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快適性に関わる次世代省エネ基準とは?海外との比較

2005年08月15日

建物の快適性を上げるためには、省エネルギー性を高くする必要があります。
省エネルギーで、環境にやさしい住まいをつくると、必然的に建物の快適性も上がるのです。

日本で最近の省エネルギー基準は、1999年に作られた「次世代省エネルギー基準」です。
次世代と聞くと、凄く進んでいるように感じられるかも知れませんが、国際的にみると比較的ゆるいものです。
また、基準も義務化されているわけではありません。

「次世代省エネルギー基準」の1つ前の基準は、新省エネルギー基準といいます。
2005年になった今でも、新省エネルギー基準の建物はたくさん作られています。

では、日本の省エネ基準を各国の断熱基準と比較するとどうなのか、グラフに示します。

保温性に関する省エネ基準の国別比較

保温性に関する省エネ基準の国別比較

(財)建築環境・省エネルギー機構「住宅の省エネルギー基準の解説」より作成

横軸は、暖房負荷を示します。つまり、その地域の寒さです。右に行くほど寒い地域です。
縦軸は断熱性能です。下に行くほど省エネルギー性が高くなり、必然的に快適性が増します。

関東で作られている多くのマンションの断熱性能は、印の辺りでしょう。
このグラフを見ると、新省エネルギー基準では、他の国の省エネルギー基準(灰色の線)に、とても満たない事が分かります。
それでは、次世代省エネルギー基準(赤色の線)はどうでしょうか。
新省エネルギー基準よりもかなり省エネになっています。

北海道や青森、岩手のように寒い地域では、他の国と肩を並べるくらいです。
それでも、ドイツの省エネルギー基準にはまだまだ達しません。
環境先進国、ドイツの省エネルギー基準はかなり厳しいと言えます。

日本以外の国の省エネルギー基準は、基準の更新が頻度が短い傾向がありますので、上記のグラフよりももっと差がついているかも知れません。

ここ数年、日本の各分野では省エネルギー化が進んでいます。

エアコン、冷蔵庫、テレビ、給湯器、自動車、電車など、建築以外の分野で10年前より省エネルギーになっていない商品を探す方が難しいでしょう。

しかし住宅は別で、10年前と比べて家全体で63%、暖房費だけを見ると82%もエネルギー消費が増えているという研究報告もあります。他の産業が省エネルギー・CO2削減に力を入れているのに、建築・住宅産業だけが遅れているといった感じです。

日本は京都議定書において、1990年と比べて-6%のCO2削減を約束しましたが、現時点で1999年より8%も増加しています。
住まいの省エネルギーが進まなければ、京都議定書は守れそうにありません。

作る方も、買われる方も、これまで以上に省エネルギーに力を入れなければならないようです。


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コメント (2)

外亀耐願普及:

 日記も含めて毎日楽しみに拝見しています。住まいの断熱基準ですが、確かに日本はその部分がおざなりになっていると海外にいって痛感しました。人が真に豊かになる為には生活の礎である住宅がもっと心地よくあるべきだし、長い目でみてその人にとって街にとって資産であるべきです。
 ただ現況は本質よりも目先の豪華さ安さに走ってしまう人が少なくないのも事実、一部本質に気づく人達もでてきてくれていますが、まだまだ一般的に重要視されるには時間がかかりそうです。でもめげずに根気よく出会う人に伝えていかなくてはならないと思ってますよ、「人と不動産の関係」を良くしたい、という気持ち僕にもあります。大下さんの日記に励まされ、勉強させてもらいながらがんばります。
 *僕はお察しの通り業者ですので事務所的にまずければ削除して下さい。それでは

はじめまして!コメントありがとうございます。

確かに、現在の状況では建物の本質的な部分より、見た目の部分に重点が置かれていると思います。

しかし、徐々にではありますが、断熱や構造など、建物の本質的な部分が注目されていると思います。
あとは、注目のスピードをどれだけ上げることが出来るかです。

私も、このブログや日記などで情報発信していきますので、お互い頑張りましょう!

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