今日は事務所で報告書作成。
家に帰ると1通の手紙が届いていました。敬老の日に送ったプレゼントに対する、祖母からのお礼の手紙でした。電子メールが一般的になった今日、手紙というのは何だかとても味わいがあります。
中身は、祖母らしい内容でした。プレゼントは喜んでもらえたようです。
手紙の中で、最後の一文が目にとまりました。
「きれいな文字で書こうと思うのですが、やっぱり年には勝てませんね。ご判読下さい。」
祖母は達筆で、習字の師範の資格を持っています。私が小さい頃は、冬休みの習字の宿題などの時に教えてもらいました。
今年で祖母は79歳。このように、"年に勝てない"と感じている事を考えていると、お互いに年を重ねたんだなと思ってしまいました。
「高齢者が住みやすいような住まい作りを」という時に言われるのが、バリアフリーや、ユニバーサルデザインという言葉。一般的には、段差を無くしたり、手すりをつけたり、廊下などの幅を広くすることを指します。
最近のマンションでは、玄関以外の段差はほとんど無いのが普通です。また、手すりや手すりの下地が入っている物件も多くなっています。設計上のバリアフリーは昔より進んできたと言えるでしょう。
私が今、気にしているのは、寸法的なバリアフリーでなく、「温度のバリアフリー」。家の中の温度差を無くすという意味です。
入浴中の急病・事故は冬の一戸建てで多く起きているのはご存知でしょうか?
急激な温度差は、脳卒中などを引き起こす原因とされます。
首都圏でも、次世代省エネにも満たない、断熱性能が低い戸建て住宅では、真冬の浴室の温度は10℃以下になるといわれます。居室の温度は20℃以上にしているでしょうから、ここに大きな温度差が生じます。
寸法中の段差を無くすのは、それほど難しくありません。しかし、温度のバリアフリーを行うのは、なかなか簡単ではありません。
単に断熱材を厚くするだけでなく、換気性能や気密性能、暖房機の能力や取り付け位置など、トータルな検討が必要です。
これまで、どちらかというとマイナーで日陰的な存在だった温熱環境の設計が、省エネルギーや温度のバリアフリーの観点から、今後重要視されていくことでしょう。
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