« 2005年08月 | メイン | 2005年10月 »

HOME > 2005年09月 アーカイブ

« 2005年08月 | 2005年09月 | 2005年10月 »

良い雰囲気の現場

2005年09月01日

品質チェックの、構造検査へ。骨組みの確認です。

現場に行くと、設計の方も現場に来ていました。
現場に入る前までは、さくら事務所のチェック内容と方針が業者さんにあまり理解されず、事務所にお伺いしてサービスのご説明をしたこともありました。
しかし、今ではすっかりご納得されているようです。

現場に入ると、大工さんが4人。そのうち2人は若い方です。

現場に入った雰囲気が、何だかとてもいい!これまでにない、良い雰囲気です。
どの大工さんもニコニコしています。
棟梁さんも気さくで、検査にもいやな顔1つせず、質問に対する回答も的確。

・筋かいの取り付け位置
・構造用合板のクギの間隔
・使用されている材料や金物の取り付け状況
・屋根の防水
などを確認していると、あっという間に時間が経ち、大工さんたちは3時の休憩の時間へ。

現場に入ったとき、お昼休みや3時の休憩時間は、いろいろな事を質問できる、チャンスタイムです。

品質チェックでは、基礎の配筋のチェックや、コンクリートを流し込む作業に立ち会っています。自分が工事しているわけではないですが、基礎の精度というのは気になります。そこで、基礎について聞いてみると・・・。

「凄く精度良かったよ!アンカーボルトの位置も正確だし、こんな基礎だと助かるねぇ」

締め固め(ダンピング)の様子。一戸建てでは、この作業が省かれることが少なくありません。 とのこと。

厚い時期のコンクリート打設で、コンクリートのひび割れが心配でしたが、
「ひび割れが起きないように」
と、汗だくになりながら、しっかりとコンクリートの締め固めを行っていた基礎屋さんを思い出しました。

他にもいろいろなことをお聞きしましたが、どの大工さんもニコニコ顔でした。

チェックの結果ですが、大きなものは1つも無し。
小さなものは、その場で直していただきました。

「あの現場の雰囲気であれば、きっと良いものが出来るだろう」と思いながら、私もニコニコ顔で現場を後にしました。
これからの工事も期待してます!

断熱工法の名称。内断熱と外断熱。中国で外断熱の高層タワーも

2005年09月02日

今回は、断熱の工法の名称をご紹介します。

▼鉄筋コンクリート造▼
 鉄筋コンクリート造(RC造)の建物には、2種類の断熱方法があります。

 1.内断熱(うちだんねつ)工法
 2.外断熱(そとだんねつ)工法

日本の鉄筋コンクリート造の建物は99%以上が内断熱工法で作られています。
イラストで示すと、次のようになります。

blog20050902-01
内断熱工法
   blog20050902-02
外断熱工法

だだし最近は、壁部分は内断熱工法であっても、屋根部分だけは外断熱工法とする場合がほとんどです。

建物全てを外断熱工法で建てられたマンションが最近日本で増えつつありますが、数としてはまだまだ少数です。

逆に海外(特にヨーロッパ)では、外断熱工法が主流です。

お隣の中国でも外断熱工法が採用されている建物が増えており、日本より進んでいるとさえ言われています。
(外断熱を採用した、33階建ての高層タワーもあるようです)

さくら不動産アカデミー(SRA)

2005年09月03日

さくら不動産アカデミー(SRA)の、一戸建て編で、講師をさせていただきました。
最初からやや難しめだったかも知れませんが、時間を延長して(というか、私が一人で長引いて)第一回目が終わりました。

次回は三上さん。その次は私。
住まいの断熱、気密、換気、冷暖房など、普通の家づくり本にはあまり載っていない(マニアックな?)分野のお話をしたいと思っています。

私のメルマガや、ブログの1日圧縮版とでも言うのでしょうか。

ちょっと難しめのお話になるかも知れませんが、理解されると多くの建築関係者よりもこの分野に詳しくなれるはず。
私の次回の担当は、2ケ月後ですが、今から張り切っていきます!

建物調査(インスペクション) - 日経TRENDY編

2005年09月05日

日経TRENDY 最新の日経TRENDYにおいて、さくら事務所が取材協力をしています。
私も汗だくになりながら、調査しました。
書店でお求めいただけますので、ぜひご覧ください!

取材の様子は、以下のページに載っています。
こちらも併せてどうぞ。

建物調査潜入レポート1
建物調査潜入レポート2
建物調査潜入レポート3
建物調査潜入レポート4
建物調査潜入レポート5
建物調査潜入レポート6
建物調査潜入レポート 最終回

断熱工法の名称 その2 充填断熱、外張り断熱

▼木造・鉄骨造▼
 木造および鉄骨造の建物には、2種類の断熱方法があります。

 1.充填断熱工法 (じゅうてんだんねつ こうほう)
 2.外張り断熱工法(そとばりだんねつ  こうほう)

