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在来工法(軸組工法)での継手。木の継手の強度がゼロ?

2006年06月09日

●在来工法(軸組工法)での継手 その1
在来工法(軸組工法)では、木の端部に複雑な加工をして、はめ込み式のほぞを作ります。

継手にはいろいろな形がありますが、現在の一戸建てにおいて現場において継手を手作業で加工するのはまれです。
ほとんどが、プレカット工場でであらかじめ機械加工されたものです。

現在、手作業で継手をつくるのは、伝統建築やそれに近い建物だけなのではないでしょうか。

木の継手は、
 ・継手の形状
 ・施工者の技量
 ・継手同士のすき間の大きさ
 ・材種
などによって、強度のばらつきが出ます。

そのため、継手は羽子板ボルトのような金物で補強します。

一戸建てで構造計算をするとき、継手の強さは建物の強度に含めず、金物だけで継手の強度を確保しています。つまり、木でどれだけ丁寧な継手を作ろうとも、構造計算ではその継手の強度はゼロです。
金物ならば、施工者の技量などによる強度のばらつきが小さく、信頼できるからです。

また、複雑な種類の継手(一般住宅には使わない)で、完璧な施工であったとしても、その継手の引っ張り強度は継手の無い材料の50%程度。
一般的な住宅で使われている継手の場合、継手のない材料と比較すると、完璧に施工したとしてもたったの10~20%程度しか出ないのです。

逆にいうと、一般的な一戸建ての在来工法(軸組工法)において、継手の強度を得るためには金物に頼らざるを得ないということです。

金物を最小限にした伝統建築では、過去の実験・研究から得られたデータを元にして、継手の強度も構造計算に入れますが、構造計算がとても難しくなる(限界耐力設計)ので、特殊な建物でない限り、一般的には行われません。


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