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フィンランドの家。壁の断熱材は20cm

2005年07月03日

家で書き物を書いていると、1月4月にも書いたフィンランド人の友達がログインしてきたので、話しました。

話し始めるとすぐに、
「1週間前、父親とあなたのことが話題になったの。建築の資格を取って頑張ってるって伝えたら、すごく喜んでた。実は今、父親は建築の資格を取るために学校に行ってるの。」
と教えてくれました。

この友達の実家に行ったのは、今から6年前。まだ気にかけてくれるとは、嬉しいじゃないですか。

家の中の様子 この父親は建物の設備に関わるの商品を扱っている仕事をしていました。なかなか面白い人です。

自分の家について、いろいろ教えてくれました。右の写真は家の中ですが、壁の断熱材の厚みは 20cm。天井は 35cm。外に面している窓は全て 4重ガラスの木製サッシ。当時の私にはカルチャーショック。
Marukku 自分の家だけでなく、病院にも見学に連れていってもらいました。その病院の設備の仕事をしたそうで、いろいろと詳しい説明を聞けたのを覚えています。

この父親ですが、身体検査の結果の紙を私に見せてくれて、「ここの数値が高いだろ。これがガンなんだ」と深刻な顔つきで言っていました。学校に行っているということは、まだ元気だということですから、安心しました。

当時と同じ建物を見たとしても、6年前の私と今の私ではかなり見方が違うでしょう。またフィンランドに行く機会があったら、この父親の案内のもと、いろいろな建物を見て回りたいです。

建物調査(インスペクション)の耐震診断

2005年07月04日

建物調査(インスペクション)のサービスの1つとして、耐震診断があります。

揺れる前 揺れた後
揺れる前 揺れた後

耐震診断の結果、大きな地震で壊れると診断された場合には、その建物の壊れ方も分かります。
このような場合でも、補強工事が適切に行われれば、耐震性能を上げることができます。

耐震診断を行うためには、
 ・筋かいの位置や太さ
 ・室内の壁や金物の仕様
 ・1階から2階までの高さ
など細かい情報が必要です。そのため、詳しい図面がないとできません。
室内の壁を剥がしても良いのであれば、図面が無くても良いのですが、さくら事務所では非破壊での調査を前提としているため、詳しい図面が必要なのです。

既存物件(中古物件)の場合には、図面がないことがよくあります。図面は、将来のリフォームにもとても重要なものですから、新築をご検討の方は、出来るだけ多くの図面をもらうのが良いでしょう。

建物調査の耐震診断

2005年07月08日

耐震診断のご依頼が増えています。

耐震診断のためには、詳細な建物の情報が必要だと、前回ここに書きました。
それらの情報が違うと、診断の結果も違ってきます。

そのため、建物のデータを入力する際は、十分に注意しながら入力しています。
さくら事務所では、リフォームの工事を行いませんし、業者さんの紹介や斡旋も致しません。そのため、データの入力の際も公平な立場で見られます。

意図的に診断結果が甘くすることや、逆に厳しい結果にすることもありません。
耐震診断はパソコンで行うので、計算は瞬時ですが、データ入力者の判断で結果を簡単に変えられます。
自分でデータを入力しながら、やはり第三者としての立場というのは必要だと思います。

軸組工法(在来工法)に関しては、2000年に法律が厳しくなっています。そのため、今から 6年前の1999年に建てられた物件であっても、現在の基準と照らし合わせると耐震性能が足りないこともあります。

中古物件を探されている方は、耐震のリフォームもセットで考えられた方が良いでしょう。

この辺りのお話は、7月23日(土)開催のセミナーでお伝えする予定です。
残りの座席も少なくなっているようです。お時間がある方はぜひどうぞ。

大森うたえもんさんと、野島健太郎さんのライブ

2005年07月09日

夜から、大森うたえもんさんのライブのため、中野のちむ屋へ。
前回の3月中旬のライブにも来ているので、約4ケ月ぶりです。
会場には、何度かお会いしたことある方もちらほら。

このお店に来るのは何度目になるでしょうか。沖縄料理のお店ですが、料理がとても美味しい。
私は酸っぱいのと苦いのはダメですが、ここのゴーヤちゃんぷるは大丈夫。
毎回来るたびに、必ず注文します。今回もいつものように美味しかった。

デザートに食べたブルーシールのアイスクリームも美味しかった!