イラストや実例で示すと、以下のようになります。

充填断熱外張り断熱


充填断熱

充填断熱
外張り断熱

外張り断熱







充填断熱 外張り断熱







充填断熱 外張り断熱

木造や鉄骨造の場合には、柱と柱の間が空洞になるので、その間に断熱材を入れる、充填断熱工法が一般的です。

木造や鉄骨造で、断熱材を外に貼る方法は、一般的に外断熱工法と呼ばれていますが、厳密には外断熱ではなく外張り断熱工法と言います。

断熱性能を高めるため、充填断熱工法と外張り断熱工法を組み合わせる方法もあります。これを、付加断熱工法といいます。

ただし、単に組み合わせれば良いものではなく、何も考えずに付加断熱を行うと、壁の中で結露が生じる恐れが出てきます。

メンテナンスによる建物の寿命の違い

2005年09月07日

築20年ほどの既存物件(中古物件)の建物調査(インスペクション)

調査は、外壁部分、床下、1階、2階と続き、屋上に上がります。

調査物件の屋上は防水がしっかりしていました。メンテナンスのため、数年前に防水工事をやり直しているようです。

しかし、同年代に建てられた隣の物件は、家を建ててから、屋上のメンテナンスをほとんど行っていない様子でした。

メンテナンス済 屋上の防水が・・・。
調査物件:メンテナンス済 お隣:新築後、手入れ無し?

隣の物件における屋上の劣化具合は、かなり進んでいる様子。防水工事を行うとしても、多くの費用がかかることでしょう。

同時期に建てられた2つの建物。
メンテナンスによって建物の寿命が大きく変わることが実感できた調査でした。

断熱工法の名称 その3 屋根断熱、天井断熱、桁上断熱、床断熱、基礎断熱

2005年09月09日

前回の充填断熱工法、外張り断熱工法は、主に壁部分の断熱材の取り付け位置を示した言い方です。

これとは別に、屋根や天井、床や基礎などの断熱材の位置によっても、言い方が変わります。

 屋根・天井部分では、

 ・屋根断熱 (やね だんねつ)
 ・天井断熱 (てんじょう だんねつ)
 ・桁上断熱 (けたうえ だんねつ)

 基礎・床下部分では、

 ・床断熱  (ゆか だんねつ)
 ・基礎断熱 (きそ だんねつ)

があります。
それぞれをイラストで示すと、以下のようになります。

天井断熱桁上断熱屋根断熱
天井断熱 桁上断熱 屋根断熱
 
床断熱基礎断熱
床断熱 基礎 外断熱
基礎 外断熱
基礎 内断熱
基礎 内断熱

現在、最も多い組み合わせは、天井断熱+床断熱です。

ある建物において、有効に使える空間(暑すぎたり寒すぎたりしない空間)が最も広いのは、屋根断熱+基礎断熱の組み合わせです。

天井断熱の場合には、小屋裏は屋外と同じ扱いとなり、冬は寒く、夏は暑くなります。
しかし、屋根断熱の場合の小屋裏は、屋外よりも室内に近い状態になります。

それぞれの工法には、メリット・デメリットがあります。
一つ一つご紹介していきたいと思っていますが、長くなってしまいますので、徐々に解説していきます。

今回は、これまでにご紹介したそれぞれの工法の名前と、断熱材の位置を覚えましょう。

将来先取りの省エネ住宅

2005年09月10日

品質チェックの、地縄張り確認のため、加藤さん、安彦さんと現地へ。

初めての業者さんでしたが、対応がとても良い感じ。
かなりの省エネ住宅でしたが、設計の方もとても詳しい様子でした。

建物は、ツーバイフォー工法ですが、断熱材を厚く入れるため、外周部は全て2×6。
壁には断熱材が140mm。天井と床は200mmです。サッシの仕様も高く、家全体の省エネルギー性は、次世代省エネルギー基準の約2倍の性能。将来、省エネ基準が変わったとしても、当分は大丈夫でしょう。

関東周辺で作られている建売物件や、建築条件付きの一般的な仕様と比べると、省エネルギー性能は約3倍くらいでしょうか。(つまり、暖房費は、3分の1位になります。)

「建物の性能が高いから、床暖房入れなくても床が冷たくなることはないです。床暖房を入れられる方は、うちでは少数派です」
とは、設計者の方の声。

建物の性能が高くすると、これまでの家づくりで常識だったことが常識ではなくなることがよくあります。これもその一例かも知れません。

まだ基礎コンクリートも完成していませんが、完成が楽しみです。

外断熱のメリット

2005年09月12日

▼なぜ、欧米諸国は外断熱に進んだのか▼

ドイツやスウェーデンでは、新築の建物は、ほぼ100%外断熱工法です。
他の先進国でも鉄筋コンクリート造の建物は外断熱が主流です。

それではなぜこのように欧米諸国は外断熱に進んだのでしょう。

答えは、1973年のオイルショックにより、建物も省エネルギーが求められるようになったからです。

このように、外断熱にする目的は、省エネルギーが最初の目的です。
建物を省エネにするためには、断熱材を厚くする必要があります。

内断熱の場合、断熱材を厚くするとその分だけ室内が狭くなるので、断熱性能を高くするには限界があります。

外断熱は構造体の外側に断熱材が来るため、極端に言えば、1mの断熱材を使っても、室内は狭くなりません。
他にも多くの利点があるため、欧米は外断熱が主流です。

▼外断熱のメリット▼

一般的に言われる外断熱のメリットは次のようなものです。

 ◇1. 結露が起きない
 ◇2. 省エネルギー性能が高い
 ◇3. 温度変化が小さい
 ◇4. 建物が長持ちする

1.結露が起きない

外断熱では、外側のコンクリートの温度が室温に近くなるので、日本の多くの地域では結露はまずおきません。
よって、結露を原因としたカビの発生は起こりにくくなります。
アレルギーの原因は7割前後がカビやダニだとされているので、アレルギー症状の低減にも有効です。

