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スチールハウスでは、72平方メートルまで広げられる

2006年11月03日

木造のツーバイフォーに使われている枠材(スタッド)を、スチールに置き換えた、スチールハウスという工法があります。

基本的な考え方はツーバイフォー工法と同じで、アメリカ、カナダ、日本、オーストラリア、イギリス、フランス、スウェーデンなど、広くで採用されています。

日本の製鉄メーカーは、中国でのスチールハウスの需要を見込んで、中国において積極的に事業を展開しているところもあります。

この工法の場合、耐力壁線で囲まれる面積は、72平方メートルまで可能です。

つまり、軸組構法(在来工法)の1.8倍、ツーバイフォー工法の1.2倍の広い面積でも、間仕切り壁が要らないということです。
マンションでも、72平方メートル以内の物件というのはたくさんありますが、スチールハウスで作った場合、マンションと同様に72平方メートル以内であれば柱も壁も省くことが出来てしまいます。

なんだかスゴイですね。

一戸建ての場合、耐震等級の理想は 耐震等級3

2006年11月06日

一戸建ての場合、耐震等級の理想は、耐震等級3だと、私は思います。

耐震等級3というのは、住宅性能表示制度において、最高ランクを意味しています。

最高ランクというと、「何だか凄く大変そう」と思われるかも知れませんが、そうでもありません。

大手ハウスメーカーは、ほとんど全ての商品で、耐震等級3が標準です。

フランチャイズの会社や大手建売業者(パワービルダーと呼ばれる)でも、全棟 耐震等級3になっているところがあります。
結果として、耐震等級では差別化にはならないほどです。

ある業者さんの物件で、広告に

 「耐震性が高い!」

と書かれていたため、あるご依頼者が

「耐震等級3を取りたいのですが」

といったところ、

「それはちょっと無理です・・・」

と言われたことがありました。

どうやらその業者さんは、耐震等級を取得したことが無いようでしたが、技術的な裏づけが無い広告には困ったものですね。

マンションより耐震性能を上げやすい、一戸建て

2006年11月10日

マンションと一戸建ての両方をご検討されている方は、鉄筋コンクリートのマンションでは、耐震等級3の物件がほとんどないことに気が付くかも知れません。

実際、マンションの耐震等級はほとんどの場合、等級1です。
耐震等級2は少数派で、耐震等級3になると、探すのが極めて困難になります。
なぜ、一戸建ては耐震等級3が多くて、マンションは耐震等級1が多いのか?

それは、コストの差です。

一戸建ての場合、10年前より全体として構造部分の仕様が上がっており、耐震性能も上がっています。

住宅性能表示制度の耐震性能の評価では、室内の石こうボードなど、これまであまり意識していなかった部分を構造耐力として算入できるため、それらを考慮することで比較的容易に耐震等級3を得ることができるのです。

費用としては、大抵の場合、数十万円レベルのコストアップでしょう。
耐震等級3が標準仕様の場合、コストアップは意識する必要がないほど。

枠組壁構法(ツーバイフォー工法)の場合、普通の仕様でも耐震性能が高いため、特に意図しなくても耐震等級3を得られることもあります。

耐震性能を上げるために、費用が大きく変わるマンション

2006年11月13日

一戸建てに対し、主に鉄筋コンクリートで作るマンションでは、耐震等級3を得るためには、柱や梁、壁を太くする必要があります。また、それに比例して重量も増えるため、基礎も強固なものが必要となり、全体として大きなコストアップになります。

柱や壁を太くして耐震性能を増すと、室内の空間はどんどん狭くなってしまいます。
一般的には、下の階に行くほど、柱も梁も大きくなりますので、低層階の物件ほど狭くなります。

営業サイドからすると、実際の面積が狭いことは売りにくい条件になるでしょう。
(木造一戸建ての場合、耐震等級3を得た場合でも、室内が狭くなるということは、通常ありません。)

コスト面の問題から、鉄筋コンクリート造のマンションでは、耐震等級3がほとんど無いのが現状なのです。
一般的には、マンションの方が耐震性が高いと思われているかもしれませんが、そうとも言えないのです。

 

建築基準法をクリア = 大地震でも建物が無被害 ではない

2006年11月17日

一般の人と建築関係者の間には、建築基準法の耐震性能に関して、意識の差があるかも知れません。

建築基準法では耐震性能において、

 「大きな地震が起きたときでも建物が倒壊しないで、人命を守る」

というレベルを目標にしています。

逆にいうと
、「法律を満たしていた建物に、大きなひび割れや損傷部分が出てしまっても、人命が守られればそれは許容の範囲」
ということです。

構造設計で建築基準法をクリアし、その通りに作られている建物があったとします。
その建物が大きな地震を受けたときに、人命が守られていれば、建物が大きく損傷したとしても、それは許容の範囲だと私も判断するでしょう。

この辺りのお話は、(株)構造ソフト 代表取締役 社長 星 睦廣さんのコラムで分かりやすく書いてありますので、ご紹介致します。

 「構造計算書偽装事件の社会的背景と耐震性能のほんと!」
 ~21世紀にふさわしい耐震性能のマンションとは?~
  http://www.kozosoft.co.jp/gizou/

 

構造的に重要ではない部分が壊れても、実際には生活に支障がでる事も

2006年11月20日

建物は、壁や柱において、構造的に重要な部分と、そうでない部分があります。

構造的に重要ではない部分は、壊れたとしても、それは想定の範囲でもあります。
構造的に重要ではないから、その部分が壊れたとしても、壊れなかったとしても、耐震性能に大きな影響はないからです。

しかしながら実際には、構造部分に大きな損傷がないとしても、生活に支障が出ることがあります。
去年の福岡沖地震でも、そのようなケースが取り上げられていました。

 ■参考
 西日本新聞
 どう守る都市 福岡沖地震・マンション被災<2>落差
 砕けた「耐震」の信頼
 http://www.nishinippon.co.jp/news/2005/0320jishin/dou2/02.html

 

地震に強いマンションを選ぶためには

2006年11月24日

マンションでは、ほとんど全てが耐震等級1で、耐震等級2や3の物件は少ないと、以前のブログで書きました。

しかし、耐震等級に関わらず、地震に強いマンションもあります。
それは、免震装置や、制振装置を付けたマンションです。
免震制振は、阪神淡路大震災以後、よく聞くようになりました。

免震は、建物の一番下に免震装置を付けて、地面の揺れを建物に伝えない方法です。

制振は、建物の最上部や壁などに、制振装置を取り付け、地震や風の揺れを小さくする方法です。
これらの装置を取り付けたマンションであれば、地震に対して強くなっています。

しかし、一言に免震制振といっても、その性能には差があるのも事実です。

 

制振とは?

2006年11月27日

制振とは、建物に装置や重りを取り付けたり、建物同士を繋いだりして、揺れを建物で吸収する方法です。

ちなみに制振は、制振と制震の2つの文字が使われることがあります。

は、地震と風どちらも対応した場合、
は地震のみ対応した場合

に使われます。
(実際には厳密に使い分けられていませんが・・・)

制振は、アクティブ系とパッシブ系の2つに大別されます。
一般の方はここまで知る必要はありません。

詳しく知りたい方にご説明すると、アクティブ系は建物の下の方に加速度センサーなどを取り付け、地震があった時はそのデータを元にコンピューターで重りや装置を制御する方式です。
主に商業ビルで使われます。

パッシブ系はもっと簡単で、オイルダンパーや制振壁を建物に組み込み、リアルタイムの制御は行ないません。
一戸建てに取り入れられている制振装置は、パッシブ系のものです。

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