★断熱材のいろいろ
今回からは、断熱材の種類を紹介したいと思います。
◆ほとんどの断熱材は、空気の断熱性能以下◆
実は、空気の断熱性能というのはとても高く、それを上回る断熱材はほとんどありません。
世の中に出回っている断熱材の多くは、「空気が動かないこと」で断熱性能を得ているのがほとんどです。
まずはこの基本を知っておきましょう。
◆断熱材には、「繊維系」と「発泡プラスチック系」の2つがある◆
断熱材を大きく分けると、
・繊維系断熱材
・発泡プラスチック系
の2つがあります。
住宅に使われる面積シェアでいうと、繊維系断熱材が、70%前後を占めているようです。
◆繊維系断熱材の種類◆
繊維系断熱材としてよく使われるものには、以下のものがあります。
・グラスウール
・ロックウール
・セルロースファイバー
今回は、このうち、グラスウールとロックウールについてお話しします。
◆グラスウールの原料はガラス◆
日本において、断熱材として最も使われているグラスウールの原料はガラスです。
ガラスを溶かして、お菓子の「わたあめ」のよにしたのが、グラスウールです。
グラスウールは、その繊維の中に空気を閉じ込め、空気が動かないことによって、断熱性能を発揮します。
その為、
・取り付け時に、大きなすき間ができる
・グラスウールの中を風が通り抜ける
などということがあると、断熱性能が大きく落ちてしまいます。
原料がガラスであることと、製造方法が簡単であることから、価格がとても安い断熱材です。
◆グラスウールは、重さによって性能が違う◆
グラスウールは重さによって性能が違います。
重さが重たいほど断熱性能は高くなります。
繊維を細くして、密度を高くすると、中の空気が動きにくくなるためです。
重さは、1m角当たりの重さで表され、
・10kg
・16kg
・24kg
・32kg
・48kg
のような製品が一般的です。
実際に触った感じでは、10kgのグラスウールはぺらぺらです。
24kgや、32kgとなるとかなりしっかりしていて、断熱材を立てることができるほどです。
私がヨーロッパに行ったとき、ホームセンターや建材屋さんで断熱材を見てきましたが、日本で売られている10kgのグラスウールのようにぺらぺらな物は見ませんでした。
◆10kgのグラスウールを提案してくる建築屋さんは、勉強不足◆
関東では、壁に10kgのグラスウールの断熱材が標準になっているところがたくさんあります。
しかし、
・もともとの断熱性能が低いこと
・ぺらぺらのため、施工現場での状態が悪いことが多い
・施工状態が悪いと、さらに断熱性能が低くなる
ことから、冬に暖かい家にすることは困難です。
ちなみに、10kgのグラスウールを16kgに変更したとしても、その価格差は1m四方当たり数百円で大きな額にはなりません。
もしあなたが、冬に暖かく夏に涼しい家にしたいのなら、10kgのグラスウールを提案してくる業者さんは、家づくりのパートナーとしては不適切です。
この選択だけでも、断熱や防湿に関する知識がわかります。
グラスウールを使うのであれば、最低でも16kgのものを選ぶのが良いでしょう。
◆ロックウールの原料は石や、鉄鋼スラグ◆
ロックウールは、グラスウールと性能・価格はほぼ同じですが、原料に違いがあり、石や鉄鋼スラグが使われています。
日本ではあまり使われませんが、ヨーロッパではグラスウールより使われていることが多いようです。


