンで待機。

すると、コンコン!と、助手席側のドアを叩く音がします。

「道路の真中で誰?まさか、白バイ!?でも、交通違反してないし・・・」

と思い、左を見ると、そこに居たのはサングラスをかけて、バイクに乗った神尾さん

「イソップかと思ったら、やっぱりそうだった」

神尾さんのバイク って、ビックリしますよ!道路の真中で!
そう言うと、ドドドドドと、大きな音を立てながらバイクを私の車の前に。

明日は、山梨でさくら事務所のバーベキュー大会。
神尾さんは前日からの準備部隊。
バイクの後ろに乗っているのは、キャンプグッズか。ええのぉ~
ちなみに私は明日、これから行く配筋検査の物件で、コンクリートの打設立会いです。。。

甲州街道に入ってからは、神尾さんは高速道路に乗る為左に。
私は現場に行くため右に。

時間が無いのでコンビニで昼食を取ったあと、地下室の配筋検査。
深さはありますが、水は全然出ておらず、良い地盤です。

配筋の状態はとても良好で大きな指摘は無し。
明日は26立方メートルのコンクリートが流される予定です。

あんまり暑くならないことを願ってます。

コンクリートのスランプNG

2007年08月29日

コンクリート打設前の品質試験 スランプ値がNGになっちゃった。
見るからに柔らかそう。

多分、ミキサー車の運転手が洗い水しっかり捨てて無かったんだろうね。

もちろん、ミキサー車にはそのまま帰って頂きました。

今度はスランプ値OK!

新たなミキサー車のコンクリートは、品質試験でもOK!

見た目でもやわらかさが全然違います

画像一覧フリーソフト Linarの表示高速化

2007年08月31日

日々の業務において、画像一覧のフリーソフト、Linarを使っています。
個人的には、7年程度は使っているソフトです。

同じような画像一覧ソフトは、無料のものから有料のものまでいくつもありますが、このソフトは、印刷とホームページ用のHTMLファイルを、細かい定義ファイルで設定できるのが一番のメリット。
印刷の定義ファイルは、画像やコメントのサイズ・位置をミリ単位で調整可能。この細かな調整ができるソフトは少数派だと思います。

普段の業務では、このソフトを使って画像にコメントを入力し、各サービスに合った印刷形式で出力しています。

しかし、このLinarにも難点が。それが、画像の一覧が遅いということ。
OSがWindowsXPの場合、エクスプローラで画像が入っているフォルダを開くと、Thumbs.dbというキャッシュファイルを作成するため、2度目からの表示が速くなります。

同様の画像一覧フリーソフトVIXは、このキャッシュファイルを作成するため、一覧が高速。そのため、時々LinarVIXを使い分けていました。

しかし先日、Linarのオプションを見ていると、その機能があることを発見!これまで、7年も使っていて、気が付きませんでした・・・。

その設定方法は以下の通り。
設定後は、一覧表示が速い速い!もっと早く気が付けば良かった。

Linarのオプション設定

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