ライブは、大森うたえもんさんと、野島健太郎さんの演奏。野島健太郎さんは、映画音楽を主に手がけられている方です。

私は楽器の演奏ができないので、上手く演奏できる人をみるとうらやましく思います。ライブは1時間弱で終わり。
その後は、いろんな雑談をしていると、すぐに時間が過ぎてしまいました。

テーブルの向かいに座っていた、劇団井出食堂の関係者の方のお誘いで、秋の公演を見に行くことに。楽しみにしています。

店を出ると、外は雨。びしょびしょに濡れながら帰りました。どうもおつかれさまでした。

怪しい耐震補強。地震の上下動で柱が抜ける?

2005年07月12日

怪しい耐震補強が多い』、と思う。

怪しい耐震補強とは、補強する部材の強度ばかり全面に出して、全体が見えてこないもの。耐震補強というと、多額の費用がかかると思われているが、そんなに多額の費用がかかるとは思えない。

例えば、築10年の物件を耐震補強するとする。
耐震性能を高くするために、まずは目標を定める。
とりあえず、現在の建築基準法を満たすようにすると良いだろう。在来工法(軸組工法)は、2000年の法改正でかなり耐震性が上がっている。ほんの5年前の話だが、築6年の建物でもこの基準を満たせないものは少なくない。

目標が決まったら、目標と現在との差を調べるため、当時の設計図面を元に壁や柱の位置をパソコンに入力していく。(図面がない場合には、実際の建物での調査が必要となる。)

パソコンにデータを入力し終わったら、現在の建築基準法を満たすように、再計算する。今のパソコンなら、計算は一瞬で終わる。
使うソフトによっては、使用する金物の位置や種類を自動的に拾ってくれる。

使用する金物は、ホームセンターでも売ってある、新築用の金物で「全く」かまわない。むしろ、「自社オリジナル」などという金物より、ずっと安くて信頼性がある。

考えてみてほしい。
現在新築で建てられている一戸建ては、ホームセンターで売ってある汎用の金物で、建築基準法を満たす、十分な耐震性が得られているのである。耐震改修のときにも、それを使わない手はない。

リフォームのときは、室内の石こうボードを取り外すことが多いだろう。石こうボードを取り外した状態であれば、市販されているほとんどの金物は取り付けられる。
石こうボードを取り外し、新しく買ってきたとしても、1枚400円ほど。

ちなみに、筋かいを1本追加した時の材料費は、ホームセンターで買った場合、
 ・筋かい金物が1つ200円以下(筋交い1本につき、2個使用)
 ・筋かいの材料が1000円以下。
合計は、2000円でお釣りがくるほどしかかからない。10万円あれば、筋かいを50本以上取り付けられる材料費になる。(普通の大きさの家では、筋かいを50本も使わない)

金物を取り付けるためのビスは、金物に付いてくるから別に買う必要はない。
あとは、ビスを留めるための電動ドライバーと、筋かいを切るためのノコギリさえあれば、一般の人でも取り付けられる。

筋かいを取り付ける代わりに、構造用合板を張ったとしても、1枚2000円以下。留め付けはクギを打つだけ。

しかし、世に出回っている耐震補強では、耐力壁を1箇所取り付けるだけで何十万というのを目にする。
説明では、その耐力壁の強さは○○倍だとか、金物の強さが最大何トンまで耐えられるとか。

中には、「直下型の地震でP波が来ると、縦揺れによって家が飛び上がり、ほぞが抜ける」などとしているものもある。
2004年の新潟県中越地震は、直下型で縦揺れが大きかった。兵庫県南部地震よりも加速度は大きい。
しかし、新潟県中越地震の波形を見たとき、どう説明すれば縦揺れだけで建物が浮かび上がるのだろう。ちょっと地震のことに詳しい人なら、縦揺れだけではそんなことが起きないというのがすぐに分かるだろう。

「縦揺れのために、家が浮き上がったり、ほぞが抜けてしまったと説明している人は、地震や振動学に詳しくない」と思っていい。

建物全体の耐震性能を上げようと思ったら、局所的に壁を強くしても大した意味はない。
車を速くするために、「エンジンを500馬力にしました」といっても、他の部品の性能を上げなければ、効果が出ないのと同じこと。

部分的なところだけ取り上げて、耐震性能が上がるという説明を見ていると、自ら「構造や力学に詳しくない」と言っているようにも感じる。

建物を作るということは、中に住む人々の命をあずかっているということ。
飛行機のパイロットも、電車の運転手も、バスの運転手も、乗客の命をあずかっている。だからこそ、プロでなければならない。

