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外断熱 VS 内断熱? 断熱材の厚みだけを単純に比べるのは、ナンセンス

2006年03月31日

▼断熱材の厚みだけを単純に比べるのは、ナンセンス▼
ときどき、断熱材の厚みだけを単純に比較して、充填断熱工法が良い、外張り断熱が悪いといわれていることがあります。

しかし、断熱材の厚みだけを単純に比較するのはナンセンスです。

なぜなら充填断熱では、断熱材以外の部分に断熱性能を期待している部分があるからです。
断熱性能は、トータルとして考えなければなりません。

充填断熱外張り断熱
充填断熱工法
グラスウール 16kg・100mm厚
外張り断熱工法
フェノールフォーム 35mm厚
厚みだけなら充填断熱が厚いが、
全体の断熱性能(熱抵抗値)で見てみると・・・
矢印
充填断熱の熱抵抗値
場所によって、
断熱性能がバラバラ
外張り断熱工法の熱抵抗値
断熱性能は一定。
柱部分はプラス効果
一定厚みに換算してみると・・・
矢印
充填断熱 外張り断熱

断熱材の厚みは、100mmと35mmで約3倍違いますが、全体としての断熱性能はどちらもほぼ同じです。
今回の例では、外張り断熱の方が若干断熱性能が高くなりました。

このように、断熱性能は単純に断熱材の厚みだけでは決まらず、全体としての評価が重要です。

ちなみに、断熱材にすき間があった場合、外張り断熱は柱の断熱性能がありますが、充填断熱の場合には何もなく、無断熱の状態になってしまいます。そのため、充填断熱では丁寧な施工が求められます。

充填断熱工法では、柱の部分に断熱性能を期待しています。
外張り断熱では、柱の部分はあくまでもオマケの部分です。
柱があれば、より安全側の施工になります。

次世代省エネルギー基準に基づく、建物の熱損失の計算では、上のイラストで示したように、柱の部分(熱橋部)と断熱材の部分を分けて計算しなくてはなりません。
「構造を強くするために、柱や梁を太くする」場合、充填断熱では、木部が増えるので、建物の断熱性能は低くなります。

外張り断熱の場合は逆に、断熱性能が高くなります。

このように、同じ構造でも断熱材の位置によって、構造部の熱的な扱いが変わります。
断熱材の厚みだけを単純に比べることが、いかにナンセンスなことか、お分かりいただけたでしょうか。

今回の計算の仮定条件
部材 太さ(mm) 厚み(mm) 熱伝導率(W/mk)
120mm 120mm 0.150
間柱 30mm 120mm 0.150
グラスウール 16k 100mm 0.045
フェノールフォーム 35mm 0.020

 


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