2. 省エネルギー性能が高い

現在のマンションの多くは内断熱工法で、断熱材の厚みは2cm前後です。
これに対し、外断熱工法では10cm前後の厚みの断熱材を使います。

このため、壁面から逃げる熱や、壁面から入る熱は内断熱工法の建物よりもずっと小さくなり、省エネルギー性が高くなります。

外断熱工法を採用する建物では、窓に樹脂サッシ+ペアガラス+特殊膜コーティング(Low-E)を使うことが多いため、アルミサッシ+シングルガラスと比べて、窓から逃げる熱も3分の1位になります。

全体で見て、外断熱工法の建物は、内断熱工法の建物と比べ、大きな省エネルギー性能が得られます。
省エネルギーになるということは、地球環境にも優しいということです。また、住まわれる方の快適性も大幅に向上します。

3. 温度変化が小さい

コンクリートはたくさんの熱を蓄えることができます。

1m角のコンクリートの塊があるとします。
このコンクリートの塊が1℃冷えるとき、1戸75平方メートルのマンションであれば、8戸分の空気を1℃暖めることができます。

内断熱工法の場合は、この熱を蓄えやすい性質が悪い方に働きます。

冬の場合には、暖房を入れたとしても、外壁のコンクリートが冷えたままです。コンクリートを暖めるまでには、多くのエネルギーを
必要です。もし、暖めたとしても外側に断熱材がありませんので、熱は外側から逃げていく一方です。
また、夏の場合には、昼間に温められたコンクリートは、夜にまでその熱を蓄えています。

外断熱工法の場合、コンクリートが熱を蓄えやすい性質が良い方に働きます。
一度温められたコンクリートは、なかなか温度が下がりません。
そのため、外気の温度が急激に変わっても、室内の温度変化は小さくて済みます。

4. 建物が長持ちする

コンクリートは鉄とほぼ同じ程度、熱で伸び縮みします。

例えば鉄で出来ている電車のレール。夏にはレールが伸びるためレールとレールの継ぎ目にあらかじめすき間をあけています。
この継ぎ目を通るときに、「ガタンゴトン」という音がするのです。

一般的な建物では、夏の時期に屋根面の温度が70~80℃になります。
冬には外気温と同じくらいの温度に下がります。

日本の多くの地域は年間で70℃前後の温度差が建物の外側にかかるのが普通です。

1m幅のコンクリートがあるとします。
このコンクリートは、温度が10℃上がると、0.1mm伸びます。

長さ40mのマンションがあり、年間の温度差が70℃だとすると、単純計算で28mmも伸び縮みすることになります。

実際には鉄筋が入っているので、この数字通りには伸びませんが、伸びようとする力は、コンクリートの中に働く力(内部応力)となって、ひび割れやひびの幅が広がる原因となります。

外断熱工法の場合、構造体の年間温度差が70℃になるということはありません。せいぜい、10℃前後です。

このため、伸び縮みによる力は、ずっと小さくなります。
また、外断熱工法の場合、雨や雪、直射日光、酸性雨が構造体に直に接することがありません。

これらのメリットにより、建物の長寿命化が図れます。

にぎやかな地鎮祭。事前にミスを防ぐために。

2005年09月13日

品質チェックの地鎮祭のために現地へ。

現場に行くと、何だか人の数が多くてにぎやか。
こんなに人の多い地鎮祭は初めてです。

地鎮祭が終わり、この人たちは何の人だろう?と思っていると、理由が分かりました。営業の方や現場監督さんが来られるのは一般的ですが、その他に工事に関わる業者さんが全て来られているのです。

打ち合わせ風景 工務店さんを初め、電気屋さん、水道屋さん、ガス屋さん、そして警備会社の人まで。

現場監督さんは、業者さんごとに、工事の確認をしていきます。

「外部の水道の位置はいいですか?」
「エアコンのコンセントは200ボルトでいいですか?」
「防犯センサーの取り付け位置はここでいいですか?」
などのように。

今回のように、業者さんがそれぞれが関係する箇所を確認しておけば、ミスは大きく減るでしょう。

業者さんのタイミングが合わないとなかなか難しいと思いますが、早い段階での打ち合わせはいいですね。
工事も無事に進むことを願っています。

修繕工事の修繕? グラスウールの悪い施工例

2005年09月14日

今日はある一戸建ての修繕工事の立会いへ。
朝から問題修繕の検査を行い、午後からは内装部分の復帰作業。

昼食を終えて現場に戻ると、石こうボードをビス留めする前でした。
断熱材を確認したいと職人さんに伝えると、壁の大きさに切断された石こうボードを取り外してくれました。

修繕工事の修繕が必要なことに すると、そこに表れたものは・・・。

どっひゃ~!

