窓がシングルガラス・アルミサッシのマンションに、熱交換式の換気装置がついていて、「省エネ」とうたっている時があります。
熱交換式の換気装置とは、24時間換気の排気から熱(又は熱と水蒸気(潜熱))を奪い、給気される空気を温める装置です。
熱交換は、建物全体の断熱性能が高い物件では有効ですが、断熱性能が低い建物では費用対効果が薄いとされています。
ここで、一般的な断熱厚みをもつ内断熱のマンションにおいて、
・熱交換装置を取り付けた場合
・換気装置は変えず、サッシだけをLow-E樹脂ペアガラスに変更した場合
について概算してみます。
(計算条件は、2004年9月28日の日記に準じます。熱交換機は全熱式ではなく、安全な顕熱式、効率は70%と仮定。)
上のグラフで、バーが短いほど、省エネです。
今回の仮定条件では、熱交換装置を入れるよりも、サッシを全て樹脂サッシのLow-Eペアガラスに変えた方が省エネになることがわかります。
ちなみに、
・窓の数が多い場合
・ハイサッシが使われている場合
には、この差はもっと顕著になります。
熱交換機を使う場合のデメリットは以下のようなものがあります。
| ・フィルタ交換費用がかかる |
| ・定期的な清掃を行わないと、効率が低下する ちなみに、効率の良い物ほど目詰まりしやすい |
| ・運転費用がかかる |
| ・汚染空気の5%程度は新鮮空気と混じってしまう (その為、換気量を多めにする必要がある。[参考サイト]) |
熱交換機は、15年前後で寿命が来て交換費用が必要ですが、樹脂サッシのLow-Eペアガラスはもっと長寿命です。運転費用はゼロですし、メンテナンス費用もほとんどかかりません。
また、樹脂サッシ+Low-Eペアガラスなら窓面に結露はまず生じないでしょうが、サッシの性能が低いまま熱交換機を導入しても窓の結露は防げません。
順番を重要度から考えると、熱交換装置を入れる前に、壁や窓の高性能化のほうがずっと先だと思いますが、いかがでしょうか?
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