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断熱の方法 充填断熱工法 デメリット(問題点)

2005年11月04日

▼充填断熱工法のデメリット▼
充填断熱工法のデメリットと題しましたが、デメリットというよりも、実際の現場での問題点をお伝えしたいと思います。

▼充填断熱工法でよく使われるグラスウールには2種類ある▼

 充填断熱工法でよく使われるグラスウール・ロックウールには、大きく2種類あります。

 ・(ビニール)袋入りグラスウール
 ・裸のグラスウール

実際の写真はこちら

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袋入りグラスウール 裸のグラスウール

▽袋入りグラスウール▽
袋入りグラスウールは、グラスウールがビニール袋に入っているものです。
日本の多くの地域で、グラスウールといえば、この、袋に入っているものが多く使われています。

ちなみに、このビニールの表側は壁の内で結露が起きないようにするためにあります。
裏面のビニールは施工がしやすいようにあるもので、小さな穴が開いています。
実は、裏面のビニールは無くてもかまいません。

▽裸のグラスウール▽
裸のグラスウールはその字の通り、袋などに入っていないグラスウールです。
海外では、袋に入っていない裸のものが主流です。

この裸のグラスウールを壁の中に押し込んだだけでは、壁の中で結露してしまうので、ビニールシートのように水蒸気の通りにくいものを、室内側に取り付ける必要があります。

ちなみに、一戸建てにおいて、高断熱を売り物にしている業者さんは、裸のグラスウールを好んで使います。
柱などにすき間なく入れることが出来るからです。

断熱の方法 充填断熱工法 デメリット(グラスウール、ロックウールの幅)

2005年11月07日

▼袋入りグラスウールのサイズ▼
木造軸組工法において使われるグラスウールで、一般的なサイズには以下のものがあります。

 幅 : 395mm、 430mm
 高さ:1370mm、2740mm

注目すべきは幅が2種類あることです。これはなぜでしょうか?

答えは、間柱~間柱、柱~間柱の大きく2つの寸法があるからです。

しかし、木造在来工法では、柱の大きさが 3.5寸(105mm)と、4.0寸(120mm)があるので、厳密に言うと、寸法パターンは以下のイラストのものがあります。

柱間の距離

上の例では、間柱(まばしら)を、30mmのもので書いていますが、間柱に、他の寸法を使う業者さんも多くみえます。その場合、柱と間柱の寸法も変わってきます。また、135mmや150mmの柱を使う業者さんがみえますが、その場合にも柱の間の寸法は変わります。

イラストを見ると、袋入りグラスウールの一般的な寸法、395mm、430mmでは過不足が出ることが分かります。

柱~柱が、455mm間隔で立つという、比較的少ないケースの場合には、グラスウールを少し切らないと、上手く納まりません。

▼工事現場でチェックしてみよう▼
袋入りグラスウールを壁の断熱材に使っている物件を見る機会があったら、430mmのものと、395mmのものの2種類が現場に置いてあるかご確認ください。

実は、430mmの寸法しか置いていない(仕入れていない)ケースが少なくないのです。この場合、柱と間柱の部分においては、グラスウールが若干余ってしまいます。

この場合、しっかりと寸法を合わせて切ってあれば良いのですが、押し込まれているケースがよくあります。
これでは、パンフレットに書かれている断熱性能は得られません。

断熱の方法 充填断熱工法 伸び縮みするグラスウール

2005年11月11日

▼伸び縮みするグラスウール▼
前回、断熱材の幅には2種類あるとお伝えしました。
一般的なグラスウールは、厚み方向には伸び縮みしますが、幅方向には伸び縮みしません。そのため、切り揃えたり、断熱材を使い分ける必要があるのです。

だったら、断熱材そのものが伸び縮みすれば良いのではないか?と思いませんか。
ここ最近、そのようなグラスウールが商品化され、販売されています。

私の知る限りでは、現在日本で一般販売されており、幅方向に伸び縮みするグラスウールは、以下の2つだけです。

 1.パラマウント硝子工業(株) Sun-e
 2.(株)マグ マグルージュフレックス

1.のメリットは、ビニール袋に入っていることで、防湿層が省略できるため、施工が簡単ということです。グラスウールの性能は、16k相当です。

2.のメリットは、1.の物と違い、グラスウールが、高性能16kであることで、断熱性能的にはワンランク上の24k相当となります。ただし、ビニール袋に入っていない、裸のグラスウールなので、別途防湿層が必要となります。
しかし、普段から防湿層を別に施工している、厳寒地の工務店であればデメリットではないでしょう。

