◆2. 施工が難しく、デザインが制限される◆
外断熱工法は施工が難しいので、デザインが制限されてしまう。
▲私なりの考え▲
日本の場合、断熱の施工によってデザインが制限されるというより法律によってデザインが制限されるケースの方がずっと多いといえます。
今お住まいの地域や、会社近くの建物の上部を見てください。
建物の上部が斜めになっている建物がありませんか?それらは、大抵、斜線制限というものに抵触しないようにするため、そのような形になっています。
そもそも、日本に外断熱では施工できないデザインのマンションがどれだけあるでしょう。
そのほとんど全ては、外断熱で十分施工可能です。
ヨーロッパは外断熱が主流ですが、ヨーロッパの建物のデザインは日本に比べて劣っているのでしょうか?私はそうは思いません。
建物の集合体である街並みを見た場合、日本の多くの地域の街並みは貧弱に感じてしまいます。また、日本の場合、どの都市に行っても大きな違いを感じることができません。
オーストリアの建築家、フンデルト・ヴァッサーをご存知でしょうか。
フンデルト・ヴァッサーの信念は、「自然に直線はない」で、本人が設計した建物は曲線が多く使われています。
しかし断熱には、当然のように外断熱工法が使われています。
ウィーンにある、フンデルト・ヴァッサー設計の集合住宅
このように、外断熱でも曲線のデザインは可能ですし、素敵な街並みをつくることも十分可能です。
問題は、「作り手の意識・やる気」です。
個々の施工者の技術をみると、ヨーロッパの施工者と比べて劣っているとは思いません。
むしろ、日本の多くの施工者の方が細かい気配りをしていると思います。
現在建てられているマンションで、内断熱でないと施工できないデザインというのは、ほとんど無いと言ってもよいでしょう。