グラスウールは幅に合わせて切断されておらず、柱(スタッド)に留め付けられてもいません。
押し込められているだけです。

もちろん、全部やり直し!

石こうボードが張られてしまうと、これを外部から見分けるのは困難。
(サーモグラフィーカメラがあれば分かるでしょうが)

今回、修繕の対象となったのは壁のほんの一部でしたが、他の部分が心配になってきました・・・。

快適でエコロジーな一戸建てのつくりかた

2005年09月16日

今日は私のさくら事務所カフェがありました。
テーマは「快適でエコロジーな一戸建てのつくりかた」

最近、少しずつではありますが、省エネルギーという観点から建物の断熱などに興味を持たれる方が増えているのではないかと思っています。
それらの質問を受けることも多くなってきました。

今月14日の日記にもあるように、現場での断熱の施工において、知識のない業者さんが少なくありません。
ある程度施主の方が断熱などを学び、施工業者さんの力量を見抜く力を身に付けないと、ばらつきの大きい一戸建てにおいては、完成時の性能差が大きくなってしまうのではないでしょうか。

専門性が高く、なかなか学びにくい分野であると思いますが、勉強すればするほど住まいの省エネ性、快適性は上がるでしょう。

外断熱のデメリット 1

★外断熱工法のデメリット

今回からは、鉄筋コンクリート造の建物に使われる、外断熱工法のデメリットをご紹介します。

ネット上や書籍に、メリット・デメリットはいろいろと書かれていますが、私なりの考えを重点的に書きたいと思います。

一般的に言われる外断熱のデメリットは次のようなものです。

 ◆1. 価格が高い
 ◆2. 施工が難しく、デザインが制限される
 ◆3. 地震のときに外壁が揺られて心配

◆1. 価格が高い ◆
確かに、今販売されている外断熱のマンションは、一般的な内断熱のマンションよりも価格が1~2割高くなっています。
価格だけ見ると確かに高いといえます。

▲私なりの考え▲
全体価格だけを見ても、その建物が高いかどうかは分かりません。中身を見る必要があります。
車でも、軽自動車と高級車を値段だけで比較はできませんよね。

【断熱材の厚みの比較】
断熱性能を見てみると、一般的な内断熱マンションの断熱材は現場発泡ウレタン20mm程度です。
それに対して外断熱マンションではグラスウール125mm、あるいは発泡断熱材70mm程度です。断熱性能で比較すると、2倍弱~4倍弱の性能差があります。
断熱材が厚くなる分だけ、壁から逃げる熱も少なくなります。

あまり言われていませんが、現場発泡ウレタンは経年劣化が大きい種類の断熱材ですので、10年後の性能を比較すると、性能差はさらに大きくなります。

ポイント:外断熱の壁の断熱性能は、内断熱の2倍~4倍ある。

【断熱材の施工範囲の比較】
寒いときには、服を厚めに着ます。
でも、どれだけ温かい服を着ていても、足が裸足だったり、半そでだったりすると寒いですよね。寝るときも、どれだけ温かい布団だったとしても、足が出ていると寒いです。

実は、現在の内断熱マンションでは、場所や方角によって断熱材を薄くしたり、施工を省くケースが多々あります。これは、方角によっては、「結露しない」と考えられているからです。
これは、断熱に対する意識・目的・視点が、「結露防止」でしかないからです。

外断熱工法の場合、方角に関わらず建物をぐるりと覆ってしまうのが普通です。断熱の目的が「結露防止」よりずっと高いところにあるため、方角によって断熱を省くということはありません。

ポイント:現在の内断熱では、方位によって断熱を省く時もある
     外断熱では、建物を断熱材でぐるりと囲っている

【開口部の性能の比較】
一般的なマンションでは、窓の枠はアルミ枠です。ガラスがペアになっているところもありますが、シングルのマンションもまだたくさんあります。

しかし、窓枠がアルミだと、そこで結露が生じる可能性があります。
また、窓全体でみたとき、ガラスがペアであっても、枠がアルミの場合には、大きく断熱性能が向上するわけではありません。

ペアガラスであった場合でも、中の空気層の厚みによって性能が変わります。
空気層12mmのものが理想です。12mm未満のものは、12mmのものと比べ、1割弱断熱性能が低下します。

ペアガラスを採用しているマンションでも、多くはアルミサッシ+空気層6mmのものがほとんどです。

外断熱工法をよく理解している業者さんであれば、窓には樹脂枠+ペアガラスを使います。空気層は12mmのものが普通です。
また、ガラスにも熱が入ったり出たりしにくい特殊なコーティング(Low-Eコーティング)を施してあることもよくあります。