いずれも、一般にはあまり知られていないグラスウールですが、施工性は良いと思います。

断熱の方法 充填断熱工法 断熱材の高さ

2005年11月14日

▼高さのサイズも、2種類ある▼

前々回、「袋入りグラスウール」には、一般的な幅のサイズに、2種類あると書きました。

それぞれ、

 ・柱 ~間柱用 (395mm)
 ・間柱~間柱用 (430mm)

 の2つです。(メーカーにより若干のサイズの違いがあります)

幅のサイズに対し、上下(高さ)のサイズには、次の2種類があります。

 ・1370mm
 ・2740mm

1370mmの倍は2740mmですから、小さい方のサイズを2つ重ねると、大きい方のサイズになることが分かります。

▼梁の高さによって、床からの高さが異なる▼
一般的な建物では、1階の床から2階の床までの高さ(階高といいます)は、同じです。

木造に限らず、梁の高さはその上部の荷重(重さ)によって、異なります。
荷重の大きいところ(重さの負担が大きいところ)は、梁の高さが高くなります。
逆に、荷重の小さいところは、梁の高さが低くて済みます。

1階床から、2階床の高さ(階高)は、梁の高さに関係なく、全て同じです。
しかし、梁の高さがそれぞれ異なるため、床から梁下までの高さは、当然ながら場所によって違います。

床面から梁下までの高さの違い

上の写真では、赤色の矢印の部分が最も低く、次に緑色、そして青色の矢印の部分が最も高くなっています。

木造在来工法では、一般的な梁の高さは、
150mm、180mm、210mm、240mmのように、30mm(3cm)ごとになっています。

断熱材のサイズは2種類しかありませんが、梁の高さは30mmごとに様々なサイズがありますから、断熱材をピッタリ入れるためには、切ったり繋げたりする必要があることがお分かりいただけると思います。

断熱の方法 充填断熱工法 施工の問題点(グラスウール、ロックウール)

2005年11月18日

▼実際の現場で見た、施工の問題点▼

実際の現場では、梁と断熱材の間に、1cmくらいのすき間があることは、珍しいことではありません。
以下に、実際の現場で見た施工の様子を示します。

断熱材を押し込んである例

断熱材の高さが長いにも関わらず、そのまま押し込んでいる例です。断熱材の取り付け方法も間違っています。

; よく見ると隙間がある例

しっかり入っているように見えますが、よく見ると木材と断熱材の間に1cmくらいのすき間があることが分かります。

断熱材の長さが全然足りない例

あらら。
目で見るだけでも、5cm以上断熱材と梁の部分にすき間があることが分かります。これでは、断熱性能はありません。断熱材の留め付け方も間違っています。

 ・10kg/m3くらいの軽い断熱材を使っている場合
 ・断熱材の厚みが、柱の幅よりも薄いものを使っている場合

には、しっかりと入れにくいことが多いようです。

グラスウールでも、16kg/m3以上の、しっかりした重さ(密度)のものを使い、柱の太さと同じくらいの厚みを持った断熱材を使うと、すき間が出来にくくなります。わたあめのよう物より、ある程度しっかりした材料の方が作業性が高いということです。
また、前回ご紹介した、幅方向に伸び縮みする断熱材を使うのも良いですね。

断熱の方法 充填断熱工法 現場での施工確認方法

2005年11月21日

▼工事現場でチェックしてみよう▼
前回は、現場に入っている断熱材の幅の確認方法を書きましたが、今回は上下方向(高さ)の確認です。

現場に入ることが出来るのなら、確認方法はカンタン。
断熱材の上下にすき間が出来ていないかを確認して下さい。

断熱材を上下で繋げているときは、その間にもすき間が出来ていないかを確認して下さい。
また、そのつなぎ目に、防湿層(袋付きグラスウールの時は、表側の袋)が重なっていることをご確認ください。
防湿層が途切れているときは、補修テープで補修する必要があります。

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