建物、特に構造に関わる部分に関わる人も、命をあずかっている以上、プロでなければならないのである。

耐震補強においても、「プロの仕事」をして欲しい。

効率2倍(?) デュアルモニタ

2005年07月13日

事務所に、あまり使われていない予備のモニタがあったので、有効利用するため(?)に、ビデオカードを買ってきて、デュアルモニタにしてみました。

デュアルモニタを実際に使ったのは初めてでしたが、使ってみるとなかなか便利。
左のモニタで、HTMLのタグを見ながら編集して、右側でそのページを見てみたり。
文章を書くとき、参考になるものを別のモニタに映しておくと、とてもラクです。
HTMLのソースを見ながらホームページ更新
解像度の大きな画像ファイルを開く時には、2画面あるとかなり迫力があります。

自宅では1280×1024ピクセルのSXGA(EIZOのブラウン管)を使っていますが、さすがにデュアルモニタの情報量にはかないません。

昔は、デュアルモニタにするためには、高い投資が必要でしたが、今回かかった費用はビデオカード購入のための5千円ほど。安くなったものです。

しばらく使ってみて、調子が良かったら、自宅もデュアルモニタにしたくなっちゃいそうです。
スキー場。ちょっと涼しげ
ちょっと涼しげ
シェーンブルン宮殿
シェーンブルン宮殿を映してみたり

ご相談はお早めに

2005年07月14日

品質チェックでは、チェックに入る前、事前に面談を行っています。
これは、チェックの内容をご説明するためですが、図面や書類から読み取れる範囲でのアドバイスも行っています。

「面談はいつがいいの?」と思われる方。面談は早ければ早いほどいいです。

契約の前の段階であれば、実際の工事で問題が起きにくい仕様や設計にするアドバイスも出来ます。しかし、仕様が固まり、契約が終わっていると、そのようなアドバイスを実行に移すのが難しくなってしまいます。

本日品質チェックのご面談にみえた方は、ご自身でいろいろと勉強されているようです。お話していると、「いい家が欲しい!」という熱意が伝わってきます。

そのような熱意が伝わってくると、こちらも応援しよう!という気持ちがより強くなります。まだ工事が始まっているどころか、図面も出来ておらず、契約もまだですが、こちらはやる気十分です。

いろいろ悩まれている方、ぜひ1度ご相談ください。
まずは、契約前コンサルティングをどうぞ。

狙ったかのように、柱の真下にアンカーボルトが位置している

2005年07月17日

柱の真下にアンカーボルト 品質チェックにお伺いしたとき、隣の物件で見かけた土台敷きの様子。
増築工事をしているようで、土台を敷いている段階でした。
土台と、基礎を繋ぐためのアンカーボルトが、(狙ったかのように)柱のど真ん中に来ています。
基礎の図面と、1階の平面図・床伏図を照らし合わせていないから起きてしまったのですね。

ボルトを締めようにも、ほぞの下側までネジはありませんので、途中で止まってしまいます。

このような場合には、このアンカーボルトは無かったことにして、新たに取り付けることになります。

ちなみに、アンカーボルトを入れる位置は私の過去の日記をご覧ください。
 ・アンカーボルトを入れる位置 (在来工法・軸組工法編) 2005年5月18日分
 ・アンカーボルトを入れる位置 (ツーバイフォー・枠組壁工法編) 2005年5月21日分

大丈夫? 基礎工事における目印のビニールテープ

2005年07月20日

先日、品質チェックの、コンクリート打設立会いに行ったときのこと。

基礎のコンクリートは、底面の平らな部分と、立ち上がり部分の2回に分けて流されることが一般的です。その日は、底面の平らな部分の工事でした。

高さ基準のビニールテープ 基礎の底面の打設において、コンクリートを流し込む高さの目安のため、右の写真のように鉄筋にビニールテープを巻くことがよくあります。

これは、あくまでも底面のコンクリートを流し込むときの目安ですから、底面のコンクリートを流し込んだ後は、全く必要ありません。
そこで、コンクリートを流し終わった後、基礎屋さんにビニールテープを剥がすようにお願いしました。この基礎屋さんは、50過ぎの方です。
すると・・・

ビニール、もういらないから取っちゃいましょうか
基礎屋 大丈夫だよ、別に。
大丈夫じゃないですよ。
コンクリートと鉄筋が密着しなくなりますから。
基礎屋 大丈夫だって。
今まで、検査でもそんなこと言う人は居なかったよ。

結局、聞き入れてもらえなかったので、私が全部取り外しました。

コンクリートと鉄筋は、密着している状態で、お互いの効果が高まります。一般的に基礎に使う鉄筋には、デコボコがありますが、これは表面積を増やして接着面積を増やすと同時に、鉄筋がコンクリートから抜けにくくするためです。

鉄筋にビニールが付いた状態では、コンクリートと鉄筋が密着しませんから、デメリットはありますが、メリットは何もありません。強いて言えば、基礎屋さんの仕事が省けるということです。でも、住まれる方には何も得なことはないですね。

