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断熱材の種類8 発泡系断熱材(炭酸カルシウム板、フェノールフォーム)

2005年10月28日

★発泡プラスチック系断熱材
今回も前回、前々回に引き続き、発泡プラスチック系断熱材についてです。
断熱材の説明は今回で最後になります。

◆発泡プラスチック系断熱材の種類◆
 今回は以下の断熱材についてです。

 ・炭酸カルシウム板
 ・フェノールフォーム

◆炭酸カルシウム板◆
炭酸カルシウムを発泡させたものです。
燃えにくく、シロアリに強く、湿気を通しにくい性質は発泡ガラスと似ています。
地下室や基礎の外断熱に向いています。

コンクリートとの密着性が高いため、型枠代わりに炭酸カルシウム板を使い、外断熱工法とする方法もあります。

価格は発泡ガラスの半分程度ですが、それでも他の断熱材と比べるとずっと高価です。

◆フェノールフォーム◆
非常に高い断熱性能を持ち、その断熱性能は、空気以上。
建築向けの断熱材の中ではナンバー1の性能です。

例えば、フェノールフォーム50mmの断熱性能は、

 ビーズ法ポリスチレン(EPS)換算で100mm、
 グラスウール 単位重量24kg換算で 95mm
 押出し法ポリスチレン(XPS)換算で 70mmになります。

このように、他の断熱材と比べて必要な厚みが薄くて済みます。
最近人気のある断熱材です。ネオマフォームという商品名のものが良く使われている印象です。

経年劣化が少なく、炎を当てても炭化するだけと火災に強いため不燃材料に指定されています。

▲▽フェノールフォームのデメリット▽▲
デメリットとして、吸水性の高さと濡れたときに酸性を示すことがよく言われます。

確かに吸水性は他の発泡プラスチック系と比べるとやや高いですが、木材よりずっと小さいので、私は大した問題ではないと思います。

私が考える問題は、濡れたときに酸性を示すということです。
フェノールフォームの表面には、表面を守るための面材が貼ってある商品がほとんどですが、横面は露出しています。また、断熱材を切断した時の断面も、断熱材の表面が露出します。

そのため、外張り断熱でフェノールフォームを使うときは、固定のビスに防錆性能の高いものを使う必要があります。
一般的な釘では、水に濡れたときにすぐ錆びてしまうからです。

木造の基礎断熱や、鉄筋コンクリート造の建物の断熱に使われることもありますが、私が設計者であれば使いません。
何らかの条件で濡れてしまうと、断熱材が酸性を示し、コンクリートの中性化を早めてしまう可能性があるからです。

また、鉄骨造の建物に使用する際も、断熱材と鉄骨の間に合板などを挟み、フェノールフォーム断熱材を直接鉄骨に接触させないような配慮も必要であると思います。

価格はやや高いものの、高い断熱性能と性能の安定性から、良い断熱材だと思います。
ただし、物性としてのリクスは十分把握して、それに対する工学的な判断・対策は不可欠です。

これまで、たくさんの断熱材をご紹介しました。
世の中には、たくさんの断熱材がありますが、どれも一長一短で、完璧なものはありません。

使用場所や目的、予算に合わせて使い分けるのが良いでしょう。


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