断熱性能では、

 ・ペアガラス(空気層 6mm)+アルミサッシ と、
 ・ペアガラス(空気層12mm)+樹脂サッシ+ Low-E

では、2倍程度の性能差があります。シングルガラスのアルミサッシと比べると約3倍の性能差です。

ちなみに現在のところ、価格はアルミと比べて樹脂の方が高くなります。

ポイント:開口部の性能は、シングルガラスのアルミサッシと比べると約3倍。
     樹脂サッシはアルミサッシと比べて価格が高い。

【耐用年数の比較】
構造体を断熱材でぐるりと囲む外断熱工法では、コンクリートの寿命が伸びるとされています。

内断熱マンションが3500万円、耐用年数50年、
外断熱マンションが2割高で4200万円、耐用年数が1.5倍に伸びて、75年だと仮定します。

単純計算ですが、耐用年数が20年延びただけで1年当たりの費用は、外断熱工法の方が15万円近く安くなります。

50年後に建て替えになった場合、当初の差額700万円程度では到底立て替えることはできません。

各所でもっと具体的で細かいな計算がされていますが、長期的に見て外断熱工法の方が安上がりになるのは間違いないでしょう。

先に述べたように、外断熱工法のマンション価格を一般的なマンションと比べてみると、現在は1~2割高くなっています。
しかし、各部の性能を取り上げてみると、性能の差は数倍になっているのです。

外断熱工法が採用しているマンションの価格が高いのは、内部の表面的な仕様にお金をかけているためではありません。

建物の本質的な、「構造体を含む外周り」にお金をかけて、高い性能を持たせているからです。

秋でも、小屋裏の調査は暑い

2005年09月18日

既存一戸建ての、建物調査(インスペクション)へ。

今日の調査では、私は小屋裏(天井裏)+ 床下を担当。外は随分涼しくなってきて、秋を感じ始めていますが、小屋裏はこの時期でもかなり暑いです。

調査が終わるころには汗だく。この時期に小屋裏に入るとわかっているときには、水分+着替えが必須です。

調査の結果、小屋裏、床下ともに大きな問題はなし。メンテナンスがしっかり行われていたようで、築年数より傷みは少なく感じました。やはり、日頃のメンテナンスは大切です。


外断熱のデメリット 2 デザインが制限されると言われるが・・・?

2005年09月19日

◆2. 施工が難しく、デザインが制限される◆
 外断熱工法は施工が難しいので、デザインが制限されてしまう。

▲私なりの考え▲
日本の場合、断熱の施工によってデザインが制限されるというより法律によってデザインが制限されるケースの方がずっと多いといえます。

今お住まいの地域や、会社近くの建物の上部を見てください。
建物の上部が斜めになっている建物がありませんか?それらは、大抵、斜線制限というものに抵触しないようにするため、そのような形になっています。

そもそも、日本に外断熱では施工できないデザインのマンションがどれだけあるでしょう。
そのほとんど全ては、外断熱で十分施工可能です。

ヨーロッパは外断熱が主流ですが、ヨーロッパの建物のデザインは日本に比べて劣っているのでしょうか?私はそうは思いません。
建物の集合体である街並みを見た場合、日本の多くの地域の街並みは貧弱に感じてしまいます。また、日本の場合、どの都市に行っても大きな違いを感じることができません。

オーストリアの建築家、フンデルト・ヴァッサーをご存知でしょうか。
フンデルト・ヴァッサーの信念は、「自然に直線はない」で、本人が設計した建物は曲線が多く使われています。
しかし断熱には、当然のように外断熱工法が使われています。

ウィーンにある、フンデルト・ヴァッサー設計の集合住宅
blog20050919

このように、外断熱でも曲線のデザインは可能ですし、素敵な街並みをつくることも十分可能です。
問題は、「作り手の意識・やる気」です。

個々の施工者の技術をみると、ヨーロッパの施工者と比べて劣っているとは思いません。
むしろ、日本の多くの施工者の方が細かい気配りをしていると思います。

 現在建てられているマンションで、内断熱でないと施工できないデザインというのは、ほとんど無いと言ってもよいでしょう。

在来工法(軸組工法)の金物。床に厚い合板(剛床仕様)を採用する時は、ビスに注意

2005年09月20日

品質チェックの構造検査へ。
構造検査とは、構造上必要な金物などの取り付け位置、種類、方向が図面通りになっているか確認するものです。

全体的に取り付けは良好。図面では金物が書かれていない箇所にも、追加されて入っていました。

コーナー金物 しかし、問題の箇所が。

それは、写真のような、柱と土台、または柱と梁を留める金物にありました。

工事の進捗上、まだ留めつけられていない金物でしたが、その金物の近くに本来留めつけに使用するものとは違うビスが準備してあったのです。

コーナー金物の使い分け 最近の軸組工法(在来工法)では、床面に厚い合板を使って強度を確保することが多くなっています。
これは、阪神淡路大震災以後、急激に増えました。

床の下地に厚い合板を使う場合、ビスを土台や梁に十分入れるためには、直接取り付けるときと比べ、合板の厚み分だけ、長いビスを使用する必要があります。

右のイラストでは、右側が合板の入ったときです。

今回の現場で使われていたメーカーの金物では、合板のときには、7.5cmのビスを使う必要がありますが、準備されていたのは、6cmのもの。長さが1.5cm足りませんでした。

その旨を大工さんに伝えましたが、
「以前、○×の検査員が来た時は、6cmで通った!」
と、反論してきます。
しかし、メーカーの仕様では7.5cmとなっていますから、その方が知らなかったのでしょう。

結局、車に戻ってそのメーカーのカタログを見せ、変更するようにお願いしました。
このような時のために、大手金物メーカーのカタログや住宅金融公庫の仕様書、営繕仕様書などは車に置いてあるのです。

軸組工法(在来工法)で使われる金物は、枠組壁工法(ツーバイフォー工法)と異なり、同じ目的・用途の金物でも、留め付け方法や、ビスの本数、種類がメーカーによって違うので、なかなかやっかいです。
もっとシンプルになると良いのでしょうね。

外断熱のデメリット 3 地震の時に心配?