一体、この基礎屋さんが何の根拠をもって「大丈夫」と言っているのか、さっぱり分かりません。

現場を見ていると、基礎工事において、鉄筋は何故入れるのか、また、なぜこの位置に入れるのか、理由と目的がしっかりと分かっていない業者さんがいるのは事実です。今回のことも、鉄筋を入れる目的が分かっていれば、放置していないでしょう。

最近、このように、不勉強な業者さんの施工を見ると、その職人さんの下で作業をされている、若い職人さんを可愛そうに思うようになりました。
間違った施工方法を目上の方から教わり、正しいと思って施工するようになるからです。
あまりにひどい施工の場合には、若い職人さんに「よそに行って修行した方がいいよ」と言いたくなってしまいます。(言えませんけど)
このような場合、誰かに指摘されるか、自分で勉強するまで、若い職人さんは間違いだと気がつきません。

「大手の基礎工事もやっている」と言っていた基礎屋さんでしたが、これまで作ってきた基礎コンクリートの中には、鉄筋がビニールテープが巻かれているままになっているんでしょうね・・・。
配筋作業には特に問題なかっただけに残念です。

中古一戸建てセミナー

2005年07月23日

さくら事務所の セミナー風景 中古一戸建てセミナーが終わりました。
初めての講師でしたが、終わってみると「あそこはこう言えば良かった」と思う箇所がいくつかありました。

私の担当した内容には、耐震に関する話があったのですが、話が終わったあとに来た地震にはビックリしました。セミナーの会場は9階だったので揺れが大きかったです。

セミナーでお話した中古一戸建てのリフォームは、個人的にもやってみたいことの1つです。
自分で材料を買ってきて、休みの日に改修。そのための工具も徐々に買い足して・・・、なんて考えると少しワクワクしてきます。

なんとなく、家を自分で改修・メンテナンスするのは敷居が高いと感じる方も多いと思いますが、まずはやってみること。何回かやってみれば、かなり詳しくなるでしょう。

まずは夏休みの1日でも、お住まいをご自分でメンテナンスしてみてはいかがでしょう?

「欠陥住宅」はどうしたら避けられるか 日経BP社 SAFETY JAPANコラムを書きました

2005年07月25日

私が書いた、
「欠陥住宅」はどうしたら避けられるか というタイトルのコラムが、日経BP社のSAFETY JAPANに掲載されています。

お時間がありましたら、ぜひご覧下さい!(魂入ってます)

構造用合板の耐水性の区分を示す、「類」

2005年07月27日

構造用合板の区分 木造住宅が、地震に耐えるための壁(耐力壁)として、筋かいの他に、構造用合板がよく使われます。
構造用合板には、その合板が持つ性能によってJAS規格(日本農林規格)上の分類があります。

1つは、強度による分類。もう1つは、接着剤の耐久性による分類です。
それぞれの分類は、右の写真のように、構造用合板の表面に印字してあります。

強度による分類は、で表され、1級と2級があります。
一般的な使用では、2級で全く問題ありません。在来工法(軸組工法)の場合には、1級でも2級でも壁倍率は 2.5倍で同じです。(ツーバイフォー工法では、厚みと等級によって、壁倍率は 2.5~3.5倍の差があります)

接着剤の耐久性による分類は、で表され、特類と、1類、2類があります。建築の構造部分には、2類は使いません。特類と1類だけです。
問題は、特類と1類の使い分けです。

簡単に言うと、特類は屋外用、1類は室内用です。
解説付きの分類は以下の通り。

分類想定される使用条件試験方法
特類 屋外 または 常時湿潤な状態
72時間煮沸。その後に試験
1類 室内において使用されるもの
4時間の煮沸を2回
(途中20時間の乾燥を含む)

上の表に示したように、特類の認定を得るためには、3日間の煮沸試験を行う必要があります。これは、現実的な使用ではあり得ない、過酷な条件です。

建物の耐久性および、安全性を確保するため、外壁には上のような厳しい試験を通った、「特類」の構造用合板を使うのが大原則です。
(ツーバイフォーをやっている業者さんにとっては「常識」の事ですが、軸組工法の業者さんの中には、たまに知らない方がみえるので・・・。)

「欠陥住宅」はどうしたら避けられるか その2. 日経BP社 SAFETY JAPANコラムを書きました

2005年07月29日

7月25日に引き続き、『「欠陥住宅」はどうしたら避けられるか』に関するコラムが、日経BP社のSAFETY JAPANに掲載されています。

ぜひご覧下さい!

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