品質チェックのご依頼を検討されている方から送られてきた、一戸建ての基礎形状を示した基礎伏図を見て、ビックリ!
一目で見て基礎の立上がりが少なく、立上がりで囲まれた面積が広すぎます。
実は、一戸建ての基礎は、構造の裏づけが無いものがほとんどです。
一戸建ての図面には、鉄筋の太さや間隔などは示されていますが、それだけの量で本当に足りているのか、足りていないのかさえ実は分かっていないことがほとんどです。これは、現在の法律では違反ではありません。
安全な基礎を作るためには、スパン表という一覧表から基礎の仕様を選ぶか、許容応力度計算という構造計算方法で、構造計算するのがベターです。
大手ハウスメーカーは、どちらかで基礎の仕様を決めていますので安全な基礎となっていますが、中小の企業、工務店はどちらも行っていないのがほとんどなのが現状です。
中小の企業、工務店でも、住宅性能表示制度の耐震等級2または3を得ている場合には、スパン表によって基礎の形状を決めていますので、安心です。
布基礎よりも、ベタ基礎が強いとか、そんな簡単は話しではなく、布基礎でもベタ基礎でも、構造の根拠があるものが強いのです。
実際、大手ハウスメーカーは、ほとんど布基礎で、ベタ基礎は少数派です。布基礎だから弱いということはありません。
基礎伏図を書いたのは、工務店と設計事務所が一緒になったところでした。
設計者は、建築士の番号を見る限り、50代後半。これまで作ってきた建物が、この図面に似たようなものだと考えるとぞっとします。大きな地震の際、少なからず基礎に被害を受けるでしょう。
今回のケースは、確認申請前のチェックですので、スパン表などによる検討を行い、安全な基礎であることを確認した後に、確認申請ですね。
(一戸建てのような小規模建築物の場合、確認申請機関ではこれらのチェックは行なっていないので、確認申請が通る=安全な建物とは必ずしも言えません。)
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