2005年09月23日

◆3. 地震のときに外壁が揺られて心配 ◆
確かに、外断熱では外壁の持ち出しの長さが長くなります。
その為、地震の時に心配という懸念です。

▲私なりの考え▲
この問題に対しては、昔から取り付け金物を作っているところなどは既に対応していると言っていいでしょう。
今日では、全国各地のゼネコンや研究所に振動実験台があり、実際に振動実験を行ってデータを取っているところもあります。

地震対策に対しては、建築の「エンジニア」が対応する課題です。
しかし、この課題はそれほど難しいものではありません。

他の業界のエンジニアを見てください。

 ・宇宙にロケットを飛ばす
 ・時速 500kmで走るリニアモーターカーを作る
 ・ハイブリッドカーを作る
 ・カメラ付き携帯電話を作る
 ・デジタルカメラを作る
 ・カラープリンタを作る

パッと考えただけで、難しそうな課題です。
いずれも、「地震で外壁が落ちないようにする」という課題と比べて、高い精度、高い技術、理論を必要とします。

他の産業のエンジニアは、外壁支持の課題よりも、ずっと難しい課題に取り組んでいます。ひょっとしたら、このブログをご覧になっている方の中にも、エンジニアの方がみえるかも知れません。

私は建設業界のエンジニアが劣っているとは考えていません。
私が知っている、免震装置、制震装置、超高層ビルを研究・設計する大手ゼネコンの研究者は、凄い人ばかりでした。

大手ゼネコンの研究所であれば、この程度の問題はすぐに解決してしまうでしょう。
外壁支持の問題は、それほど大きな課題ではありません。

外断熱のデメリット 4 ~高い視点で見ると、外断熱しか選択肢は無い~

2005年09月26日

▼外断熱のメリット・デメリットは、作り手の視点で変わる▼
長くに渡って書いてきましたが、外断熱のメリット・デメリットは、作り手の意識・視点で変わります。

「結露防止」という視点で比べるなら、内断熱+折返しでも良いのです。
"結露が起きない範囲だから"といって、方角によって折返しを省くのも手段の1つだと思います。
ただし、今日建てられている建物において、日常生活をしていて建物に結露が出ないというのは、世界的に見て当然のこと。
外気温がマイナス30℃になる地域ならまだしも、日本の大多数が住む地域では、氷点下になる日さえ少ないのです。

外断熱と内断熱には、断熱材の物理的な位置によって超えられない壁があり、利用できる点、メリットが異なります。

blog20050926-01

 ・大きな省エネ  (内断熱で断熱厚みを増やすと部屋が狭くなり、現実的に高断熱は難しい)
 ・蓄熱容量の利用 (内断熱では躯体外側の熱容量を利用出来ない)
 ・建物の長寿命化 (内断熱では熱による躯体の伸縮みは防げない)
 ・地球環境の保護 (建物の長寿命化による、ライフサイクルコストの減少)

などという、より高い視点で見た場合には、外断熱しか選択肢がなくなります。

外断熱に本気で取り組んでいる人にとっては、「結露防止」というのは目的ではなく、当然のことであり、単なる通過点です。

モデルルームなどに行った場合、外断熱のメリット・デメリットを聞いてみてください。
その答えによって、どの程度の視点で「断熱」を考えているか、分かるかも知れません。

屋久島での建物調査(インスペクション)

2005年09月28日

今日は、南の島での建物調査。さっそく羽田から出発です。
滑走路に出ようとするも、「ただいま、滑走路が混んでおりまして、当機の前に10機が離陸待ちとなっており、離陸が30分遅れる見込みです」という旨のアナウンス。

乗り換えに間に合うのか?とヒヤヒヤしたものの、乗換えが出来る時間内で鹿児島空港に到着。
離陸すぐの場所で左を見ると、ノエビアの収納庫が見えました。
ノエビア アビエーションのものだと思いますが、この航空会社の株主はノエビア化粧品。ここの社長さんは飛行機好きで有名。(だからCMも空撮や飛行機が出てくるものが多いとか)

畳敷き 鹿児島空港で飛行機の乗り換え待ちをしていると、待合所には写真のような場所が。畳敷きの席です。

なんだかほのぼのとしてしまいます。写真を撮ったとき、この左側の場所では畳の上でおばあちゃんが横になっていました。

ボンバルディアQ400 乗り換えの時間となり、地上を歩いて飛行機に乗り換えます。飛行機はボンバルディア Q400カナダの会社が作った飛行機です。

小型機なので滑走距離も短く、すぐに離陸。上昇後、しばらくすると、機首がやや下を向いています。もう下降しているようで、あっという間に到着。

屋久島空港 着陸の際、かなり揺れたのでびっくりしてしまいましたが、トラブルではなかったようです。

到着したのは屋久島。天候はくもり。暑いという感じはなく、あたたかい気温です。
空港の出口ですぐにご依頼者と合流し、車で移動。

現場でのチェックまで、少し時間があるということで、松峰大橋と千尋の滝に連れて行ってもらいました。

松峰大橋の上より カヌーの練習中 千尋の滝
松峰大橋の上より。高さは75m。山は少し、もやがかかっていました。 橋の下ではカヌーの練習中。 千尋(せんぴろ)の滝。以前にファイト! 一発!のCMが撮影された場所とか。この日は水量がかなり多かったというお話でした。

