●雑壁とは?
今、あなたがいるお部屋にドアがあったら、その上を見てください。
ドアの上は大抵が壁になっているはずです。この壁を垂れ壁といいます。
また、窓がある場合、窓の下にも壁があると思います。
これを、腰壁(こしかべ)といいます。
(掃き出しの窓には、ありませんが・・・。)
これらの壁をまとめて、雑壁といいます。
●雑壁の扱い
鉄骨造(S造)や鉄筋コンクリート造(RC造)の場合、これらの雑壁は、構造計算では無視します。
構造計算上、無視するどころか、場合によってはこの雑壁があることによって地震時の被害が大きくなる可能性もあります。
そのため、木造以外では、「構造スリット」という溝を作って、柱と雑壁の縁を切ってしまうことも珍しくありません。
しかし在来工法(軸組構法)では、これらの雑壁も、地震に耐える壁として考慮しているのです。
これまでの研究や実験では、雑壁が地震の力の3分の1を負担するという考え方は、ほぼ妥当であるとされています。
一般的な間取りの場合、建築基準法で想定している雑壁の量を満たしているためです。
枠組壁工法(ツーバイフォー工法)のように、外側に構造用合板を張った場合、この雑壁の効果は3分の1よりもずっと大きいと言われており、建築基準法で想定している雑壁の量を上回るのが普通です。


