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建物調査(インスペクション)で入った高温の小屋裏

2004年06月17日

昨日は、土屋さんに同行して、建物調査(インスペクション)に。
物件に足を踏み入れると、「おやっ?」と感じる床の傾き。体感で分かる程、床が傾いていました。

床下にもぐってみると、断熱材の施工は無し。床下に加え、2階の天井裏、屋根ともに断熱材は入っていませんでした。昭和初期の物件ならまだしも、今回調査の物件は、平成初期のものです。

屋根裏部屋(小屋裏部分)に入ってみると、中はまるでサウナ。
外気温は25℃でしたが、屋根裏部屋の温度は36.2℃、湿度は60.7%。天気予報で聞く、不快指数で示すと、不快指数は89。「暑くてたまらない」という判定になります。

パッとこの数値を見た場合、「湿度 60.7%なら大した事は無いんじゃないの?」と思う方もみえるかも知れません。
しかし、この温度 36.2℃、湿度60.7%の空気が 28℃まで下がった場合、湿度は94.4%にもなります。湿度は、温度によって大きく違ってくるのです。
いずれにせよ、この環境では小屋裏部屋に置く事が出来る物はかなり限られてしまいます。

様々な問題が見られた建物チェックは終了。
いろいろ考えさせられる物件でした。当初から、建物を長持ちさせようとは考えていない設計、数々の問題があるにも関わらず問題が無いとして売ろうとする仲介業者。このような状況では、ユーザーや業界のみならず、日本そのものにとっても不利益です。

学生時代に恩師が、

「生きるために必要なのは、衣食住と言われるが、衣と食に関しては学校では教えても、住に関してはほとんど教えない。日本の住宅を変える為には、まず住に関する消費者への教育・情報発信が必要だ」

と言っていたのを思い出しました。さくら事務所の理念とも似ています。私も、この場で住まいに関する様々な情報を提供出来るよう、頑張りたいと思います。


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