松峰大橋の上で昼食を。見晴らしがいいから、気持ちいい!
空港では繋がっていた携帯電話は、空港から少し離れるとすぐに圏外になっていました。(FOMAは覚悟していましたが、MOVAでも同様でした。)

昼食の後、現場へ。
現場では、大工さん2人と、コーディネーターの方が1名みえました。
外に置かれた冷蔵庫 現場に入ると、外に置かれた冷蔵庫があるのが気になります。(濡れても大丈夫なのかな)

建物に入り、早速チェック開始です。
こちらには、こちらの家の作りかたがありますので、その部分については尊重しなくてはなりません。
ちなみに、軸組部分に使用されている木材は、全て防蟻材を加圧注入しているものです。シロアリにやられないようにするための対策ということでした。床下の高さも、1m以上あります。

チェックの結果、筋かい金物の取り付け方法に不備が。

正しい取付け方 正しい取り付け方。土台に金物が留まっています。
ほとんどは正しく取り付けられていました。
誤った取付け方 誤った取付け方。土台ではなく、床の下地となる根太にビスが留まっています。ビスも1本入っていません。

加圧注入材の入手の関係と、ビス穴が増えることの懸念から、問題の箇所の金物は無いものとし、外側から取り付ける筋かい金物を追加するようお願いしました。
その金物の型番を知るために、事務所に電話しようと考えますが、圏外なので繋がりません。
しかし、こちらではそのような金物入手には時間がかかるということで、東京で購入後、送ることに。

外の様子 その他にも細かい部分がありましたが、全て修正することで解決です。
チェックが終わったころには、周りも暗くなってきました。

大工道具を片付け始めた大工さんと話していると、この建築中の建物に、一回泊まったそうです。

コーディネーターの方によると、
「屋久島では、獣の魂が上棟後の建物に入らないように、上棟日には誰かがそこで泊って守る」
ということでした。

調査の前、「上棟式で地元の魂を入れました」ということを聞いていましたが、そういうことだったのですね。

チェック後は、物件近くの宿に移動。
夕食ではビールを1杯。省エネの私には、これで十分。

夕食後は、干潮の時間が近づくのを待って、平内海中温泉へ。

なぜ、干潮の時刻を待つのか?
なぜなら、その温泉は海岸近くにあり、満潮のときは海の中に入ってしまうからです。干潮の前後2時間しか入れない温泉なのです。

タオルなどを持ってその温泉に行くと、地元の人らしい人たちが何人かいました。真っ暗の中温泉に入ると、ときどき波しぶきが飛んできます。
最初は海水が混じって冷えていた温泉も、徐々にあたたかくなってきて、湯船でウトウト。

平内海中温泉から宿に戻ると、星空がよく見えます。

星空

こんなにたくさんの星空を見たのは久しぶり。
照明がなく、周りが真っ暗なのでとてもよく見えます。
星をゆっくり堪能した後は、いつもより早く就寝。おつかれさまでした。

屋久島での建物調査(インスペクション)2日目。弥生杉、紀元杉、白谷雲水峡

2005年09月29日

朝 いつもより早く起床。よく眠れました。
天候はくもりですが、宿のバルコニーから見る海の様子はとても気持ちいい。
朝はそんなに冷えることなく、夜と同様にあたたかなままでした。
朝食を終え、ご依頼者に白谷雲水峡をご案内していただくことに。「もののけ姫」の舞台になったとされる場所です。

この建物調査の直前に買い込んだ登山靴を履き、登山靴と同様、調査直前に買い込んだカメラ専用のリュックにカメラや三脚を入れて出発です。

車で登山口までたどり着くと、天候は雨。一ヶ月に35日雨が降ると言われる屋久島だから、雨が降っている方が自然なのかも知れません。
しかし、川の増水でルートが遮られ、目的地まで行くことができないことが分かりました。

そのため、川を渡らずに行ける、樹齢3000年の弥生杉を見にいくことに。
意外と登りがきつく、最初は大丈夫かな?と思いましたが、すぐに到着。うーん、確かに大きい(雨が多くてカメラを出せず)
高さが26mということは、9階建てくらいの建物の高さです。

弥生杉を後にし、川がどれほど増水しているのか、ルートを行けるだけ行ってみることに。
たどり着いた場所が下の写真。この場所に着いたとき、ちょうど雨がやんだので、すかさず撮影しました。

増水

滝 水は茶色く濁っており、水の勢いはかなりあります。
上の写真で右側にある白い看板が、正しいルートですが、ひざ上まで水があるので渡ることができません。
川下には、右のような滝があり、そこに落ちたら「痛い」程度では済みそうにありません。

