●耐力壁とは?
筋違いや、合板は、みなさんお聞きになったことがあると思います。
筋かいや合板を張る壁は、普通の間仕切り壁ではなく、地震に耐えるための耐力を得るための壁なので、「耐力壁(たいりょくかべ)」といいます。
耐力壁は、木造の建物だけでなく、鉄骨造、鉄筋コンクリート造でも使われます。(ただし、S造・RC造の場合、耐力壁よりも耐震壁という名称が一般的です。)
木造の在来工法(軸組工法)は、柱と梁で建物を支えると言われていますが、地震のときに建物を守っているのは、実際にはこの耐力壁です。
一般的な住宅の柱と梁の骨組みの部材の大きさでは、地震に耐えることはできません。これは、柱を全て4寸(12cm)、5寸(15cm)にしたとしても同じです。
ツーバイフォー(枠組壁工法)では、外側の壁には全て合板を張り、耐力壁とします。
今日では、在来工法(軸組工法)でも、外側の壁全てに構造用合板などを張ることが一般的になってきました。これは、耐震性能を上げたり、施工のバラツキを抑える良い流れであると思います。
今後のブログで書いていきますが、本当に木造に詳しい人であれば、「筋交い(筋かい)」のメリットというのは非常に少なく、デメリットの方が多いことを知っています。
以前、木造分野では名の知れた構造事務所の方と、現在の在来工法(軸組工法)の多くは、筋かいに頼っている設計が多いということを話す機会がありました。
すると、
「まだ、筋交い(筋かい)を使ってる現場ってあるんですね」
ということをおっしゃっていました。
私もそう思っていますが、ズバリ言われたのでちょっとびっくりしました。
木造分野の最新の研究を知っている実務者・研究者と、その他ほとんど全ての木造関係者を比べると、最新の研究を知っているかどうかで、かなり構造に関する意識の隔たりがあると思います。
その意識の差は、実際に建てられる建物においても、耐震性能にも影響するでしょう


