6月になりました。
6月といえば、そろそろ梅雨の時期。
梅雨といえば、食中毒やカビを想像される方も多いでしょう。
なぜ、梅雨になると食中毒やカビが出やすくなるのかというと、外気の温度と湿度(特に湿度)が、食中毒の菌やカビが増えやすい条件になるからです。
建物の中でカビが生えないようにするためには、食中毒の菌やカビが生えやすい環境を無くす必要があります。
つまり、家の中で温度・湿度をコントロールできる範囲を広げ、温度または、湿度がどのくらいのレベルになるのか分からないような箇所を無くす必要があります。
●物を長持ちさせるためには、温度・湿度の管理が重要
東京の上野には、博物館がいくつもあります。
その中で、重要な文化財が置いてある部屋には、それぞれ温湿度計が置いてあります。
これは、しっかりと温度と湿度を管理して、文化財が痛まないようにするためです。
温度と湿度を一定の範囲に保つということは、何かを長持ちさせるために、絶対必要な条件です。
博物館の中には、温湿度計の計測データを、LANを通じて一箇所に集め、規定の範囲内に入っているか確認しているところもあります。
このように、常に確認しておけば、梅雨の時期の外気のような温度・湿度にはなりません。
Design News Japanという、機械エンジニア向けの専門誌があります。
(ちなみに無料ですが、所定の条件を満たさないと読めません)
Design News Japanの2006年6月号には、アメリカの合衆国憲法、独立宣言、権利章典のオリジナル公文書を守る、専用ケースの技術が紹介されています。
映画、ナショナルトレジャーでニコラス・ケイジがこの独立宣言書を盗んでいくシーンがありますね。
このケースでも、温度・湿度の管理は当然のように行われています。しかも、100年以上ケースを開けることなく、中の書類が守られるという厳しい条件で。
●湿度計の誤差
博物館に用いられるような湿度計の誤差は小さいのですが、一般に売られている湿度計は、誤差が±5%程度あるのが普通です。
温度の誤差は、±0.1℃程度のものが多いのですが、湿度計の誤差というのは、それと比べると大きめです。
ですから、一般に売られている湿度計で、1~2%の数値を読み取って比べたとしても、深い意味はありません。
湿度というのは、なかなか測りにくいものなのです。
●湿度はとらえにくいものだ
イギリスの建築批評家、レイナー・バンハムは、1965年に書いた、「環境としての建築―建築デザインと環境技術」という本の中で湿度について以下のように書いています。
環境管理に包含される全ての要因のうちで、湿度はほとんど建築の歴史にとって最も有害で、微妙で、制御しようにもとらえどころのないものであった。
湿度を上げるのは簡単ですが、下げるためには、エアコンなどの設備を使わないと一般的には困難です。
エアコンのような設備が無かったころ、高い湿度という条件は、確かにとらえどころのないものだったことでしょう。
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