建築基準法ギリギリの筋かい・構造用合板の量しか入っていない在来工法(軸組工法)は、必ずしも安全とはいえないケースがあります。
これは、建築基準法の壁量の考え方に起因するものです。
●建築基準法は、総2階を前提としている
建築基準法で定められた壁量は、建物が2階建ての場合、「総2階」を想定しています。
建物に平面上の凸凹が多かったり、1階と2階の面積が大きく異なったりする建物は、地震のとき、建物にかかる力が総2階の場合よりも大きくなる可能性があります。
そのため、総2階を前提とした壁量ギリギリでは、建物の条件によっては絶対的な壁量が不足する場合があるのです。
これを回避するためには、建物の形状によって設計時の壁量を割増するのが理想です。
実は、建築基準法で定められている壁量の規定というのは、あいまいな部分が多くなっています。
建物の形状による壁量の割増も、法律上必要ありません。
また、計算自体も鉄骨造(S造)や鉄筋コンクリート造(RC造)で行なわれているものと比較すると、ずっと簡単なものです。
壁量の計算だけだったら、私は小学生でもできると思います。
そのくらい、計算は簡単です。
追記
木造住宅実験、耐震基準内でも倒壊? 産学研究会
建築基準法に定められた耐震強度を守って建てた木造住宅でも、阪神大震災(震度7)クラスの地震で倒壊する危険性があることが、国土交通省の外郭団体などの実験で分かった。
震度6強~7程度で倒壊しないことを目標に定めているはずの国の耐震基準が、巨大地震への備えとして十分でない可能性が浮かび上がった。
昨年11月に発覚した耐震強度偽装事件ではマンションの強度に注目が集まったが、木造住宅の耐震性も検証が求められそうだ。


