先日、品質チェックの、コンクリート打設立会いに行ったときのこと。
基礎のコンクリートは、底面の平らな部分と、立ち上がり部分の2回に分けて流されることが一般的です。その日は、底面の平らな部分の工事でした。
基礎の底面の打設において、コンクリートを流し込む高さの目安のため、右の写真のように鉄筋にビニールテープを巻くことがよくあります。
これは、あくまでも底面のコンクリートを流し込むときの目安ですから、底面のコンクリートを流し込んだ後は、全く必要ありません。
そこで、コンクリートを流し終わった後、基礎屋さんにビニールテープを剥がすようにお願いしました。この基礎屋さんは、50過ぎの方です。
すると・・・
| 私 | ビニール、もういらないから取っちゃいましょうか |
| 基礎屋 | 大丈夫だよ、別に。 |
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私
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大丈夫じゃないですよ。 コンクリートと鉄筋が密着しなくなりますから。 |
| 基礎屋 | 大丈夫だって。 今まで、検査でもそんなこと言う人は居なかったよ。 |
結局、聞き入れてもらえなかったので、私が全部取り外しました。
コンクリートと鉄筋は、密着している状態で、お互いの効果が高まります。一般的に基礎に使う鉄筋には、デコボコがありますが、これは表面積を増やして接着面積を増やすと同時に、鉄筋がコンクリートから抜けにくくするためです。
鉄筋にビニールが付いた状態では、コンクリートと鉄筋が密着しませんから、デメリットはありますが、メリットは何もありません。強いて言えば、基礎屋さんの仕事が省けるということです。でも、住まれる方には何も得なことはないですね。
一体、この基礎屋さんが何の根拠をもって「大丈夫」と言っているのか、さっぱり分かりません。
現場を見ていると、基礎工事において、鉄筋は何故入れるのか、また、なぜこの位置に入れるのか、理由と目的がしっかりと分かっていない業者さんがいるのは事実です。今回のことも、鉄筋を入れる目的が分かっていれば、放置していないでしょう。
最近、このように、不勉強な業者さんの施工を見ると、その職人さんの下で作業をされている、若い職人さんを可愛そうに思うようになりました。
間違った施工方法を目上の方から教わり、正しいと思って施工するようになるからです。
あまりにひどい施工の場合には、若い職人さんに「よそに行って修行した方がいいよ」と言いたくなってしまいます。(言えませんけど)
このような場合、誰かに指摘されるか、自分で勉強するまで、若い職人さんは間違いだと気がつきません。
「大手の基礎工事もやっている」と言っていた基礎屋さんでしたが、これまで作ってきた基礎コンクリートの中には、鉄筋がビニールテープが巻かれているままになっているんでしょうね・・・。
配筋作業には特に問題なかっただけに残念です。