雨で濡れた服を着替え、屋久島環境文化村センターへ。大きな映像での屋久島の説明や、各種展示物はとても分かりやすかった。

屋久島環境文化村センターの後は、同じく樹齢 3000年とされる紀元杉に。
標高は、弥生杉の倍近い、1,230m

紀元杉 ヤクサル ヤクサル
紀元杉。弥生杉より元気がいい 帰り道にいた、ヤクサル。体が小柄です。

紀元杉の後は空港へ。

空港に到着すると、飛行機の到着が遅れており、それに伴い出発が遅れるということ。 YS-11
飛行機遅延のためにミールクーポンをもらい、夕食をとっていると、ややうるさいプロペラ機が入ってきました。
「来る時に乗ってきた飛行機よりうるさいな」と思って見てみると、到着していたのは、YS-11
飛行機に詳しい人なら必ず知っている機種で、日本で最後の国産飛行機。国内では、来年を目処に全てが引退してしまうかも知れない機種です。

この日来ていたYS-11は、JA8717という登録番号で、製造されたのは 1969年。今年で36年目のヴィンテージ飛行機。

飛行機に詳しい人には人気のYS-11も、パイロットから見ると、あまり良い機種ではないようです。

機長になってからYS-11を何年か操縦することになったが、最初はあまりのパワーのなさに驚いた
そのうえコクピットの居住環境も寒すぎたり暑すぎたりとほんとうに最悪だった。飛行機マニアにいまでも人気が高いようだが、これはまったく理解できない。SLと同じような感覚なのだろうか。
機体自体はボーイング737とほとんど同じ大きさだ。ボーイング737は乗客を120人以上運べるのに、YS-11は60人ほどしか乗る事ができない。そういう意味でもいい飛行機とは思えず、かえってボーイングの設計のうまさが際立つほどだった。

それに日本製ということになっているが、部品はほとんどすべてが外国製だった。窓についているワイパーすらもアメリカ製だった。国産の部品というと、水平器とインターホンの受話器が東芝製というのを覚えているくらいだ。

YS-11はもう少し別なやりかたがあったんじゃないのかなと思う。もちろん製作にたずさわった人の苦労はわかるが、でき上がってみたら当時の水準からいってもホントにこれでいいの、という感じだった。クラウンに軽自動車のエンジンを乗せたような飛行機といったところだろうか。
パイロット仲間でも、YS-11に愛着のある人をほとんど知らないし、できれば避けたいと思っているのではないだろうか。
新潮社機長からアナウンス内田幹樹著より

YS-11に乗ると、アナウンスに使っているマイク代わりの受話器は黒電話の受話器そのもの。

屋久島に来る時に乗った Q400とYS-11を比べると、YS-11の方が乗っている時間が10分長くなっており、飛行速度が遅いことが分かります。

機内では、窓際からときどき聞こえる、ピシッ!ミシッ!という音がとても気になりました。頑丈とされる機体ですが、やはり少し怖い。

鹿児島では、乗り換え時間が短かったものの、問題なし。

島にいたのは30時間ほどでしたが、いろいろな経験ができて、とても密度の濃い時間でした。おつかれさまでした。

外断熱のこれから。外断熱の特許を申請しているゼネコン

2005年09月30日

▲外断熱のこれから ▲

内断熱工法と比べて、5%前後しか施工費がアップしていない外断熱マンションの話も耳にするようになりました。

私はたまに、特許庁のページで「外断熱」を検索し、各社の動向を調べています。

 独立行政法人 工業所有権情報・研修館:特許電子図書館サービス一覧
 http://www.inpit.go.jp/info/ipdl/service/
   「特許・実用新案の検索」から調べられます

今、外断熱のキーワードで検索すると、ここ数年のうちに大手ゼネコン・ハウスメーカーが、外断熱に関する特許を複数出していることがわかります。

その中には、要約だけを見ていても、魅力的なものがいくつもあります。
対外的には現在外断熱を行っていないところでも、内部的には着々と準備を進めているようです。

上記のサイトから見れるものの中には、

「断熱性能に優れ、グレードの高い石貼り仕上げを超高層建物にも支障なく適用可能な外断熱構造の外壁を容易に施工でき、外観やデザイン上の制約を受けることもない有効な外装パネルを提供する」

としているものもあります。

多くの購入予定者が外断熱工法の建物を求め、大手ゼネコンが採用に踏み切ると、他のゼネコンも一気に続くのではないでしょうか。

« 2005年08月 | 2005年09月 | 2005年10月 »

HOME > 2005年09月 アーカイブ

プロフィール

大下達哉
大下達哉のプロフィール

バックナンバー

About 2005年09月

2005年09月にブログ「ホームインスペクター大下達哉の「建物調査(インスペクション)日記」」に投稿されたすべてのエントリーです。
過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2005年08月です。

次のアーカイブは2005年10月です。

他にも多くのエントリーがあります。
HOMEバックナンバーもご覧下さい。

RSS Atom
さくら事務所へのリンク
かものはしプロジェクト
一戸建てってどうよ?【関西限定】
コラム執筆中
© Copyright 2004 - 2010 OHSHITA Tatsuya. All Rights Reserved.