このような事を、住んでいる方から言われ、困っているという現場監督の方から、対処方法を求められました。
このような場合、そのすき間を埋めて対処したとしても、全体として良くなりません。建物全体の気密性が低いため、部分修繕にしかならないからです。
今、日本の工務店や設計者・施工者を「気密性への考え」という面で分類すると、大きく2つに分かれます。
| A:新しい家づくり型 | B:これまでの家づくり型 |
|---|---|
| 自分達の作る「家全体の余分な隙間の大きさ」が分かる。 余分な隙間は、徹底的に無くすよう、努力している。気密試験は必ず行う。 (性能の最低ラインを決めて、それ以下の性能では引き渡さない所もある。) |
自分達の作っている家に、どれだけのすき間があるかなんて、分からない。 知ろうとも思わない。 |
割合で言うと、A:Bは、10%:90%という所ではないでしょうか。Bの考え方の工務店の方がずっと多いのが現実です。
一般的に、Aの工務店は『技術肌』、『性能重視』、『建築が好き』な所が多くなっています。
逆にBの工務店は、『売り上げ重視』、『営業力重視』、『デザイン重視』という感じではないでしょうか。
この2つの工務店で建ててもらい、入居後すぐに、壁や窓に結露が出たとします。このような場合、考えられる返事はそれぞれ次のような感じだと思います。
| A | B |
|---|---|
| えっ!?本当ですか! どこかに施工のミスがあるかも知れないので、出来るだけ早く確認しにお伺いします。 |
お宅の「住まい方」が悪いんですよ。結露が出るなんて普通ですよ。 お宅の、「住まい方」を変えて下さい。 |
この、AとBの住まいに対する意識の差、知識の差は歴然としている事が多いです。
同様に、それぞれの工務店を選ばれる方の、住まいに対する意識の差も大きいのが現実です。
勉強して、Aの工務店と同じレベルで話が出来るようになった方は、Bの工務店の家作りには、全く興味が無くなります。(例えば、見るべき所が本質的な所に変わってきます。)
住まいの寿命に関しても、Aの工務店が造る住まいの方が長寿命な仕様になっていることがほとんどです。
この2つの工務店の違いを見分けるためには、住まいに関する勉強をすることが欠かせません。
購入者が勉強して、求めるものが高くなれば、必然的に住まいの性能は上がります。


